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  • 骨転移の検査

    2009年4月13日

    今日は骨転移の検査について考えていきましょう。

    「骨転移の診断はおもに画像診断法で行われている。

    最近では、骨代謝マーカーを診断に用いようという試みがあるが、まだ十分な感度が得られていないため補助診断の域をでていない。

    画像診断法では、古くから用いられている単純X腺写真は簡便に行えるが、骨の重なりのある部分では見えにくく、また感度が非常に悪いため、進行した骨転移巣の検出や、切迫骨折の診断に主に用いられる。

    CTやMRIでは感度は高いが、現時点では検査範囲が限られており、また肋骨ではあまり有用ではない。

    最近、FDG-PETが溶骨型の骨転移で成績が良いとされるが、まだ十分には検討されていない。

    骨シンチグラフィーは全身が一度に撮像される利点を有しており、感度も高い。

    しかし特異度に問題があるとされている。

    <遠隔転移の診断 ―骨―  小泉 満先生 (癌研有明病院 核医学科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    感度とか特異度という表現が難しいですよね。

    感度とはこの場合、骨転移がある方に検査結果陽性と判断する能力。

    特異度は、骨転移のない方に、異常なしと判断する能力です。


    感度、特異度は、その画像をチェックする人を鍛えることによって、数字がよくなっていきます。

    あしたは、骨シンチグラフィーについてもう少し詳しくお話いたします。


    そういえば右のコーナーでただいま読んでいる本をご紹介しておりますが、今度の本はこれです。

    オーデュボンの祈り   伊坂 幸太郎 著

    ある孤島で繰り広げられる不思議な出来事、そして不思議な住人達。

    そこに突然迷い込んだ僕。

    一体どこまでが現実でどこからが夢なのか。

    全てが夢なのか。

    夢にしてはあまりにも現実的な夢。


    ページをめくる指が加速度的に早くなっていきます。

    一度読んでみてね。

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    骨転移の発生部位

    2009年4月12日

    それでは乳がんの骨転移はどこにおきやすいのでしょうか。

    「乳がん骨転移の発生部位は、単発例で胸骨転移が多い。

    通常の骨転移は血行性転移と考えられるが、胸骨転移はリンパ行性転移がかなり含まれていると考えられる。

    乳がん骨転移の分布は、頭蓋骨、脊椎、肋骨、胸骨、骨盤がほとんどである。

    上肢および下肢の骨では、体幹に近い部分に多い。

    この分布は、バトソン静脈叢(無弁の静脈叢)の分布と一致する。

    また赤色骨髄の分布とも一致する。

    <遠隔転移の診断 ―骨―  小泉 満先生 (癌研有明病院 核医学科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    敵を知ることはとっても大事です。

    高校の運動会でチームをまとめるときに兵法を勉強しました。

    そうです。

    孫子の兵法です。

    良く聞くフレーズですが、有名な文章がありますね。

    「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。

    敵を知らずして、己を知れば一勝一負す。

    敵を知らず、己を知らざれば戦うごとに必ず危うし。」

    今もこのフレーズが心に残っています。

    病気との闘いも一緒です。

    自分たちの持っている治療戦略はどこまで使えるか。

    患者様の体力はどれぐらいあるか。

    その上で、病気の特徴や性質、広がりをしっかり把握し適切な治療方針を選んでいくこと。

    これがとっても大切です。

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    骨転移の診断

    2009年4月11日

    乳がんの骨転移の診断について考えてみましょう。

    「米国のガイドラインではスクリーニングとして骨シンチグラフィーをおこなうことは推奨できないという報告がある。

    確かに初回治療時の病期が0もしくはⅠ(1)であった場合に無症状で骨転移が見つかる頻度は極めて低いため必要ないと考えられる。

    しかし、ある程度の骨転移の頻度のある病期Ⅲ(3),Ⅳ(4)および骨以外の部位に再発のある症例では何らかの形での骨転移のスクリーニングは必要かと考えられる。

    病期Ⅱ(2)はちょうどボーダーライン上にあり、スクリーニングは必要とも不必要とも明確には言えない。

    <遠隔転移の診断 ―骨―  小泉 満先生 (癌研有明病院 核医学科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    患者様ごとに適切に判断して転移のチェックをするべきであるということですね。

    もし痛い部分があったら念のためにCT検査やMRI検査そして骨シンチグラフィーをおこなって安心を手にいれましょう。

    乳がんの治療を受けになっている方は、特に痛みに非常に敏感になっていらっしゃいます。

    腕や肩などが痛むとすぐに骨への転移を心配されてしまいます。

    あまり心配しないで良いのですが、私たちはそれをきちんと検査で証明して差し上げることも重要だと思います。

    不安なことは1人で悩まずに主治医の先生にしっかりとお伝え下さいませね。


    今日はあっついですね (*^_^*)

    暑いじゃなくて、あっついですよね。

    こういう気候の変化の時には体調管理が大切ですね。

    と言いながらいつも真っ先にお熱を出してしまうのも私なんです。

    でもまだ体調はばっちりです。


    ところで、昨日はせっかくの緩和ケアの勉強会でしたが病院の当直業務のため途中退室させていただきました。

    残念でした。

    そんな当直明けの身体にむち打って今日も乳腺の検査に、そして救急外来に全力投球いたしましたよ。

    もう少ししたらお外の空気を吸いに出られます。

    ゆっくり日差しを楽しみながらお散歩したいと思います・・・。

    と言っていたらほんのり暗くなってきちゃいましたね。

    残念でした。

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    骨転移の治療

    2009年4月10日

    乳がんが骨に転移した際におこなう治療についてのご紹介をしましょう。

    「近年骨転移の治療法としてビスフォフフォネートが注目されている。

    骨転移が発生したあとの合併症(骨関連事象と称し、病的骨折、脊髄圧迫、疼痛増強のための放射線照射、整形外科手術、高カルシウム血症を指す)の頻度が、ビスフォフフォネート投与により明らかに減少することが証明されてきた(Hillner BE et al: J Clin Oncol 19 : 1378-1391, 2000)。

    また、単発の骨転移で発見された場合の予後が多発骨転移で発見された場合より良いというデータもある(Koizumi,M et al : Ann of Oncol 14 :1234-1240, 2003)。

    早期に骨転移を発見することは、予後を改善する可能性があり、またビスフォフフォネート療法を早期に開始し、骨合併症(骨関連事象)を減少させることによりQOLを良くすることが可能であると考えられる。

    <遠隔転移の診断 ―骨―  小泉 満先生 (癌研有明病院 核医学科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    さて、骨転移を早期に診断することができれば、予後を改善できるとのこと。

    それでは、これから乳がんの手術や治療を受ける方は、全員骨転移の検査をしなければいけないのでしょうか。

    明日はそのあたりのお話ですよ。


    今日は、神奈川県を中心とした乳腺外科の先生方と緩和ケアチームの先生方での合同の勉強会があります。

    がん治療を担当している先生方の中で、乳腺外科の先生方が最も緩和ケアの重要性そしてチーム医療の重要性を認識していると思います。

    なぜなら、女性がほとんどをしめる乳がんという病気には特殊性があるからです。

    すなわち、
    育児の真っ最中という40歳代周辺の女性に多く発症する。
    治療には乳房切除という選択肢があり、治療において喪失感を感じる方が多くいらっしゃる。
    また抗がん剤では脱毛という、やはり女性には外見上つらい副作用がある。
    そして骨の転移があると痛みが起きてくる。

    といったことです。

    緩和医療は、

    精神的苦痛
    身体的苦痛
    社会的苦痛
    霊的苦痛(スピリチュアルペインとよびます)

    これらを緩和することが目標です。

    これらをまとめてトータルペインと呼びます。

    今日は、チームでトータルペインを解決する方法をみんなで議論してきますね。

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    骨転移

    2009年4月9日

    少しつらいお話ですが、乳がんの骨への転移についての情報です。

    「乳がん症例においては初期の治療が終了したあとも再発が問題となってくる。

    骨転移は遠隔転移の中で最も頻度が高いため臨床的に重要である。

    骨転移は疼痛をともなうことが多く、合併症として病的骨折、脊髄圧迫、高カルシウム血症などを生じQOL(生活の質)を著しく低下させるため重大な乳がんの合併症である。

    乳がんの骨転移の頻度は、初回治療時は2.13%であり、その後10年間は毎年1~3%ぐらいの頻度で発生する。

    <遠隔転移の診断 ―骨―  小泉 満先生 (癌研有明病院 核医学科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    骨の転移には痛みをともない、歩くのも難しくなったり、普段の日常生活を普通に送ることも難しくなってしまいます。

    この痛みは、放射線治療や、ビスフォスフォネートという点滴用の薬剤や、また鎮痛薬としての内服薬があります。

    内服薬の中でも、特に非ステロイド性鎮痛薬や医療用麻薬を使用します。

    麻薬は医療用に開発されたものですので、皆様が思っていらっしゃるようなこわい薬剤ではありません。

    麻薬を実際に外来で処方させていただいていますし、皆様この薬によって痛みがとれ、笑顔で通院されるかたも多いです。

    もし、今痛みでお悩みの方がいらっしゃいましたら、絶対に我慢しないでくださいね。

    痛みを我慢していると、色々なことが悲しみに包まれてしまいます。

    周りの方で、もし涙を流している方がいらっしゃったら、是非緩和ケアをお受けになってくださいね。

    こちらでいつもお伝えしていますが、緩和医療は決して末期の治療ではありません。

    初期の段階でも痛みがあれば、治療と同時に緩和ケアを導入するのが今の常識です。


    本日は漢方薬の勉強会がありますので、行ってきます。

    明日から使える漢方薬の勉強をしてきます

    そして今度は漢方薬の専門医目指して勉強かな。

    治療の武器はいくつあっても良いですからね (^_^)v


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    DCIS

    2009年3月17日

    今日は、最近増加傾向のDCISについてお伝えします。

    乳腺についてたくさん勉強なさっているかたには、物足りない話かもしれませんが、乳がん検診を受けて、初めてDCISと診断を受けた方には、「その難しい病気は何なの」というご質問を受けることもあります。

    「DCIS(非浸潤性乳管がん)は早期乳がんであり、病変を完全切除すれば根治するがんである。

    しかし、広範囲に進展する傾向があり、MRIなどの手段を用いても術前に病変範囲を決定するのに苦慮することも少なくない。

    乳房切除術をおこなった場合には遠隔再発あるいは局所再発を起こすことはきわめて稀である。

    これに対して、NSABP-B17によれば8年局所乳房内再発率は乳房温存手術単独では26.8%、乳房温存手術+術後残存乳房照射(50Gy)では12.1%と有意差を認めた。

    施設によるが、全乳がん手術症例での乳房温存率および断端陽性率を比較すると、DCISでは温存率では勝るものの、高率に断端陽性となる場合がある。

    DCISの治療に限らず、重要なことは病変の完全切除であり、このために術前画像診断で厳密に乳腺内の広がりを診断し、術式を決定しなければならない。

    乳房温存手術の場合には、断端陽性率が高いこと、再手術となる可能性があることを十分に説明しておく必要がある。

    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    このようにDCISは非常に早期の乳がんであり、完全に治癒することが可能な御病気です。

    どうしたら、この病気を乗り越えることができるのかを、一生懸命みなさまもお考えになって、また主治医の先生と何度もご相談いただいて、方針を決めてまいりましょう。

    先ほど本日の夕方の診療は終了しました。

    何だか、花粉症なのか、扁桃炎なのか、声が全くでなくなってしまって、患者様のみなさまにはご迷惑をおかけいたしました。

    私が歌手だったらみなさまを満足させることなんてできませんよね。

    医者でも十分にご説明が伝わらなかった可能性もあり反省しております。

    今日は、ゆっくり休んで体調を整えます。


    と思ったら、今緊急手術の召集がかかりましたので、全力で治療をおこなってまいりますね。

    気合いで病気を乗り越えるのも大切なことですよ(^_^)v

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    骨転移のつらさの乗り越え方

    2008年12月16日

    骨転移のつらさを乗り越えるための方法の続きです。

    いっぱい勉強されているかたはすでにご存じの内容かと思いますが、がん治療と同時に緩和ケアも担当させていただいている私の立場から、まだご存じない方にもっともっと緩和ケアのことを知っていただくための内容を載せたいと思います。

    「骨転移による中等度から高度の痛みがあるかたは、非オピオイド鎮痛薬は中止せず、オピオイド系鎮痛薬を併用する。

    弱オピオイドとしてリン酸コデイン、塩酸ブプレノルフィン、塩酸トラマドールを用いる。

    最近では、弱オピオイドを省略して強オピオイドであるオキシコドンやモルヒネ、フェンタニルを使用する場合が多い。

    強オピオイド鎮痛薬を使用する場合には、嘔気、便秘などの有害事象対策が重要である。

    強オピオイドによる有害事象や鎮痛効果の改善を目的に、薬剤や投与経路を変更するオピオイドローテーションも治療上必要な場合がある。
    乳癌診療ガイドライン 2007 薬物療法」


    こんな感じで少しずつ緩和ケアのお話もしますからね。

    いつもご訪問くださっているかたは、もうわかっていらっしゃると思いますが、緩和ケアは末期がんの治療ではありません。

    初期のがんの方でも、体がつらい、心が不安である、といった症状がある場合には、緩和ケアチームに相談してくださいね。

    本来の緩和ケアは、がんだけでなく、すべての病気の苦痛や精神的な不安を解決する治療なのですが、日本ではまずはがん治療に関する緩和ケアを推し進める方針で医療は動いています。



    みなさまもお気づきかとは思いますが、最近は「こんな本を読みましたよ」っていう話題がでないですね。

    わたしは、本を読むのをやめてしまったのでしょうか。

    それとも「忙しすぎて本なんか読んでる場合じゃないよ!!」なんて思い上がった発言なんかしちゃうのでしょうか。

    どちらでもありませんよ。

    あまりにも激しい内容の本を読みすぎて、みなさまにご紹介できないでいるのです。

    絶対に皆様にはお知らせできません。

    特に女性には絶対にお勧めできません。

    今はまっているのは、大人の汚れた裏の世界の出来事を書くのが上手な小説家なのです。

    以前に心臓に悪い本ですよ、とご紹介したことが一度だけあります。

    心臓に悪いとわかっていながらも、恐いものみたさではまってしまいます。

    だから絶対に手にしないでください。

    新堂 冬樹さん。

    すごいパワーをもった小説家だと思います。


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    骨転移の痛みの解決

    2008年12月15日

    今日は骨転移に対する痛みの治療についてです。

    いま現実に骨転移の痛みと闘っている患者様がたくさんいらっしゃいます。

    たくさんのブログでその闘病の様子が克明に報告されています。

    一体どのように骨転移の痛みを解決していけば良いのか。

    御一緒に考えていきましょう。

    「骨転移による疼痛は、比較的治療経過が長いとされている乳がん患者においてQOL(生活の質;yasuu注釈)を著しく損ない、しばしば大きな問題となる。

    骨転移の疼痛コントロールは、鎮痛薬だけではなく、放射線治療、ビスフォスフォネートなど多くの手段がある。

    癌性疼痛がある場合、WHOが提唱する3段階の除痛ラダーに従って、鎮痛薬の使用を行うべきである(推奨度 A)。

    癌性疼痛には、侵害性疼痛と神経因性疼痛が混在している場合が多いことを理解し、鎮痛薬や鎮痛補助薬を選択する必要がある。

    軽度の痛みには、非オピオイド鎮痛薬であるNSAIDS(非ステロイド鎮痛薬)やアセトアミノフェンを
    投与する。

    骨転移による疼痛は、侵害性疼痛である体性痛であることから、NSAIDSやアセトアミノフェンは必須である。

    乳癌診療ガイドライン 2007 薬物療法」


    明日はもう少し強い痛みの対処方法をお伝えしようと思います。


    昨日は久しぶりに少しだけお寿司をいただきました。

    私の大好物はお肉なのですが、たまにはきちんとお魚も食べるんですよ。

    えらいでしょ?(答え:ぜんぜんえらくない)


    つらいとき、元気がないとき、パワーが欲しいとき、そんな時には好きなものをしっかり食べて、また明日のことを考えましょうね。

    食は元気のみなもとですからね。

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    乳がん骨転移の続き

    2008年12月14日

    骨転移に対するビスフォスフォネート製剤の使用方法についてです。

    「乳がん骨転移に対するビスフォスフォネートの投与方法は、パミドロネートの場合1回90mgを2時間以上かけて、ゾレドロン酸の場合は1回4mgを15分以上かけて、3~4週毎に投与する。

    またビスフォスフォネート単剤の有効性は示されていないため、化学療法またはホルモン療法を行いながら、ビスフォスフォネートを投与することが推奨される。

    パミドロネートとゾレドロン酸の主な合併症は腎機能障害である。

    また稀ではあるがビスフォスフォネート投与中の顎骨壊死の報告もみられるようになった。

    以上より、ビスフォスフォネートは、乳がん溶骨性骨転移において、生存には寄与しないものの、骨合併症の頻度を減らし、その発症も遅らせる。

    乳癌診療ガイドライン 2007 薬物療法」




    昨日は、日本乳癌学会関東地方会の発表でした。

    緩和ケアチームと乳がんの患者様との関わりについての御報告をしてきました。

    まだまだ緩和ケアについて、ご存じない先生方もたくさんいらっしゃいましたので、私たちの病院内における緩和ケアの活動を通してこれからも一歩ずつ緩和ケアについての情報を広めていきたいなと思っています。

    明日からまた新しい一週間が始まります。

    今日は特別寒いですね。

    暖かくしてお休みください。

    また太陽は明日も私たちのために輝いてくれますよ。

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    ビスフォスフォネート

    2008年12月13日

    本日は、骨転移に対するビスフォスフォネート製剤の有効性についてお伝えします。

    「ビスフォスフォネートは骨転移を有する乳がんにおいて、生存には寄与しないが、骨転移に伴う合併症の頻度を減らし、その発症を遅らせる。

    乳がんにおける骨転移は、疼痛・病的骨折・脊髄圧迫症状・高カルシウム血症の原因となり、患者のQOL(生活の質)を著しく損なう場合がある。

    ビスフォスフォネートは以前より、骨粗鬆症の予防や高カルシウム血症の治療で広く使用されてきたが、乳がん骨転移患者の骨関連事象(骨折など)を予防するというエビデンスも徐々に蓄積されてきた。

    代表的なビスフォスフォネート製剤であるパミドロネートおよびゾレドロン酸について解説する。

    パミドロネート:
    乳がんの溶骨性骨転移患者について行われたすべての試験において、骨関連合併症の発現頻度はパミドロネート投与群で有意な改善を認めた。

    しかしこれらの試験において、生存期間の改善は認められなかった。


    ゾレドロン酸:
    ゾレドロン酸を投与することにより、1年で骨関連合併症を39%も減少させ、また有意に骨関連合併症の発現時期を遅らせることが示された。


    乳癌診療ガイドライン 2007 薬物療法」



    明日も骨転移について考えていきます。

    今日は、埼玉で乳がんの骨転移に関する報告をしてきます。

    直前なのですが、またまたスライドの最終チェックをしています。

    発表直前になると、もっともっと内容を充実させてみんなが引き込まれるような発表にしたいという気持ちがどんどん強くなってきます。

    要するにあきらめが悪いのです。

    いいえ、医者はあきらめたらいけないのです。

    絶対にあきらめない。

    私のモットーです。


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