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  • ドラッグデリバリーシステム その2

    2008年10月23日

    今日も体内における抗がん剤のデリバリーシステムについてです。

    昨日はちょっと自分の思いを夢中でつづってしまったので、記事が長文になってしまいました。

    短めに本日はまとめますね。

    第9回よこはま乳癌シンポジウムにおける国立がんセンター東病院臨床開発センターがん治療開発部 部長 松村 保広先生の御講演とがんセンター東病院のホームページから引用させていただいてお伝えします。

    「アドリアマイシン、タキソール、シスプラチン、SN-38などのミセル内包体につき評価を行い前2者は現在臨床評価中である。それぞれのミセル内包化おいて抗腫瘍効果の増強のほか、タキソールはアレルギー問題の克服、末梢神経毒性の軽減、シスプラチンにおいては腎毒性の克服、末梢神経毒性の軽減が得られた。

    また、これら種々のミセル体やアドリアマシン内包イムノリポソームMCC465の研究とヒトがんの腫瘍血管と間質の状況によりDDS製剤を使い分ける必要があることを明らかにした。

    すなわち、卵巣がん、乳がんそして種々の肉腫など腫瘍血管の豊富ながんはEPR効果が有効に発揮するが、膵がんや胃がんなど腫瘍血管が少ない腫瘍においては、がん組織への集積のみでなく、ポリマーやミセルなどのキャリアからの抗がん剤の効率よい放出能を加味する工夫が必要である。」


    難しい内容ですので、自分でも分かるようにくだいた表現にしてみます。

    抗がん剤はそのまま人体の血管に注射すると抗がん作用とともに正常細胞に対する作用のため有害事象が発生します。

    しかし、この薬剤を高分子ミセルと呼ばれるものの中に閉じこめると、そのまま血管内で溶けることなくがん細胞近くまで運ばれ、そこでミセルから抗がん剤がリリースされ有害事象なく抗がん作用を発揮するというお話です。

    図解は国立がんセンター東病院のホームページへどうぞ。

    来月は、ナグモクリニックに乳房再建手術の研修に伺わせていただきます。

    少しでも多くの方が安心して乳房手術を受けられますように、テクニックを磨いていきたいと思っています。

    今晩は、月一回の緩和医療の研修を受けに行きます。

    患者さんの心のケア、体のケアに少しでもお役に立てる方法をまたいくつか学んで来ようと思います。

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    ドラッグデリバリーシステム

    2008年10月22日

    今の世の中は非常に便利です。

    いろいろなデリバリーがあります。

    ピザ、お弁当、お寿司、釜飯、おうどん、ラーメン・・。

    今日は抗がん剤のデリバリーシステムについてお伝えします。

    このシステムは、できるだけ正常細胞に気づかれることなく、目的地であるがん細胞へ抗がん剤を正確に配達し、確実にがん細胞を退治する考え方です。

    第9回よこはま乳癌シンポジウムにおける国立がんセンター東病院臨床開発センターがん治療開発部 部長 松村 保広先生の御講演とがんセンター東病院のホームページから引用させていただいてお伝えします。

    「固形腫瘍は腫瘍新生血管の増生、血管透過性の亢進そしてリンパ回収系の未熟という特性をそなえており、正常血管から漏出しない、かつ網内系で捕獲されにくいという条件をそなえた高分子物質は腫瘍組織へ到達し、腫瘍血管から容易に漏出し、長く腫瘍組織内に留まるというEnhanced Permeability and Retention (EPR)効果という概念を提唱し、そのアイデアに基づき幾多のDDS(Drug Delivery System)製剤が作製されてきた。

    抗がん剤内包ミセル体もEPR効果を具現化するために作製された。

    抗がん剤内包ミセルの歴史は、
    1986年EPR効果の提唱(Matsumura Y and Maeda H Cancer Research)

    1989年世界初の抗がん剤内包ミセル作製(Kataoka K,Yokoyama M,Okano T Markromol.Chem.)

    2001年 抗がん剤内包ミセルの臨床試験開始」


    明日も、ドラッグデリバリーシステムについてです。


    大腸癌の再発に対して点滴抗がん剤治療をおこなっているお父様と娘さんが、「先が見えなくて不安でたまらない」と、昨日の外来に受診されました。「抗がん剤のためにどんどん元気がなくなっている気がする。このまま抗がん剤を続けて大丈夫なのでしょうか。」ともおっしゃっていました。

    同じ悩みを持っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃると思います。

    私はこのように今の治療に不安を感じていらっしゃるかたに、いつも、自分の両親、兄弟、親族であれば自分はどの選択をするかを考えながらお話しています。

    今回も、「自分のお父さんだと思って一番良いと考える治療を選択して行っています。御本人も御家族もみんな病気のことでご心配をされている気持ちはとってもよく分かります。でも、他のどの病院にも負けない治療を行っています。御本人のつらい気持ちを僕たちも支えていきますから、御家族も一緒にがんばっていきましょう。」

    そうお伝えしました。

    外来では他にお待ちいただいている患者様ももちろんたくさんいらっしゃいます。

    でも、不安でたまらない方に事務的な対応をして短時間で外来を終了することは私にはできません。

    私の外来の待ち時間は他の先生より少し長いかもしれません。

    お待ちいただいているかた、いつも申し訳ありません。

    必ずご満足いただける医療を提供できますように、ベストをつくしますので皆様のご理解を今後ともよろしくお願い申し上げます。



    今週月曜のお昼に3年目の後期研修医の先生から私たち外科医と病棟看護師さん、手術室看護師さん、医局秘書さんにふるまいがありました。

    いつもお世話になっている方達に対する御礼をしてくれたのです。

    その内容は・・・・・・・ケンタッキーフライドチキン 100ピース!!でした。

    お店のひとが、注文の時パニックになっていたそうです。

    そしてできあがりまで1時間30分もかかったそうです。

    それを病院に運んでくるのも大変でした。ご苦労様でした。

    みんなにその気持ちは届きましたよ。ありがとう。


    色々な形で、私たち外科チームは団結を深めています。

    私たちのチーム医療は日本一!

    いつもそう思いながら、そしていつもそれを目標にがんばっています (^o^)


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    緩和ケアチーム

    2008年10月21日

    今日は、当院の緩和ケアチーム合同カンファランスでした。

    私はチームリーダーをさせていただいておりますので、院内における緩和ケアチーム活動の反省と、今後の活動目標について話し合い、院内勉強会をたくさん開いていこうという企画をたてました。

    本日のカンファランスには、当院精神科顧問の和田秀樹先生にも御参加いただいて、緩和医療について改めて知識を深めました。

    自分は高校生の頃から受験に関する和田秀樹先生の本でお世話になっており、その勉強方法をマスターすることによって自分は医者になれたといっても過言ではありません。

    そのような先生に今、すぐ近くで御指導いただいている自分を本当に恵まれているなと感じています。

    そして、このような恵まれた環境で深めた知識を患者様のために大切に役立てていこうと思っています。

    今晩はこれから救急当番でバタバタしますので、本日はここまでにさせてくださいね。

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    短期全乳房照射のまとめ

    2008年10月20日

    今日は、短期全乳房照射のまとめです。

    獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、横浜乳がんシンポジウムにおける、御講演内容から引用いたします。

    「短期全乳房照射のまとめ

    1.短期全乳房照射は患者さんの経済性・利便性の点で標準照射法より優れている。

    2.短期照射法は、遅発性有害事象の長期観察が重要である。

    3.外国の臨床試験の結果をそのまま適用できるかは疑問がある。

    4.日本人女性を対象としたブリッジング試験を検討中である。(ブリッジング試験とは、海外での治験データを活用し、国内での重複試験を避け、海外での治験の成績が日本の患者さんでも再現されることを確認する試験です。) 」

    いずれ、短期全乳房照射の有効性、安全性が確認されれば多くの患者様はこの方法を選択されることと思います。


    さて最近色々なご質問をメールやコメントで皆様からいただくようになり、とっても嬉しいです。でも、その中にはとっても難しいご質問もございます。

    私もまだまだ勉強不足ですので、正確なお答えを準備するために色々な調査(論文を調べたり、神奈川乳がん治療研究会の先輩方にお聞きしたり)を行う必要があり、お時間がかかる場合がございます。ご了承くださいませ。

    でも必ずご期待にお応えできますように、全力で取り組んでおりますのでご安心下さい。


    21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)を読んでいます。

    これを書いていらっしゃるのは、柘植久慶(つげひさよし)さんという作家です。

    知る人ぞ知る、恐いひとです。

    なんと言っても元グリーンベレーという肩書きをもつ方ですから、並みの日本人ではありません。

    昔からこの方には魅力を感じて注目しているのですが、本の内容などはかなり過激な部分もあり、必ずしも多くの方の共感を得られないかもしれません。

    でもこれぐらい強い精神力を持っていないと日本人は世界を相手にできないんだな、という強い気持ちにはなります。

    軟弱な自分が恥ずかしくなります。

    「よーし、自分も今日から体を鍛えて鍛えて鍛えまくるぞ」って思うんですがそれがすぐにできないのも私の弱い部分でございます。

    そんな自分にむち打って、筋トレ少しがんばってみますので皆様ごきげんよう (^^)/

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    短期全乳房照射の問題点

    2008年10月19日

    乳房温存術後に早くおわらせる放射線治療である短期全乳房照射の問題点について考えます。

    獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、横浜乳がんシンポジウムにおける、御講演内容から引用いたします。

    「短期全乳房照射の問題点とは、

    1.一回照射線量が増加することによって遅発性有害事象(6ヶ月から数年経過してから発生する副作用)のリスクが増加する可能性がある。

    2.長期生存例に対する遅発性有害事象の観察が必要である。

    3.海外でのデータでは有効性が認められているが、日本女性でも同様な結果が得られるのかの検討がされていない。

    4.日本女性と外国女性における放射線治療の有害事象の発生率が一緒なのか不明。」


    結局は日本では、このような利点や問題点をご説明してそれぞれ患者様のご希望に合わせて治療方法を設定していく必要があります。


    昨日の乳がん学校は、非常に緊張してとってもお疲れ気味になってしまいました。

    やはりポイントはロールプレイによる癌告知のトレーニングでした。

    トップバッターがドクター役の私と、患者さん役が千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センターの阿部恭子先生、患者さんの夫役が横浜市立大学付属病院乳腺外科 千島隆司先生でした。

    たくさんの人が見ている中で、普段行っている診療スタイルをチェックされることは、とても大事なことではありますが、とても手に汗にぎる感じでした。

    なんと言っても、阿部先生が患者様になりきり、
    「もうだめなんですか。」
    「末期なんですか。」
    「子供たちがいるから入院したくない。」

    と次々と私に質問をして来られたのには少し動揺しました。

    一番困ったのが、夫役の千島先生の迫真の演技でした。

    「先生、本当に乳がんなんですか。じゃあ、手術でしっかりとってしまえば、大丈夫でしょ。なあ、手術でとれば大丈夫ってテレビで言ってたよな。」
    と奥様役の阿部先生と絶妙なコンビネーションで、私の目を白黒させてくださいました。

    でも、私は動じていないふりで、「いつものように。」と自分に言い聞かせながら、対話を続けていきました。

    どのように患者さんの気持ちを治療に向けてさしあげられるか、いつもの外来のように患者さんの立場にたって、今困っていること、心配なことを順々にお聞きすることによって、患者さんの阿部先生は治療を受けてくれることになりました。よかった(^_^;)

    実際の外来でも同じ風景が繰り広げられているとは言え、普段行っている診療を多くの人々に披露し、評価していただくのは非常に勉強になります。

    そうは言ってもなんだかいっぱいエネルギーを使ってしまいました。

    もっとたくさんのドクターがこのような研修を受けてくれるといいな、と思いました。

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    短期全乳房照射のよいところ

    2008年10月18日

    乳房温存術後に早くおわらせる放射線治療である短期全乳房照射に関するお話です。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容から抜粋させていただきます。

    「短期全乳房照射とは、
    乳房温存術後の全乳房照射において1回照射線量を2Gy(グレイ)以上に増加させることによって照射回数を減じ治療期間を短縮させる照射方法です。

    短期全乳房照射の意義は、
    1.照射回数の減少により医療費の削減がはかれ、患者様の経済的負担が軽減される。
    2.必要通院日数の減少と治療期間の短縮により患者様の精神的ならびに時間的負担が軽減される。
    3.術後照射に対する負担の軽減により術後照射の実施率が向上する可能性がある。
    4.早期乳がんでの乳房温存率が向上する可能性がある。

    放射線治療に関する総医療費を比較すると、2008年4月1日現在
    標準分割照射(25回) 387,700円
    短期照射(16回) 261,000円
    となっている。」


    今日は短期照射の良いところのご紹介でした。


    本日午後は乳がん学校に行って患者さんとの面談のロールプレイに参加してきます。

    自分が患者さんの立場になってみて分かることがあります。

    このようなロールプレイは最近緩和医療の研修会でも行われるようになってきており、慣れてきてはいるのですがやはりちょっと恥ずかしくて緊張してしまいます。

    いつもの自分で!!と自分に言い聞かせてドクター役をやったり、すごく悲しんでいる方の気持ちになって患者さんを演じたりすると、とっても勉強になります。

    ではみなさま良い週末をお迎えください。


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    短期全乳房照射

    2008年10月17日

    乳房温存術後の放射線治療を早く終わらせる方法について昨日に引き続きお伝えします。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容からです。

    「短期全乳房照射とは、
    乳房温存術後の全乳房照射において1回照射線量を2Gy(グレイ)以上に増加させることによって照射回数を減じ治療期間を短縮させる照射方法です。

    実際には、
    分割線量  2Gy → 2.3~2.7Gy
    分割回数  25回→15~20回
    総線量    50Gy→40~45Gy
    治療期間  35日→19~22日
    となります。

    この結果、カナダ・イギリスにおける報告では、平均局所再発率はおよそ3~6%と良好な成績となっています。」



    明日はこの短期乳房全照射の良いところと心配なところについてお伝えします。


    昨日は緊急手術で夜遅くなりましたが、今日も約束通り元気100倍で外来終了しました。


    外来では、これから抗がん剤治療を受ける方に対して、その必要性と起こりうる副作用について何回にもわたってご説明し、ご理解いただき、実際に受けてみて「こんなはずじゃなかった」ということがないように心がけています。

    私たちがしっかりお伝えしたつもりでも、実際には正確に伝わっていないこともありますので、医師は何回も何回も繰り返しお話をさせていただくことが重要であるといつも考えています。

    そして患者様方も納得していない治療は、納得できるまでしっかりとご説明をお受けになってください。

    不安なのは皆様一緒です。

    急いで治療を受けて後悔するよりも、しっかり納得した治療を受けることがとっても大事です。



    今日は外科チームのメンバーが救急当直をがんばっておりますので、私は安心して病院を離れたいと思います。

    でも手術になると呼ばれちゃうんですよ。

    でもそれで患者様が救えると思うと、幸せを感じるんですけどね。



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    温存術後放射線を早く終わらせる

    2008年10月16日

    今日からは、乳房温存術後の放射線照射を早期に終了させる方法の検討に入ります。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容からお伝えいたします。

    「乳房温存療法における術後照射の意義は、
    乳房内局所再発率を1/3に抑えること。
    長期生存への寄与。

    問題点としては、
    急性有害事象
    遅発性有害事象
    整容性劣化の可能性(放射線により乳房の形がイメージ通りにならない可能性)
    照射不要なsubgroupの存在(70%の方は照射しなくても再発しない)
    照射期間(局所治療期間)の延長(約1ヶ月の通院が必要)
    経済的負担
    精神的負担
    があげられます。

    このうち、照射期間を減らせないかということで2つの方法が行われています。

    短期全乳房照射(Short Course Whole Breast Irradiation)

    加速部分乳房照射(Accelerated Partial Breast Irradiation (APBI))

    です。」


    明日はこのうち短期全乳房照射法についてお伝えします。

    今日は本当は漢方薬の勉強会だったのですが、緊急手術が先ほどあったために出られませんでした。

    今緊急手術が終わってちょっとほっとしているところです。

    明日も外来、元気いっぱいでがんばります。

    みなさんも元気に120%の笑顔でね。

    でも無理して笑顔になる必要はないですよ。

    朝起きて顔洗って鏡をみたときに、にっと (^_^) してみるだけで大丈夫。

    それだけで気持ちが明るくなりますよ。

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    乳房温存術後の断端陽性のその後

    2008年10月15日

    それでは、聖路加国際病院 放射線腫瘍科 部長 関口 建次先生のお話のまとめです。

    「乳房温存手術で切除した辺縁すなわち断端に、がん細胞が近接あるいは存在する(断端陽性)場合には、補助療法により再発までの期間は延長するが長期的に見ると乳房内再発は減少しない。

    断端陰性では全身補助療法のある、なしに関わらず乳房内再発率は10年で7%である。
    断端陽性あるいは近接では、全身補助療法があれば10年再発率12%
    断端陽性あるいは近接での、全身補助療法がなければ10年再発率16%であった。

    断端陰性であれば50-50.4Gyの放射線照射のみで、12年局所再発率は6.3%
    断端陽性であればこの通常の放射線照射に、20Gyのブースト照射を加えても12年局所再発率は16.6%である。

    従って、断端陽性は温存術後の癌遺残量を推定するマーカーである。

    そして断端陰性になるように努めなければならない。」



    明日は乳房温存術後の放射線治療をもっと短期間で終了できないか、というお話です。


    ところで私の好きなもの紹介コーナーです。

    今日は大道芸です。

    お仕事がoffの時にみなとみらいに行くことがあるのですが、そこで遭遇する大道芸人が、変な外人の2人組です。(ご自分達で“変な外人”とおっしゃっているのでお許しください。)

    二人とも自分のことをポールと呼んでいます。

    でも一人はノッポのアメリカ人ともう一人は勢いのあるイギリス人です。

    二人とも元気で楽しくて人を惹きつける魅力があります。


    余り詳しい芸風を紹介すると面白みがなくなってしまうので、控えておきますが、ファイヤーあり危険な技もあり、小ネタの手品もあり、とにかく心から楽しませてくれます。

    みなとみらい、大道芸、ポールで検索するとYou Tubeもヒットしました。


    もしみなとみらいに行かれることがありましたら、グランモール公園円形広場に行ってみてくださいね。

    変な日本語が聞こえてきたらおめでとうございます。

    ポール達の登場です。


    私もポール達には一生懸命さでは負けません。

    ポール達と同じようにたくさんの人を幸せにしたい。

    そう思っています。


    また楽しいことを見つけたらお知らせしますね 楽しい


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    もっとスペクトラム理論

    2008年10月14日

    昨日のお約束通り、スペクトラム理論についてもっとお伝えします。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、聖路加国際病院 放射線腫瘍科 部長 関口 建次先生の、御講演内容から抜粋してお伝えしています。

    「スペクトラム理論とは、
    1.ハルステッド理論と全身病理論(フィッシャー理論)の中間の考え方。
    2.腫瘍径が大きくなるにつれて転移する傾向を有するが、一部は腫瘍径に関係なく転移を有するものがみられる。
    3.腫瘍径が小さければ、たとえ腋窩リンパ節転移があっても、少数ならば遠隔転移をおこす指標にはならない。
    4.小さな腫瘍は大きな腫瘍に比して再発するまでに時間を要し、5年という短期間では再発をとらえることはできない。」

    この理論は、実は1994年にHellman S氏がJournal of Clinical Oncology 12;2229-34にて発表していたものです。



    最近放射線科領域の先生方は、この理論を見直しているようです。

    また、明日ももう少し放射線治療についてお伝えします。


    時々お話に出てきますが、緩和医療のことを今日も考えています。

    誤解を解くために何度もお伝えしますが、がんの診断と同時に緩和医療が始まるのが現在のがん治療のスタンダードです。

    緩和医療は決して末期がんの治療ではありません。

    がんと診断を受けて、落ち込んだ気持ち、不安な気持ち、そういった心の痛みも含めて和らげる治療が緩和医療なのです。

    私たちは自分の病気に関するつらいお話を聞くと、とても落ち込みます。

    落ち込んでもう立ち直れないかな、と思ってから人は自分の中で立ち直るための作戦を自然に立て始めます。

    そしてやがて、病気と立ち向かおうという気持ちへ変化していきます。

    もちろんなかなか立ち直れない方もいらっしゃいますが、それは決して異常なことではありません。

    強いショックを受けたのですから、当然の心の動きです。

    緩和ケアチームおよびチーム医療は、こういった患者様の心の痛みを緩和するために存在します。

    決して一人でがんばりすぎなくて大丈夫です。



    今日もつらい診断名をお聞きになった方がいらっしゃいます。

    今日はとっても元気がないと思います。

    つらいことは、どんどん周りの方や私たちに口に出して、つらさを訴えてください。

    言葉に発することによって解決する場合があります。


    もし誰かにご相談になりたい時には、いつでも私はお待ちしております。

    外来でも、こちらでも・・。

    可能な限りスピーディーに、たっぷりとお答えするようにしていますので。

    でもブログやホームページでは、2-3日お返事に時間をいただくこともございます。

    そんなとき「うそつきっ」て言わないでくださいね。

    精一杯わたしもがんばりますので  (^_^)v


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