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  • 乳がんのマーカー

    2009年2月6日

    乳がんの状態や治療効果の判定をチェックするためにいくつかの項目があります。

    本日はそれらに関しての御報告です。

    「乳がん患者に適した治療法を選択する際に有用と思われる腫瘍マーカーには3つのカテゴリーがある。

    腫瘍組織に基づくエストロゲン受容体(ER)やヒト上皮成長因子受容体2(HER2)などのマーカーは、抗エストロゲン療法や抗HER2療法の適応となる患者の選択にすでに非常に役だっている。

    CA15-3、CA27.29、CEAおよびHER2の細胞外ドメインなどの可溶性蛋白マーカーや循環腫瘍細胞などの循環マーカーは、特に転移がんの場合に有益である。

    さらに最近では、薬物分布を左右する酵素や薬剤の標的をコードする遺伝子の遺伝子の相違を推測させる生殖細胞マーカーによって、治療法の個別化が可能になる場合もある。

    American Society of Clinical Oncology 2008 Educational Book , Breast Cancerより抜粋引用」


    また、マーカーについて明日もお知らせする予定です。



    先ほど緊急手術が終わりました。

    今日はまだお昼ご飯が食べられていないので、これからお昼ご飯を何にしようか考えています (^_^)v

    んー、となると夜ご飯は何にしようかな?

    結構、色々と考えるとつらいことも楽しいことに早変わりですね。

    今週末も、楽しいことがいっぱい皆様に訪れますように、お祈りしています。

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    異型乳管過形成

    2009年2月4日

    最近皆様から比較的多くご質問をいただきます項目についてご説明申し上げます。

    「摘出乳腺組織に異型が認められました。大丈夫でしょうか。」

    というご質問です。

    2008年4月19日の記事でも取り上げましたが、私の得意のスパイラル学習法で何度も取り上げることにしておりますので、ご了承ください。

    「異型乳管過形成は、乳腺症構成成分の一つです。

    これは異型小葉過形成とあわせて異型過形成と呼ばれています。

    そして、前がん病変または境界病変とされています。

    世界的に最も広く用いられている定義は、「非浸潤性乳管がんの病理診断基準の一部を有するが、これを完全に満足していないもの。」となっています。

    通常は、生検後に病理学的に診断されますが、異型過形成と診断された女性の約10%が、10-15年の間に浸潤性乳管がんを発症するとの報告もあり、やはり厳重な経過観察が必要になります。

    異型乳管過形成であると診断を受けた患者さんの診断後の対応については、病理医と外科医の間で十分な討議をおこなうことが必要です。

    「乳がん・・私の場合」
    編集顧問 聖マリアンナ医科大学乳腺内分泌外科教授 福田 護先生 
    編集幹事 神奈川乳がん治療研究会代表 須田 嵩先生
    インターメルク社より抜粋引用」


    このように異型は、しっかりと切除を受けたあとに診断を受ければ、「よかったね不安材料はすべて切除されていますね。」となりますし、生検で診断を受けた場合には「どのように今後対応していきましょうか。一緒にご相談しましょう。」となります。

    結局は、いろいろな状況を想定して、最も後悔しない選択肢を選ぶことになります。



    最近よく聴いているもののひとつに、千住真理子さんのG線上のアリアがあります。

    先日、神奈川乳がん治療研究会の須田 嵩先生とお話する機会があって、須田先生も千住真理子さんのバイオリンは素敵ですよねとおっしゃっていて、とても嬉しかったです。

    去年は千住真理子さんの演奏会に行けませんでしたが、今年こそはと思っているところです。

    素敵な曲をたくさん聴いて素敵な人生にしましょうね。

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    主治医選び

    2009年1月6日

    乳房再建についてこれまで学んでまいりました。

    本日はなぐも先生の書籍の中で、とっても興味深い文章を見つけましたので、なるほどと思いながら引用させていただきたいと思います。

    「主治医選びはどうしたら良いか。

    主治医とは、あなたの治療を担当し、治療後の経過を管理する医師をさします。

    従って主治医の善し悪しはあなたの乳がんの治療結果と治療後の人生に大きく関わります。

    にもかかわらず、安易に主治医を決めてしまう患者さんも少なくありません。

    こうした患者さんの多くは、治療後の経過が思わしくなくなってから、他にもっとよい病院はないかとあわてて本を読みあさって、あちこちの医師を訪れるのです。

    あとで後悔しないために主治医選びは慎重に行いましょう。

    1.最初に乳がんを発見してくれた診断医を主治医にする必要はありません。他の医師も受診して診断や治療方針に誤りがないか確認しても良いのです。

    2.診断医から医師を紹介されたとしても、その医師を主治医とするかどうかはあなたが決めるのです。

    3.大病院だから信頼できるとは限りません。大きな病院ほどあなたの要望に細やかに対応できないこともあります。

    4.大抵の医師は治療前は親切です。治療前にかかわらず態度の悪い医師は、治療後はもっと悪くなると思ってください。

    5.どんなにあなたがしつこく質問をしてもいやな顔ひとつせず丁寧に説明してくれる医師は見込みがあります。

    6.最後の決め手は生涯つきあえるような気の合った医師を選ぶことです。

    乳ガン110番 南雲吉則先生他 日刊工業新聞社より抜粋引用」


    かなり辛口ですが、ごもっともと思えるところがございますね。

    人と人とのおつきあいですから、合う、合わないは必ずあると思います。

    その中で、より良い関係を築けそうだと思える医師を見つけてください。



    それでは、また夕方の診療に行ってまいります。

    今日も患者様と良い関係を築けるように、かといって力まずに、ありのままの私をご覧いただいて主治医選びをしていただけるようにしたいと思います。

    でも、やっぱり私を主治医に選んでくださるととっても嬉しいですね。

    選んでいただけた時には私も深く患者様に感謝し、「ずっと一緒に支えていきますからね」って心に誓っています。

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    ついに・・・

    2008年12月24日

    乳房再建について、少しなぐも先生の書物からの引用を記載させていただきます。

    今日は、乳房再建の基本項目からお伝えします。

    「乳がんで失われたバストを取り戻す手術を乳房再建といいます。

    再建には2つの方法があります。

    自分の組織を使用する筋皮弁法とインプラント法です。

    筋皮弁法には背筋を使う方法と腹筋を使う方法があります。

    インプラント法にも単純に挿入する方法と皮膚を引き延ばしてから挿入する方法があります。

    挿入するインプラントにも生理食塩水を入れるものやシリコンジェル、ハイドロジェルが入ったものがあります。

    再建する時期にも乳腺全摘術と同時に再建する場合と、あとで二期的に再建する場合があります。

    全摘術にも通常の胸筋温存乳房全摘術もあれば、乳頭・乳輪を残す皮下乳腺全摘術があります。

    どの方法をいつ受けるか決めるだけで一苦労です。

    乳ガン110番 南雲吉則先生他 日刊工業新聞社より引用」


    みなさん、メリークリスマス!!

    ついに、この日がやってまいりました。

    今日は「みんなおうちでクリスマスのパーティーをしてきていいよ」って言って入院中の患者さんもどんどん外泊していただきました。

    患者様が病気と闘うためには、御家族で過ごす時間が何より大切です。

    でも、弱気になっている患者様は
    「どうせならずっと病院にいた方が安心だわ」
    と言って外泊や退院を希望されない方が多いのです。

    そんな時にこんな記念日があると、私も患者さんも御家族も嬉しいんです。

    おうちに帰る良い口実になりますからね。

    しかし、御家族がおうちでパーティーを予定しているのにどうしても帰れない患者様はとっても寂しそうに、おうちに帰れる患者様をうらやましそうにじーっと見ています。

    そんなとき、わたしはごめんねって思いながらも、そうやっておうちに帰りたいという気持ちを強くしてあげることで回復が早まることも知っています。

    皆様にとって良いクリスマスでありますように。

    そして今年はクリスマスをみんなと過ごせなかった方。

    来年はきっともっと良い年になりますからね。



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    乳がん術後治療のめざすもの

    2008年12月20日

    週末なのに一緒にお勉強してくださるのですね。

    ありがとうございます。

    今日は術後治療の目標について考えましょう。

    「補助化学療法でわれわれがめざす目標は、

    ①微小転移巣も含め根治させる。
    ②化学療法による急性毒性をなくす。
    ③乳がん発症以前の状態に戻す。
    ④がんの再発を防ぐ。
    ⑤乳がん治療を受けた痕跡を残さない。

    の5点と考える。

    そのためには、個別化治療を確立していくことが必要であり、今後乳がんの生物学および分類学が進展していくことが望まれる。

    また、アンスロサイクリン系薬剤を含まないレジメンを今後開発していくことが必要であると考える。
    第16回 日本乳癌学会 “乳がん化学療法の最新情報” Sandra M Swainより引用」


    乳がんの手術を受けられた方の多くは、再発の予防のための治療すなわち補助化学療法を受ける必要があります。

    でも、副作用がこわくて治療を拒否してしまう方も中にはいらっしゃいます。

    副作用がこわいから治療を受けない。

    治療を受けないと再発する可能性が高まるので不安になる。

    不安なので副作用のない治療で再発予防をしようと考える。

    そして、決してお勧めできない道に入っていってしまわれることがあります。

    どうか正しい選択をなさってください。


    もうすぐクリスマス。

    あちこちでキレイなクリスマスツリーが輝いています。

    この季節は何だかとっても心がわくわくします。


    御病気と闘っている方、元気のない方、お仕事ひとすじの方、明日が見えない方・・。

    色々なわくわくをいつも探して元気だしていこうね (^^)/

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    運動は良いこと?悪いこと?

    2008年12月11日

    まーたまた、“これは体に良いのかな?”のお時間です。

    なかなか結論の出にくい部分もありますが、そっと本を紐解いてみましょう。

    「身体活動度の指標としては、Metabolic equivalents(METs)が用いられることが多い。

    METsとは、安静時に対する運動時の消費エネルギーの比であり、身体活動の強度と時間により規定される。

    たとえば時間当たりのMETs値はウオーキングで3~5、水泳で4~8、ジョギングで7~12に相当する。

    まず閉経状態を特定しない対象群において、
    週当たり7METsの運動(週に1時間程度のジョギングに相当)を余暇に行う女性の相対リスクは0.90(と低下;yasuu注釈)であった。

    次に閉経後女性のみを対象とすると、
    週当たり7METsの運動を余暇に行う女性の相対リスクは0.97(と低下;yasuu注釈)であった。

    閉経前女性においては、
    週当たり7METsの運動を余暇に行う女性の相対リスクは1.00(と変わらず;yasuu注釈)であった。

    以上より、
    閉経後女性に関しては一部の結果の相違がみられるものの、
    身体活動=運動によるリスクの減少を示唆する科学的根拠がある。

    閉経前女性に関しては研究結果には矛盾があり、結論はだせない。

    運動が乳がんのリスクを減少させる機序として、
    脂質代謝への影響、内因性ホルモンの代謝への影響、免疫系への影響、女性・男性ホルモンの循環量への影響が挙げられている。

    乳癌診療ガイドライン 2008 疫学・予防」


    どうやら適度の運動は体によいというありふれた結論になってしまいました。

    でもよく考えると週に一回でも1時間走り続けることは並大抵のことではありませんね。

    相当な運動量ではないかと、今書き進めながらどんどん思ってきました。

    だって1時間走り続けるんですよ。

    みなさん当たり前のように、やってらっしゃるのでしょうか。


    今日は近くの病院で緩和ケアの勉強会があります。

    近くといっても車でも30分ぐらいでしょうか。

    せっかくなので、今から走って行ってきまーす(^_^)v

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    乳がんの治療

    2008年12月8日

    乳がんの治療について再び愛知県がんセンター中央病院乳腺科の岩田広治先生のご意見を引用させていただきます。

    「乳がんの治療について

    乳がんの治療は、手術・薬物療法・放射線療法の3つを組み合わせます。

    手術では「大きく取る」から「小さく取る」への変化が最近の傾向です。

    昔は乳房と周囲の胸の筋肉、わきの下のリンパ節を根こそぎ切除していましたが、その後は胸筋温存乳房切除術が主流になり、さらに近年、しこりの大きさが3cm以下など一定の条件を満たせば乳房温存術が標準になっています。

    海外の大規模臨床試験では、再発率・生存率とも胸筋温存乳房切除術と大差がないという結果がでています。

    ただ、乳房温存術で最も大切なのはがんをきちんと取り、美容的にも患者さんがほぼ満足できるようにすることです。

    その点をおざなりにしては、本当の乳房温存術とは言えません。

    最近は単に乳房温存術の実施率が高いのが良い病院であるかのように言われますが、問題があると思います。

    愛知県がんセンター中央病院乳腺科 部長 岩田 広治先生
    “乳がんの検診と治療法” 2008.6.26 日本経済新聞 全面広告より」



    岩田先生のご指摘の通り、治療方法や手術の方法まで患者様個人個人に合わせた治療を乳腺外科医は考えて方針を立てています。

    将来の乳房再建のことを考えて乳房切除術を選択することもありますし、病気の場所が良くてなおかつ放射線治療の同意をいただければもちろん乳房の温存手術をおこないます。

    最終的には、患者様と御家族と私たちで一緒に方針を決めていくのです。

    そして最終的に御本人が決めたことが正解であるといつも私は考えています。


    昨日、一瞬のスキをついて、“ウオーリー“を観てきました。

    ディズニーの映画に間違いはないですね。

    とっても心の暖まる、でも“きゅーん”てなるようなお話でした。

    テーマとしては、「人間は地球をもっともっと大切に守りなさい」というお話だと思いますが、ディズニーはそこらへんは全く前面に出さずに、色々な形の愛を伝えることによって私たちに真実に気づかせようという方法をとっています。

    私も引き続き色々な方法で、みなさまへ心をこめてたくさんの情報をお伝えしていきたいと思います。

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    緑茶摂取と乳がん

    2008年12月7日

    緑茶はとっても体によいと言われていますが、本日はその検討に入ります。

    「緑茶は日本およびアジアの一部で習慣的に飲用されているが、アジア地域では乳がんの発病率が低いことが知られている。

    また最近の基礎的研究では、緑茶の主成分であるカテキンに乳がん細胞の増殖を抑制する効果があることが示されている。

    さらに緑茶のカテキンにより前立腺癌の発病が抑制されたとの報告もみられる。

    過去20年間の文献検索の結果、研究結果にばらつきが多く「緑茶の摂取が乳がんのリスクを減少させる」とは証拠不十分のため結論付けられない。

    乳癌診療ガイドライン 2008 疫学・予防」



    温かいお茶と冷たいお茶では、どちらかというと冷たい緑茶が好きなのですが、カテキンの量はどうなのでしょうか。

    イメージ的には、入れ立てのあっつい緑茶のほうがカテキンは多そうですよね。

    でもカテキンを売りにしている冷たい緑茶もありますので、一体どうなっているのでしょう。

    どなたかご存じでしたら、緑茶について知識を御披露くださいませ。


    忘年会の季節ですね。

    年末はお酒を飲むことも多いですよね。

    皆様お体にお気をつけて。

    翌週までつかれを引っ張らないようにね。

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    乳がんの数字

    2008年12月1日

    今日は、乳がんに関する数字についてのお話です。

    「日本人女性の乳がん発症者数、死亡者数はこの数十年、一貫して増え続けています。

    近年は年間に四万人以上の方が新たに発症し、死亡者数も一万人を超えています。

    女性のがんでは、発症者数、64歳までの死亡者数ともに第一位です。

    一生涯に乳がんにかかる確率は22人に1人と、米国人女性の8人に1人と比べまだ低いのですが、その差は急速に縮まってきています。

    その原因としては、ライフスタイルの変化が大きいと考えられています。

    特に食事が高脂肪の欧米型に変わったことです。

    また初産の高年齢化や出産しない女性の増加なども原因の一つと指摘されています。

    発症のピークは40歳代後半で他のがんに比べ若いことが特徴です。

    最近は、閉経期から閉経後の発症も増え、欧米型の年齢分布に近づきつつあります。

    愛知県がんセンター中央病院乳腺科 部長 岩田 広治先生
    “乳がんの検診と治療法” 2008.6.26 日本経済新聞 全面広告より」


    時々乳がんに関する数字を皆様にお伝えしているのは、このブログを始めた最初の目的が、検診の大切さを分かっていただくことだったからです。

    実際に乳がんと診断された方にとっては、こういう数字を見るのはとてもつらいことかと思います。

    でも、これらのデータに決して目をつぶることなく、見つめ続けないといけないと考えます。


    ところで最近、たくさんのコメントを皆様からいただけるのが嬉しくて、もっともっとがんばらなきゃ!!って思っています。

    折角いただいている貴重なコメントをずーっと表示していたいのですが、表示数に限りがあるのでごめんなさい。

    いずれ、ご質問やコメントをまとめたホームページを作製したいと思っています。

    お一人お一人の大切なお言葉をずっと大事にしてまいりますからね。

    でも少しお時間をくださいね。

    これからもよろしくお願いいたします。

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    ドラッグデリバリーシステム その2

    2008年10月23日

    今日も体内における抗がん剤のデリバリーシステムについてです。

    昨日はちょっと自分の思いを夢中でつづってしまったので、記事が長文になってしまいました。

    短めに本日はまとめますね。

    第9回よこはま乳癌シンポジウムにおける国立がんセンター東病院臨床開発センターがん治療開発部 部長 松村 保広先生の御講演とがんセンター東病院のホームページから引用させていただいてお伝えします。

    「アドリアマイシン、タキソール、シスプラチン、SN-38などのミセル内包体につき評価を行い前2者は現在臨床評価中である。それぞれのミセル内包化おいて抗腫瘍効果の増強のほか、タキソールはアレルギー問題の克服、末梢神経毒性の軽減、シスプラチンにおいては腎毒性の克服、末梢神経毒性の軽減が得られた。

    また、これら種々のミセル体やアドリアマシン内包イムノリポソームMCC465の研究とヒトがんの腫瘍血管と間質の状況によりDDS製剤を使い分ける必要があることを明らかにした。

    すなわち、卵巣がん、乳がんそして種々の肉腫など腫瘍血管の豊富ながんはEPR効果が有効に発揮するが、膵がんや胃がんなど腫瘍血管が少ない腫瘍においては、がん組織への集積のみでなく、ポリマーやミセルなどのキャリアからの抗がん剤の効率よい放出能を加味する工夫が必要である。」


    難しい内容ですので、自分でも分かるようにくだいた表現にしてみます。

    抗がん剤はそのまま人体の血管に注射すると抗がん作用とともに正常細胞に対する作用のため有害事象が発生します。

    しかし、この薬剤を高分子ミセルと呼ばれるものの中に閉じこめると、そのまま血管内で溶けることなくがん細胞近くまで運ばれ、そこでミセルから抗がん剤がリリースされ有害事象なく抗がん作用を発揮するというお話です。

    図解は国立がんセンター東病院のホームページへどうぞ。

    来月は、ナグモクリニックに乳房再建手術の研修に伺わせていただきます。

    少しでも多くの方が安心して乳房手術を受けられますように、テクニックを磨いていきたいと思っています。

    今晩は、月一回の緩和医療の研修を受けに行きます。

    患者さんの心のケア、体のケアに少しでもお役に立てる方法をまたいくつか学んで来ようと思います。

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