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  • うそや誤解だらけ。

    2009年12月6日

    放射線治療についての誤解もたくさんあります。


    <ご質問>
    乳房温存術後の放射線治療は何のために行うのですか?

    <お答え>
    乳房温存療法における手術の役割は、目に見えるがんのしこりを摘出することであり、

    放射線治療の役割は、手術で取り切れなかった可能性のある、目には見えないがん細胞を根絶やしにすることです。

    手術と放射線治療が揃って初めて乳房を温存しつつ、乳がんを治療することが可能になります。

    乳房温存手術後に放射線治療が必要かどうかについては、海外で多くの臨床試験が行われました。

    手術で切除した組織の断面を顕微鏡で詳しく調べた結果、断面およびその近くにがん細胞が見られないことが確認された(断端陰性といいます)患者さんに対して、

    放射線治療を加えた場合と、

    加えない場合で比べた試験では、

    放射線治療を加えることにより、乳房内再発が約1/3に減ることが明らかになっています。


    “患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
    金原出版株式会社 より抜粋引用


    放射線治療では、毛は抜けません。

    放射線治療では、抵抗力がなくなったり、無菌室に入ったりはしません。

    放射線治療で、体力がなくなってぐったりしてしまうことはありません。

    毎日通院で治療が可能です。


    もちろん毎日の通院で疲れてぐったりしてしまうことはあるかもしれませんが・・・。


    乳房温存療法の成功のためには、術後の放射線治療を必ずおこなうことが大切です。

    ただし患者様とのご相談の結果で放射線治療を行わない場合もありますので、よく主治医の先生のお話も聞いてみてくださいね。


    昨日は突然の暴風雨でびっくりしました。

    いつもは、

    「男は雨に濡れながら歩けばいいんだ。」

    って強がっている私ですが、

    昨日はさすがにびしょびしょになりそうでしたので、

    傘を購入いたしました。


    傘は購入してもすぐにどこかに置いてきてしまうので、

    お安いものを購入するように心がけています。

    だいたいいつも300円とか500円とか・・。


    昨日はコンビニエンスストアで、

    なかなかしっかりしたつくりの傘を見つけ、

    「こんなに立派なのに500円か。」

    とわくわくしながらレジに並びました。


    ピッとしてもらい、500円を用意していると、

    「1000円です!」

    と言われました (^_^;)


    やっぱりしっかりしたものはお値段もしっかりしてるんですね。

    “コンビニエンスストアの傘は500円ぐらい“

    って勝手に決めつけていました。


    「いつも先入観を持たずに行動しなければいけないね。」

    って恥ずかしさと引き換えに学ぶことができました。


    そうだね。
    先入観を捨て、いつも純粋な心で物事は判断しないとね。
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    温存療法後の放射線治療 その4

    2009年2月23日

    さっ・・寒いですね。

    かぜなど召されていませんか。

    今日も元気に放射線治療です。

    「乳房温存手術後の放射線治療が生存率に及ぼす影響について、個々の臨床試験の結果では両群間に生存率の有意な差を認めたものはない。

    その中で、Vinh-Hungらは1976年から2000年に行われた13の臨床試験に登録された8,243例のデータを解析した結果、放射線治療の省略により死亡の相対リスクが1.086倍になることを示した。

    またEBCTCG(Early Breast Cancer Trialists’ Collaborative Group)のメタアナリシスでは10の臨床試験に登録された7,311症例において、放射線治療により15年での死亡の相対リスクが5.4%減少することが示された。

    局所再発リスクの減少と乳がん死リスクの減少には相関が見られ、放射線治療により乳房内再発を4例予防することにより1例の乳がん死を予防できるとみつもられている。

    乳癌診療ガイドライン 放射線療法 2008より抜粋引用」



    神奈川は今日は雨が降っていました。

    今、ようやく晴れてきました。

    何となくもの悲しい感じがするところが、雨の日のつらいところです。

    雨が降ると交通事故もおきるし、低気圧の影響で手術後の方の傷口も痛むし、悲しいことばかりです。

    あと、低気圧、特に台風の季節になると腸閉塞の患者様が増加してきます。

    「その話にエビデンス(根拠)はあるのか」、と言われると、「理論上は正しいと思います。」というお答えになります。

    たとえば低気圧の代表である飛行機のなかでは、腸がぱんぱんになって苦しいですよね。

    人によっては海外旅行でひどい便秘に悩まされるかたもいらっしゃいます。

    つまり、低気圧では腸閉塞になりやすいのです。


    そんな悲しいことの多い雨でも、水の恵みがないと人間は生きていけませんから、神様に感謝しないといけませんよね。

    それでもやっぱり晴れの日が大好きです。


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    温存療法後の放射線治療 その3

    2009年2月22日

    今日は日曜日。

    すこしのんびりしましょうね。

    でもでも、ちょっとだけお勉強をいたしましょう。

    「乳房温存手術後の乳房照射の有用性に関する7つのランダム化比較試験のうち4つの臨床試験では、術後療法として内分泌化学療法を組み合わせている。

    しかし、内分泌化学療法のみでは十分な局所制御は得られず、放射線治療により乳房内再発率の有意な減少がみられることは注目に値する。

    乳房温存療法後の局所再発の危険因子としては、切除断端陽性、若年患者(35歳あるいは40歳以下)が挙げられる。

    70歳以上、かつエストロゲン受容体陽性患者に対してタモキシフェンのみとタモキシフェン+放射線治療を比較したランダム化比較試験では、同側乳房内再発に有意差はみられたもののその差はわずかであり、このような患者における放射線治療の省略は容認しうるという意見もある。

    乳癌診療ガイドライン 放射線療法 2008より抜粋引用」



    まだまだ寒いですね。

    暖かいお鍋でも食べたいですね。

    お鍋といえばやっぱりキムチ鍋でしょう。

    寒いときにいただくと身体がぽかぽかになりますよね。

    身体があたたかくなると、人にも優しくなれますしね。

    まだまだ食べたことのないお鍋が全国にあると思います。

    色々なところで色々なお鍋を食べてみたいですね。


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    温存療法後の放射線治療 その2

    2009年2月21日

    放射線治療の必要性について、土曜でも日曜でもお伝えしましょうね。

    みなさんは、週末はお休みしてても良いですよ。

    「乳房温存手術後の乳房照射の有用性はこれまで7つのランダム化比較試験とそれらを解析したEBCTCG(Early Breast Cancer Trialists’ Collaborative Group)によるメタアナリシスによって証明された。

    それぞれのランダム化比較試験で対象症例の腫瘍径、切除範囲、照射の線量・分割および内分泌化学療法は多少異なるが、多くは4cm以下の腫瘍に対して腫瘍摘出術をおこない、放射線治療(50Gy前後の全乳房照射と一部は10Gy程度の追加照射)の有無でランダム化割り付けをおこなっている。

    観察期間 5-20年で乳房内再発率は非照射群で18-39%であったのに対し、照射群では2-14%と全てのトライアルにおいて有意な減少がみられ、これらを統合したメタアナリシスでは温存手術後に放射線治療を加えることにより、局所再発は70%減少するとしている。

    乳癌診療ガイドライン 放射線療法 2008より抜粋引用」



    私はいつもみなさま、そして患者さま、それから御家族さま、全ての方に対して、自分の大切な家族と考えて治療方針を立てたり、ご質問にお答えしております。

    「あまり、感情移入してはいけない。」

    がんを担当する先生方のなかで、そうおっしゃる先生方もいらっしゃいます。

    「そうしないと、自分がつぶれてしまうよ。」

    という理由のようです。


    また、

    「時間外でのご相談はお受けしないようにすること。」

    そうおっしゃる先生方もいらっしゃいます。


    私は、外来だけでなく、そして病棟だけでなく、いつでもご相談できる体制があったほうが、みなさまが安心できるのではないかと思っています。

    もちろん自分のペースでお答えを作成させていただいている現状で、皆様のご期待にお応えできているかどうか、不安ではあります。

    それでもわたしは、「自分の道を行く!」と決めております。


    少しでも、みなさまのお役にたてましたら嬉しいです。

    今日は昨日の当直にもかかわらず、元気いっぱいなので、思ったことを書いてみました。


    色々なご意見が医療スタッフそして先生方そしてみなさまにおありだと思います。

    一人の医師の意見だと思って、お許しくださいね。


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    温存療法後の放射線治療

    2009年2月20日

    今日は、また得意のスパイラル方式記憶法の実践です。

    放射線治療についても何回も復習しましょうね。


    早期乳がんに対して乳房温存手術がさかんに行われております。

    乳房温存手術はできるだけ乳房のふくらみを残しながら、しかし病気はしっかりと切除する手術です。

    乳房温存手術は、手術後に必ず放射線治療がひつようになります。

    その必要性について御一緒に勉強しましょうね。

    「早期乳がんに対する乳房温存術後の放射線治療は勧められるか」

    <推奨グレード A (十分なエビデンスがあり、推奨内容を日常診療で積極的に実践するよう推奨する)>

    (解説)
    我が国では一部の症例について乳房温存手術後に放射線治療を用いないということが日常診療として行われているが、海外でのランダム化比較試験ではすべて放射線治療併用群で有意な乳房内再発の減少を認めており乳房温存手術後の乳房照射は必要と結論づけている。

    これらのランダム化比較試験の結果から、放射線治療を省略できるサブグループを同定する試みが続けられている。

    また、従来乳房温存療法における放射線治療の目的は、もっぱら乳房温存手術後の同側乳房内再発を予防することであり、生存率への寄与はないものと考えられてきた。

    しかし、最近になってこれらのランダム化比較試験のメタアナリシスにより、放射線治療が生存率向上に寄与している可能性が示唆されている。

    乳癌診療ガイドライン 放射線療法 2008より抜粋引用


    今さらですが、“チーム・バチスタの栄光”を読んでいます。

    ほんっとに今さらですよね (^_^;)

    でも、はやりものが余り好きでないわたくしは、チームバチスタが全盛の頃にはあまり読みたくなかったのです。

    そう言いながら今夢中になって読んでおります。

    もっと素直になれば良いんでしょうけれども。

    自分が納得できないことには手を出さず、自分がこれだと思ったらまっしぐらに向かっていく。

    でもそうじゃないと色々なことに対して、熱い気持ちで取り組むことはできないですからね。

    というわけで、私は今のまま突き進んでいきたいと思っています。


    とくに皆様の笑顔のためにできることに関しては、これからもまっしぐらに向かって行きたいと思っています!!

    よろしくお願いいたします。

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    短期全乳房照射のまとめ

    2008年10月20日

    今日は、短期全乳房照射のまとめです。

    獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、横浜乳がんシンポジウムにおける、御講演内容から引用いたします。

    「短期全乳房照射のまとめ

    1.短期全乳房照射は患者さんの経済性・利便性の点で標準照射法より優れている。

    2.短期照射法は、遅発性有害事象の長期観察が重要である。

    3.外国の臨床試験の結果をそのまま適用できるかは疑問がある。

    4.日本人女性を対象としたブリッジング試験を検討中である。(ブリッジング試験とは、海外での治験データを活用し、国内での重複試験を避け、海外での治験の成績が日本の患者さんでも再現されることを確認する試験です。) 」

    いずれ、短期全乳房照射の有効性、安全性が確認されれば多くの患者様はこの方法を選択されることと思います。


    さて最近色々なご質問をメールやコメントで皆様からいただくようになり、とっても嬉しいです。でも、その中にはとっても難しいご質問もございます。

    私もまだまだ勉強不足ですので、正確なお答えを準備するために色々な調査(論文を調べたり、神奈川乳がん治療研究会の先輩方にお聞きしたり)を行う必要があり、お時間がかかる場合がございます。ご了承くださいませ。

    でも必ずご期待にお応えできますように、全力で取り組んでおりますのでご安心下さい。


    21世紀サバイバル・バイブル (集英社文庫)を読んでいます。

    これを書いていらっしゃるのは、柘植久慶(つげひさよし)さんという作家です。

    知る人ぞ知る、恐いひとです。

    なんと言っても元グリーンベレーという肩書きをもつ方ですから、並みの日本人ではありません。

    昔からこの方には魅力を感じて注目しているのですが、本の内容などはかなり過激な部分もあり、必ずしも多くの方の共感を得られないかもしれません。

    でもこれぐらい強い精神力を持っていないと日本人は世界を相手にできないんだな、という強い気持ちにはなります。

    軟弱な自分が恥ずかしくなります。

    「よーし、自分も今日から体を鍛えて鍛えて鍛えまくるぞ」って思うんですがそれがすぐにできないのも私の弱い部分でございます。

    そんな自分にむち打って、筋トレ少しがんばってみますので皆様ごきげんよう (^^)/

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    短期全乳房照射の問題点

    2008年10月19日

    乳房温存術後に早くおわらせる放射線治療である短期全乳房照射の問題点について考えます。

    獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、横浜乳がんシンポジウムにおける、御講演内容から引用いたします。

    「短期全乳房照射の問題点とは、

    1.一回照射線量が増加することによって遅発性有害事象(6ヶ月から数年経過してから発生する副作用)のリスクが増加する可能性がある。

    2.長期生存例に対する遅発性有害事象の観察が必要である。

    3.海外でのデータでは有効性が認められているが、日本女性でも同様な結果が得られるのかの検討がされていない。

    4.日本女性と外国女性における放射線治療の有害事象の発生率が一緒なのか不明。」


    結局は日本では、このような利点や問題点をご説明してそれぞれ患者様のご希望に合わせて治療方法を設定していく必要があります。


    昨日の乳がん学校は、非常に緊張してとってもお疲れ気味になってしまいました。

    やはりポイントはロールプレイによる癌告知のトレーニングでした。

    トップバッターがドクター役の私と、患者さん役が千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センターの阿部恭子先生、患者さんの夫役が横浜市立大学付属病院乳腺外科 千島隆司先生でした。

    たくさんの人が見ている中で、普段行っている診療スタイルをチェックされることは、とても大事なことではありますが、とても手に汗にぎる感じでした。

    なんと言っても、阿部先生が患者様になりきり、
    「もうだめなんですか。」
    「末期なんですか。」
    「子供たちがいるから入院したくない。」

    と次々と私に質問をして来られたのには少し動揺しました。

    一番困ったのが、夫役の千島先生の迫真の演技でした。

    「先生、本当に乳がんなんですか。じゃあ、手術でしっかりとってしまえば、大丈夫でしょ。なあ、手術でとれば大丈夫ってテレビで言ってたよな。」
    と奥様役の阿部先生と絶妙なコンビネーションで、私の目を白黒させてくださいました。

    でも、私は動じていないふりで、「いつものように。」と自分に言い聞かせながら、対話を続けていきました。

    どのように患者さんの気持ちを治療に向けてさしあげられるか、いつもの外来のように患者さんの立場にたって、今困っていること、心配なことを順々にお聞きすることによって、患者さんの阿部先生は治療を受けてくれることになりました。よかった(^_^;)

    実際の外来でも同じ風景が繰り広げられているとは言え、普段行っている診療を多くの人々に披露し、評価していただくのは非常に勉強になります。

    そうは言ってもなんだかいっぱいエネルギーを使ってしまいました。

    もっとたくさんのドクターがこのような研修を受けてくれるといいな、と思いました。

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    短期全乳房照射のよいところ

    2008年10月18日

    乳房温存術後に早くおわらせる放射線治療である短期全乳房照射に関するお話です。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容から抜粋させていただきます。

    「短期全乳房照射とは、
    乳房温存術後の全乳房照射において1回照射線量を2Gy(グレイ)以上に増加させることによって照射回数を減じ治療期間を短縮させる照射方法です。

    短期全乳房照射の意義は、
    1.照射回数の減少により医療費の削減がはかれ、患者様の経済的負担が軽減される。
    2.必要通院日数の減少と治療期間の短縮により患者様の精神的ならびに時間的負担が軽減される。
    3.術後照射に対する負担の軽減により術後照射の実施率が向上する可能性がある。
    4.早期乳がんでの乳房温存率が向上する可能性がある。

    放射線治療に関する総医療費を比較すると、2008年4月1日現在
    標準分割照射(25回) 387,700円
    短期照射(16回) 261,000円
    となっている。」


    今日は短期照射の良いところのご紹介でした。


    本日午後は乳がん学校に行って患者さんとの面談のロールプレイに参加してきます。

    自分が患者さんの立場になってみて分かることがあります。

    このようなロールプレイは最近緩和医療の研修会でも行われるようになってきており、慣れてきてはいるのですがやはりちょっと恥ずかしくて緊張してしまいます。

    いつもの自分で!!と自分に言い聞かせてドクター役をやったり、すごく悲しんでいる方の気持ちになって患者さんを演じたりすると、とっても勉強になります。

    ではみなさま良い週末をお迎えください。


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    短期全乳房照射

    2008年10月17日

    乳房温存術後の放射線治療を早く終わらせる方法について昨日に引き続きお伝えします。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容からです。

    「短期全乳房照射とは、
    乳房温存術後の全乳房照射において1回照射線量を2Gy(グレイ)以上に増加させることによって照射回数を減じ治療期間を短縮させる照射方法です。

    実際には、
    分割線量  2Gy → 2.3~2.7Gy
    分割回数  25回→15~20回
    総線量    50Gy→40~45Gy
    治療期間  35日→19~22日
    となります。

    この結果、カナダ・イギリスにおける報告では、平均局所再発率はおよそ3~6%と良好な成績となっています。」



    明日はこの短期乳房全照射の良いところと心配なところについてお伝えします。


    昨日は緊急手術で夜遅くなりましたが、今日も約束通り元気100倍で外来終了しました。


    外来では、これから抗がん剤治療を受ける方に対して、その必要性と起こりうる副作用について何回にもわたってご説明し、ご理解いただき、実際に受けてみて「こんなはずじゃなかった」ということがないように心がけています。

    私たちがしっかりお伝えしたつもりでも、実際には正確に伝わっていないこともありますので、医師は何回も何回も繰り返しお話をさせていただくことが重要であるといつも考えています。

    そして患者様方も納得していない治療は、納得できるまでしっかりとご説明をお受けになってください。

    不安なのは皆様一緒です。

    急いで治療を受けて後悔するよりも、しっかり納得した治療を受けることがとっても大事です。



    今日は外科チームのメンバーが救急当直をがんばっておりますので、私は安心して病院を離れたいと思います。

    でも手術になると呼ばれちゃうんですよ。

    でもそれで患者様が救えると思うと、幸せを感じるんですけどね。



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    温存術後放射線を早く終わらせる

    2008年10月16日

    今日からは、乳房温存術後の放射線照射を早期に終了させる方法の検討に入ります。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、獨協医科大学越谷病院 放射線科教授 野崎美和子先生の、御講演内容からお伝えいたします。

    「乳房温存療法における術後照射の意義は、
    乳房内局所再発率を1/3に抑えること。
    長期生存への寄与。

    問題点としては、
    急性有害事象
    遅発性有害事象
    整容性劣化の可能性(放射線により乳房の形がイメージ通りにならない可能性)
    照射不要なsubgroupの存在(70%の方は照射しなくても再発しない)
    照射期間(局所治療期間)の延長(約1ヶ月の通院が必要)
    経済的負担
    精神的負担
    があげられます。

    このうち、照射期間を減らせないかということで2つの方法が行われています。

    短期全乳房照射(Short Course Whole Breast Irradiation)

    加速部分乳房照射(Accelerated Partial Breast Irradiation (APBI))

    です。」


    明日はこのうち短期全乳房照射法についてお伝えします。

    今日は本当は漢方薬の勉強会だったのですが、緊急手術が先ほどあったために出られませんでした。

    今緊急手術が終わってちょっとほっとしているところです。

    明日も外来、元気いっぱいでがんばります。

    みなさんも元気に120%の笑顔でね。

    でも無理して笑顔になる必要はないですよ。

    朝起きて顔洗って鏡をみたときに、にっと (^_^) してみるだけで大丈夫。

    それだけで気持ちが明るくなりますよ。

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