卵巣のはたらき
今日は昨日のお話に関連して、女性の卵巣機能についてお伝えします。
乳がんの手術後に化学療法(抗癌剤治療)を行った場合に、女性の卵巣機能がどのように変化していくのかをグラフにしたデータがあり、日本乳癌学会で紹介されました。
何も治療をしていない女性の卵巣機能を100%とした場合に、化学療法終了後の経過期間によってどこまで卵巣機能が回復するのかというデータです。
35歳以下ではほぼ1年で卵巣機能は100%に戻ります。
35歳から40歳ではほぼ1年後に、50-60%まで回復しますがそれ以上には回復しません。
40歳以上ではほぼ1年後に25-30%まで回復しますが、それ以上には回復しません。
いずれの年齢でも化学療法後3年までのデータなのですが、1年から3年の間には大きなデータ変動はありませんでした。また、このあとの回復の程度は不明です。
このように、年齢が若いほど卵巣機能の回復はほぼ正常まで戻ることができ、従って妊娠も可能になりやすいと言えます。
もちろん昨日お伝えしたように、抗癌剤治療中も卵巣機能の保護のためにLH-RH アゴニストを使用することが大切です。
最近、たくさんの方にこちらのブログをご訪問いただいており、皆様に深く感謝申し上げます。
先日、とってもびっくりどっきりしたのですがヨーロッパ在住の日本女性より乳がん検診についてご相談がありました。乳がん検診で要精査という結果が届き、ご心配されていました。要精査の内容について考えられることや、ほとんど心配がないことをお伝えしました。この女性より本日、精密検査合格!!という嬉しいお知らせをいただき、私もとっても嬉しかったです。
世界のどこからでもインターネットがつながっていることを改めて感じ、ますますがんばらなきゃと思いました。
そしてまた、少しずつランキングの応援クリックをしてくださる方が増えてきていて、嬉しくて涙が出そうです。
これからも皆様のお役に立てますようにがんばります。
よろしくお願い申し上げます。
ご心配なことがございましたら、ご相談くださいね。
↓もっともっとがんばれっ!と、よろしければ応援クリックお願いいたします。
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乳がんの手術後に化学療法(抗癌剤治療)を行った場合に、女性の卵巣機能がどのように変化していくのかをグラフにしたデータがあり、日本乳癌学会で紹介されました。
何も治療をしていない女性の卵巣機能を100%とした場合に、化学療法終了後の経過期間によってどこまで卵巣機能が回復するのかというデータです。
35歳以下ではほぼ1年で卵巣機能は100%に戻ります。
35歳から40歳ではほぼ1年後に、50-60%まで回復しますがそれ以上には回復しません。
40歳以上ではほぼ1年後に25-30%まで回復しますが、それ以上には回復しません。
いずれの年齢でも化学療法後3年までのデータなのですが、1年から3年の間には大きなデータ変動はありませんでした。また、このあとの回復の程度は不明です。
このように、年齢が若いほど卵巣機能の回復はほぼ正常まで戻ることができ、従って妊娠も可能になりやすいと言えます。
もちろん昨日お伝えしたように、抗癌剤治療中も卵巣機能の保護のためにLH-RH アゴニストを使用することが大切です。
最近、たくさんの方にこちらのブログをご訪問いただいており、皆様に深く感謝申し上げます。
先日、とってもびっくりどっきりしたのですがヨーロッパ在住の日本女性より乳がん検診についてご相談がありました。乳がん検診で要精査という結果が届き、ご心配されていました。要精査の内容について考えられることや、ほとんど心配がないことをお伝えしました。この女性より本日、精密検査合格!!という嬉しいお知らせをいただき、私もとっても嬉しかったです。
世界のどこからでもインターネットがつながっていることを改めて感じ、ますますがんばらなきゃと思いました。
そしてまた、少しずつランキングの応援クリックをしてくださる方が増えてきていて、嬉しくて涙が出そうです。
これからも皆様のお役に立てますようにがんばります。
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赤ちゃんがほしい
最近は乳がんの患者様の年齢が出産適齢期であることが多くなっています。
「赤ちゃんが欲しい。」と涙をされる方もいらっしゃいます。
ですから私たちも、「乳がんだから赤ちゃんはあきらめなさい」という一昔前の考え方を捨てて、如何にして赤ちゃんを産むことができるのかを真剣に考えるようになっています。
今回の日本乳癌学会でもこの話が議論されました。
ザンクトガレン2007では、閉経前乳がんの方でホルモンレセプター陽性の方は、基本的には化学療法いわゆる抗癌剤治療をおこなってから、卵巣機能抑制(LH-RH アゴニスト)を投与することが大多数の意見でした。
しかし、出産をご希望される場合には卵巣機能を保護する目的で化学療法と同時に卵巣機能抑制(LH-RH アゴニスト)を投与するドクターが66%を占めていました。
このように化学療法にLH-RH アゴニストを併用することによって、赤ちゃんを産むことができる可能性が高まると考えられており、日本乳癌学会でもこの方法が推奨されることを改めて私たちに伝えてくれました。
今後データ集積が待たれるところですが、このような有意義な情報はできるだけ患者様に早くお伝えするべきことであると思います。
乳がんになっても、赤ちゃんをあきらめないで!!
精一杯私たちがサポートしますからね
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「赤ちゃんが欲しい。」と涙をされる方もいらっしゃいます。
ですから私たちも、「乳がんだから赤ちゃんはあきらめなさい」という一昔前の考え方を捨てて、如何にして赤ちゃんを産むことができるのかを真剣に考えるようになっています。
今回の日本乳癌学会でもこの話が議論されました。
ザンクトガレン2007では、閉経前乳がんの方でホルモンレセプター陽性の方は、基本的には化学療法いわゆる抗癌剤治療をおこなってから、卵巣機能抑制(LH-RH アゴニスト)を投与することが大多数の意見でした。
しかし、出産をご希望される場合には卵巣機能を保護する目的で化学療法と同時に卵巣機能抑制(LH-RH アゴニスト)を投与するドクターが66%を占めていました。
このように化学療法にLH-RH アゴニストを併用することによって、赤ちゃんを産むことができる可能性が高まると考えられており、日本乳癌学会でもこの方法が推奨されることを改めて私たちに伝えてくれました。
今後データ集積が待たれるところですが、このような有意義な情報はできるだけ患者様に早くお伝えするべきことであると思います。
乳がんになっても、赤ちゃんをあきらめないで!!
精一杯私たちがサポートしますからね
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妊娠と乳癌
女性と妊娠は切り離しては考えられないテーマです。今日は、妊娠中に乳癌が見つかった場合についてお話します。
以前は、妊娠の継続が乳癌の予後(寿命)に悪影響を及ぼすという理由で、堕胎が勧められていましたが、最近では治療的堕胎が予後の改善にはつながらないと報告されています。
もし乳癌と診断された時点で妊娠後期(8~10ヶ月)であれば妊娠を継続し出産という選択肢になります。
また、妊娠前期、中期に乳癌の治療を受ける場合、手術による流産の可能性が少し高まります。さらに、抗癌剤治療や放射線により胎児に障害が出ることが予想される場合には、妊娠継続は難しいと思われます。
このように患者さん一人一人の状況により、様々な方法を選択できますので、もし妊娠中に乳腺のしこりに気づかれた場合には、すみやかにお近くの乳腺外科に受診をしましょうね。
以前は、妊娠の継続が乳癌の予後(寿命)に悪影響を及ぼすという理由で、堕胎が勧められていましたが、最近では治療的堕胎が予後の改善にはつながらないと報告されています。
もし乳癌と診断された時点で妊娠後期(8~10ヶ月)であれば妊娠を継続し出産という選択肢になります。
また、妊娠前期、中期に乳癌の治療を受ける場合、手術による流産の可能性が少し高まります。さらに、抗癌剤治療や放射線により胎児に障害が出ることが予想される場合には、妊娠継続は難しいと思われます。
このように患者さん一人一人の状況により、様々な方法を選択できますので、もし妊娠中に乳腺のしこりに気づかれた場合には、すみやかにお近くの乳腺外科に受診をしましょうね。