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  • アタック試験 その3

    2009年7月1日

    おっと危ない。

    もうすぐ24時だね。

    ATAC試験の続きをすべりこませます。

    あわてんぼにつき誤字脱字ございましたらご連絡くださいませ。

    Buzdar先生:
    ATAC試験でもうひとつ重要なことは、アナストロゾール(商品名:アリミデックス;yasuu注釈)の安全性です。

    アナストロゾールは、タモキシフェンと比較して投与中の脳血管イベントを有意に減少させました。
    (オッズ比 0.59)

    他のAI(アロマターゼ阻害薬;yasuu注釈)では、脂質代謝に関与するCYP450を阻害して脂質代謝に悪影響を与え、心筋梗塞などの心血管イベントの増加が見られています。

    しかし、(ATAC試験においては;yasuu注釈)心筋梗塞の発生も、両群で投与中、投与終了後いずれもほとんど変わらず、アナストロゾールによる心筋梗塞の増加は観察されていません。

    また、懸念されていた骨折のリスクについては、投与終了後はタモキシフェンと同程度になることがあきらかになりました。

    “アロマターゼ阻害剤(AI)をめぐる最新報告 ―SABCS2008からー” 
    「San Antonio Breast Cancer Symposium Round Table Meeting」
    出演者:
    大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科 野口 眞三郎先生
    MD Anderson Cancer Center Aman Buzdar先生
    University of Newcastle John Forbes先生
    杏林大学医学部 乳腺外科 井本 滋先生
    熊本大学大学院医学薬学研究部 乳腺・内分泌外科学分野 岩瀬 弘敬先生
    愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 岩田 広治先生
    独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 乳腺科 大野 真司先生
    東京医科大学 乳腺科 河野 範男先生
    聖路加国際病院 乳腺外科 中村 清吾先生
    「新薬と臨床」第58巻第3号 別冊 平成21年3月10日発行


    7月1日。

    1年の折り返し地点です。

    さあ。

    前半にやろうと思ってできなかったこと。

    たくさんあるでしょ。

    私もあります。

    後半の、残りの6ヶ月が楽しみですね。

    あんなことや、こんなこと。

    いっぱいやりとげましょう。

    そして、楽しいクリスマスを迎えましょうね!!

    ↓えー?!もうクリスマスのお話ですか?でもクリスマスってなんかわくわくするから、それを一つの目標にするのも良いよね!!要するに自分へのご褒美を目標に頑張るってことかな?って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    アタック試験 その2

    2009年6月30日

    ATAC試験の続きです。

    先ほど22時頃、外来が終了しました (^_^;)

    Buzdar先生:
    ATAC試験で最も重要なことは、アナストロゾール(商品名:アリミデックス;yasuu注釈)はタモキシフェンよりも強力なcarryover effect(持ち越し効果;yasuu注釈)を有していることです。

    再発までの期間(time to recurrence ; TTR)の絶対差は投与を終了した5年時点の2.8%から9年時点は4.8%と開いている。

    また、annual hazard rate(年間のハザード比;yasuu注釈)も投与を終了した5年以降もアナストロゾールが一貫して低いままで再発リスクは増加しませんでした。

    5年時点から9年時までの5年間における再発は、アナストロゾール群では2,159例中146例、7%であったのに対し、タモキシフェンは2,075例中182例、9%であり、有意差が認められました。

    これらのことからアナストロゾールのcarryover effectはタモキシフェンより強いと言えます。

    “アロマターゼ阻害剤(AI)をめぐる最新報告 ―SABCS2008からー” 
    「San Antonio Breast Cancer Symposium Round Table Meeting」
    出演者:
    大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科 野口 眞三郎先生
    MD Anderson Cancer Center Aman Buzdar先生
    University of Newcastle John Forbes先生
    杏林大学医学部 乳腺外科 井本 滋先生
    熊本大学大学院医学薬学研究部 乳腺・内分泌外科学分野 岩瀬 弘敬先生
    愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 岩田 広治先生
    独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 乳腺科 大野 真司先生
    東京医科大学 乳腺科 河野 範男先生
    聖路加国際病院 乳腺外科 中村 清吾先生
    「新薬と臨床」第58巻第3号 別冊 平成21年3月10日発行


    今日は手術などの影響で外来が遅れてしまいました。

    患者様、御家族様、スタッフの皆様ごめんなさい。

    患者様にはお待たせした分、しっかりと安心しておうちに戻れますように、より一層愛情込めてお話をさせていただきました。

    ですからまた、次の方が遅くなって・・・・。

    何か解決策はありますか。

    ある病院での乳腺外来は夜の12時ごろまでなさっているそうです。

    先日お伺いした噂です。

    でもエビデンス(根拠)のある噂ですので、本当の話です。

    乳腺外来の患者様はたくさんの不安をかかえていらっしゃいます。

    そしてご不安なことを、きちんと主治医の先生にご質問なさって納得なさるのがとっても大事なことです。

    私たちは何時になってもかまいません。

    しっかりとご説明をお受けになって不安を解消していってください。

    でもそれにしてもたくさんお待たせして反省反省でございます。


    ↓ほんとにどうなってんのよ!!みんなお腹空かして待ってるのよ!!でも反省したんなら、これからも患者様達のために全力でがんばりなさい!!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    アタック試験

    2009年6月29日

    ATAC試験という臨床試験の結果に関する内容です。

    時々取り上げている有名な試験ですのでご存じの方もいらっしゃることでしょう。

    野口 眞三郎先生:最初にBuzdar先生から術後ホルモン療法の現状について概説をいただきます。

    Buzdar 先生:まずATAC試験(Arimidex Tamoxifen Alone or in Combination)からお話しましょう。

    ご存じのように一年前、我々は追跡期間中央値100ヶ月の成績を報告しました。

    ホルモン受容体陽性患者において、DFS(無病生存率;yasuu注釈)は絶対差4.1%をもって、アナストロゾール(商品名:アリミデックス;yasuu注釈)が有意に良好であった。

    再発(time to recurrence ;TTR)も絶対差4.8%

    ハザード比(hazard ratio ;HR)は0.76

    と、タモキシフェンの代わりにアナストロゾールを投与することでさらに4人に1人は再発を防止できる可能性があることが示されました。

    “アロマターゼ阻害剤(AI)をめぐる最新報告 ―SABCS2008からー” 
    「San Antonio Breast Cancer Symposium Round Table Meeting」
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    聖路加国際病院 乳腺外科 中村 清吾先生
    「新薬と臨床」第58巻第3号 別冊 平成21年3月10日発行


    アタック試験って、なかなか気の利いた名前でしょ。

    こういう臨床試験の命名はそれぞれの担当の先生のセンスがでるものなのです。

    みんな工夫して一生懸命考えた名前をつけていますので、意識して見てみてくださいね。


    今週末は日本乳がん学会です。

    乳房再建のお話や、最新の治療に関する発表が目白押しです。

    ザンクトガレン2009に絡んだ最新の乳がんの考え方についての議論もあるでしょう。

    また新しい情報がありましたらお伝えしますね。


    今日はもう少し明日の緩和ケアチームのミーティングの準備をしなければいけません。

    先日の日本緩和医療学会の内容をメンバーに紹介する予定です。

    全国の緩和ケアチームの頑張りを院内のメンバーにもお伝えし、新たな刺激を受けていただきたいと思っています。

    ↓そうだね。みんなで刺激し合って、日本の医療をどんどん良くしていきたいね!!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    最新情報 アロマターゼ阻害剤

    2009年6月28日

    今日からは閉経後のホルモン治療薬で現在使用される機会の多い、アロマターゼ阻害剤に関する内容です。

    ホルモン治療に関する正しい知識を身につけましょう。

    サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2008における討論会形式の記事からです。

    野口 眞三郎先生:閉経後ホルモン感受性乳がん患者の術後ホルモン療法では、現在アロマターゼ阻害剤(AI)が主に使用されます。

    その背景にはアナストロゾールとタモキシフェンの5年投与を比較したATAC試験において無病生存率(disease free survival : DFS)がタモキシフェンに比してアナストロゾール(商品名:アリミデックス)で有意に改善され、服薬終了後もその傾向が継続することが報告されたことがあります。

    しかしながら、AIの至適投与期間やAIとタモキシフェンの逐次の有用性および最適な変更期間等は明らかになっていません。

    このような問題を解決するために現在様々な臨床試験が行われています。

    今回のサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)2008においても閉経後ホルモン感受性早期乳がん患者を対象にタモキシフェンとレトロゾール(商品名:フェマーラ)を比較した大規模臨床試験「BIG 1-98」の最終解析結果や、エキセメスタン(商品名:アロマシン)とタモキシフェンの大規模比較試験「TEAM」の結果が発表されました。

    “アロマターゼ阻害剤(AI)をめぐる最新報告 ―SABCS2008からー” 
    「San Antonio Breast Cancer Symposium Round Table Meeting」
    出演者:
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    MD Anderson Cancer Center Aman Buzdar先生
    University of Newcastle John Forbes先生
    杏林大学医学部 乳腺外科 井本 滋先生
    熊本大学大学院医学薬学研究部 乳腺・内分泌外科学分野 岩瀬 弘敬先生
    愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 岩田 広治先生
    独立行政法人国立病院機構九州がんセンター 乳腺科 大野 真司先生
    東京医科大学 乳腺科 河野 範男先生
    聖路加国際病院 乳腺外科 中村 清吾先生
    ”「新薬と臨床」第58巻第3号 別冊 平成21年3月10日発行”より引用


    毎年何らかの研究結果が公開されていきます。

    今まであなたが受けてきた治療方法が突然変更になる可能性もあります。

    医療の世界は、たった今判断したことが一時間後にくつがえることもあります。

    これは日常の診療でもあり得ることです。

    ですから常に私たち医師および医療スタッフは患者様のお体の状態の変化や心の動きにただちに気づかなければいけません。

    より良い医療を患者様に提供するために、より最先端の情報を研究し、ただちに患者様に還元する。

    大事な事ですよね。


    あれっ、今何となく胸騒ぎがしました。

    何だろう。

    なんか忘れていることがありそう・・・。

    そうだ!

    試験が近いんです。

    2つぐらい試験があるのでそちらの方もしっかりやらないといけないんですね。

    でも皆様もお体の治療や、おうちのお仕事、会社のお仕事、いろんな試験をがんばっているんですものね。

    私も皆様の笑顔や応援で頑張れています。

    いつもありがとうございます。

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    フルベストラント その4

    2009年6月18日

    最新のホルモン治療薬、フルベストラントについての最終日です。

    「フルベストラントは現在、アロマターゼ阻害薬(AI)との併用の有用性について、閉経後局所進行あるいは転移性乳がんを対象とした試験 SOFEA(Study of Faslodex versus Excemestane with/without Arimidex)が進行中である。

    これによりフルベストラント単独投与とAI剤との併用における効果の相違があきらかになるものと期待される。

    “乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生
    医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」


    今みたい映画は・・

    ターミネーター4

    天使と悪魔

    真夏のオリオン

    です。

    “ターミネーター4”や“天使と悪魔”は純粋に娯楽作品として、大画面でみるのに最適だと思います。

    中学生の頃からアクション映画やSFXを大画面で見るために、学校帰りに新宿まで1人で通っていた習性はなかなか抜けません。

    少しでも時間があればたくさん映画がみたいです。

    “真夏のオリオン”は第二次世界大戦における、アメリカ軍駆逐艦と日本軍の潜水艦の闘いを描いた映画です。なぜ今こういった内容の映画を作成したのか。考えさせられます。国のために闘うこと。家族のために闘うこと。自分のプライドのために闘うこと。ちょっと1人で見てきて、色々考えたいと思っています。


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    フルベストラント その3

    2009年6月17日

    ホルモン治療薬、フルベストラントについての、その3です。

    「フルベストラントの臨床効果は、進行再発2次治療において、アロマターゼ阻害剤(AI)を上回る奏効期間を示しており、SERMs(タモキシフェンなど、抗エストロゲン剤のなかで、臓器によってはエストロゲン作用を併せもつもの;yasuu注釈)との交叉耐性を示さず、高い臨床効果が期待できる。

    ただし、進行再発一次治療でのタモキシフェンとの比較において、非劣性(ほぼ同等の効果;yasuu注釈)を証明されなかったことから、臨床用量についてのさらなる研究結果が待たれる。


    “乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生
    医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」


    今月、来月は乳がんに関する講演会や勉強会がたくさんありますので、また新たな情報をたくさん仕入れてこようと思います。

    またそれらの情報を外来の患者様にもお伝えしていきますからね。

    乳がんの情報はずーと同じではなく、毎日毎日更新されていくべきものですからね。


    少し日常の診療に圧されて、皆様のご質問にお答えするのが遅れております。

    必ずお答えしますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

    順番に一つずつお悩み解決いたします。

    もし、「待てないよー!!」という方は、お近くであればクリニックまで押しかけておいでください。

    ちょっとご相談的な外来も可能ですからね。

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    フルベストラント その2

    2009年6月16日

    新しいホルモン治療薬、フルベストラントについての、その2です。

    「フルベストラントはステロイド骨格をもつpure antigenであり、ER(エストロゲン受容体)に拮抗阻害する。

    さらに、ER(エストロゲン受容体)と不可逆的に結合しERのdown regulationを引き起こすことで、ERを介したシグナルを低下させる。

    従って、

    SERM
    (selective estrogen receptor modulator;抗エストロゲン薬であるが臓器によっては、エストロゲン作用を併せ持つ;yasuu 注釈)

    に対して、

    SERD
    (selective estrogen receptor downregulator)

    と呼ばれる。


    “乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生
    医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」


    すっかり梅雨に入ってしまいましたね。

    雨もザーーと降っては止んで、非常に読みづらいお天気ですね。

    そう言えば、最近ラッシュアワーの電車の冷房が強くなった気がします。

    どなたかがこちらのブログをチェックしてくださったのかな。

    などと、自分に都合の良いように考えて前向きに生きていくのも、なかなか楽しいもんですよ。

    今日もこれから夕方の診療です。

    夕方の診療では、いつものように前向きに前向きにお話させていただこうと思っています。

    ついつい、ひとは悲しいことばかり考えてしまいます。

    そんな方たちの背中をとんとんしながら、前向きに前向きにね!!って、いつも応援しています。


    昨日新しい靴を購入しました。

    でも雨に濡れると、歩く時きゅっきゅっきゅっきゅって鳴ってしまうのです。

    ちょっと赤ちゃんみたいで恥ずかしいのですが、それも楽しいかなって思います。

    何でも良い方向に考えないとね。

    ↓じゃあ、きゅっきゅっきゅっきゅって外来へ行ってきなさい!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    フルベストラント

    2009年6月15日

    今日は新しいホルモン治療薬、フルベストラントについてのお話です。

    なかなか普段耳にすることのないフルベストラント。

    ちょっと情報をのぞいてみましょう。

    まずは、前振りのお話からです。

    「タモキシフェン(TAM)はER(estrogen receptor ; エストロゲン受容体)を阻害する薬剤として、ホルモン感受性陽性乳がんにたいする“Gold Standard”として広く使用されてきた。

    しかし、このタモキシフェン(TAM)に代表される抗エストロゲン剤は、臓器によってはエストロゲン作用を併せ持つことから、

    selective estrogen receptor modulator (SERM)

    と呼ばれ、

    骨・脂質代謝には好影響を及ぼす一方、

    子宮内膜癌のリスクを上昇させるなど副作用の原因にもなる。


    また、タモキシフェン(TAM)耐性乳がんの中には、逆にTAMのエストロゲン作用により増殖が促進されるタイプのものが存在することが知られている。


    “乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生
    医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」


    少しずつ読み進めていきましょうね。


    今日の診療もまもなく終了です。

    本日も、悩みを抱えた方がたくさん外来においでになりました。

    誰もが多かれ少なかれ悩みをもって暮らしていることと思います。

    それを一つでも解決していくお役に立つことができれば良いなと思っています。

    ですから、本当に些細なことでも遠慮せずに外来でもお聞きくださって結構ですからね。

    胸に関することや、胃や大腸、胆嚢などに関することでも結構です。

    知識が足りない時にはお時間をいただくことももちろんございますが・・。

    ひとりで抱え込んで苦しんでいてはダメ!ですよ!!

    ↓ところで、試験勉強があるって言ってたような気がするけど、やってるの!?(答え:うー・・イタタタ・・ (^_^;) )と、応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    タモキシフェンと子宮体がん

    2009年5月12日

    よくあるご質問にお答えしますね。

    閉経前のホルモン療法で使用されるタモキシフェンの副作用についてです。

    「タモキシフェンで子宮体がんの危険性が上がるというのは事実ですが、それは1000人に1人のレベルです。

    逆にタモキシフェンで乳がんの再発を抑えられるのは10人に1人のレベルです。

    タモキシフェン内服中だとしても、子宮体がん検査をおこなう意義は示されていませんし、苦痛を伴いますので、症状がないのであれば余計な検査は受けない方が良いでしょう。

    なおタモキシフェンには次のような副産物もあります。

    1)対側乳がんの減少(対照群2%にたいし1.3%)

    2)血管疾患死亡の減少

    3)骨粗鬆症の予防

    乳ガン110番    南雲吉則先生・岩瀬哲先生   より抜粋引用」



    最近の記事をごらんになった患者様から、「ちょっと内容や言葉が難しくて、理解ができませんでした。」って、おしかりを受けました (^_^;)


    自己満足ではいけませんよね m(_ _)m


    皆様にきちんと理解ができる内容をこころがけていきますのでね。


    それでは昨日もお泊まりでしたので、今日はそろそろお開きということで・・。


    また明日も皆様にとって良い一日でありますように。


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    予防的ホルモン療法

    2009年2月10日

    それでは、今日は乳がんの予防としてのホルモン療法の有効性について考えていきましょう。

    「”BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異をもつ女性に対する予防的内分泌療法は勧められるか。”

    推奨グレードC
    エビデンスは十分と言えないので日常診療で実践する際には十分な注意を要する。

    BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異をもつ女性の生涯の乳がん発病率は約80%と高率である。

    乳がんの化学予防についてタモキシフェンの効果をみた二重盲検のランダム化比較試験が4件報告されている。

    またラロキシフェンによる乳がんの予防効果も報告されている。

    これらは全て化学予防効果を容認する報告ではあるが、いずれも対象は様々であり、BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異女性に対する化学予防の効果をエンドポイントとした試験ではない。

    いくつかの症例対照研究のメタアナリシスを行った報告では、BRCA1遺伝子変異陽性322人、BRCA2遺伝子変異陽性151人が統合されて解析されている。

    その結果、タモキシフェンの効果を認める傾向は同じで、タモキシフェンによる乳がんリスクの減少率はBRCA1遺伝子変異女性では13%、BRCA2遺伝子変異女性では27%であった。

    すなわち、予防的タモキシフェン投与によるベネフィットはBRCA1遺伝子変異キャリアでは小幅で、BRCA2遺伝子変異キャリアではより大きい。

    以上のように、BRCA1あるいはBRCA2遺伝子変異をもつ女性に対する予防的タモキシフェン投与により、乳がん発病リスクは減少する。

    しかし、日本の現状では、日常診療で勧めるだけの根拠が不十分である。


    乳癌診療ガイドライン 疫学・予防 2008より抜粋引用」




    大学時代にはアイスホッケー部に所属していたので、この季節になると特にスケートに行きたくなります。

    神奈川県には、横浜赤レンガ倉庫の屋外スケート場もこの季節openしており、わくわくします。

    以前、夜の赤レンガ倉庫のスケートに行ったときには、その真っ暗なところにもびっくりしましたが、何よりもみんなのレンタルスケート靴についているきらきら蛍光色に輝くライトが、すごくきれいで美しかったです。

    また、近いうちに行きたいな!って思って今ホームページを確認したら・・・

    2月15日までで終了でした  0(>_<)0


    いつも気づくと締め切り直前です。

    締め切りまでにもう一度行って来たいと思います。

    良かったらみなさんも御一緒にどうぞ。


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