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  • 乳房の針生検 その2

    2008年8月24日

    乳房の針生検の必要性に関するお話の続きです。

    決してこわい検査ではなく、とっても大事な検査であることをお伝えしたいと思っています。

    そこで、乳腺の第一人者である先生方の対談を、日本医師会雑誌2008年7月号より引用させていただいております。


    「尾浦: マンモグラフィーでカテゴリー5(悪性)、超音波検査でもおそらく間違いない、細胞診を行ってもクラス5(悪性)が出たとします。

    私はその場合、たとえば「2cmの大きさだから乳房温存療法」という判断はちょっと違うのではないかと考えて、治療方針を決めるために組織診を行っています。

    井本: 超音波検査で5mmぐらいの大きさの病変で石灰化がなく判断が難しい場合には細胞診になりますが、私も基本は組織診です。

    霞: 数年前に日本乳癌学会で全国調査を行った結果では、細胞診の結果で手術をする施設が多く、組織診までは至っていませんでした。」



    最近私は、5mm程の小さいしこりでも良性と悪性の判断が難しい場合に、細胞診よりも診断能力に優れている針生検を行うようにして正確な診断を心がけております。

    この検査では、しっかりと針をしこりに命中させることがとても大事です。

    検査の際にはできれば患者様と一緒に超音波画面を見ながら、しこりに太い針をしっかりと命中させるところを御確認いただくように心がけております。



    この頃の日曜日の夜は時間が合えば、TBS日曜劇場「Tomorrow」を観ています。

    このドラマは日常診療で私たち医療スタッフが忘れてはならないことを、しっかりと伝えてくれる非常に優れたドラマであると思っています。

    今日は病院にいながら、病院のドラマをみることになりそうです。

    もちろん患者様たちが落ち着いていれば観られますが、わたしの患者様たちが元気がなければ「Tomorrow」は観ることができません。

    もし、今日観ることができなかったら、どんなお話だったか皆様教えてくださいね。

    患者様たちがみんな元気なおかげで、今日観ることができましたら、学んだことや反省したことなどをお書きいたしますね。

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    乳房の針生検

    2008年8月23日

    乳腺の第一人者である先生方の対談シリーズの続きです。


    「霞先生: 太針生検( core needle biopsy ; CNB)も非常に進歩しました。

    良い針がでてきて患者さんにも大きな苦痛を与えないし、超音波ガイド下に刺入状態が見えてすばらしいと思います。

    先生方の施設では、根治手術の際の生検は乳腺穿刺吸引細胞診( aspiration biopsy cytology ; ABC)で済ませますか、組織診(太針生検)を必ず行いますか。

    野口先生: 乳がんの診断は原則的に組織診です。

    細胞診が全くないわけではありませんが、細胞診には偽陽性(本当は良性なのに癌と診断される)や偽陰性(本当は癌なのに良性と診断される)もあるわけで、誤診して乳房切除を行うととんでもないことになります。

    ですからできるだけ組織診で確かめるようにしています。

    尾浦先生: 誤診を防ぐ意味もありますが、それだけではありません。

    私たちは外科医ですが、手術可能な特に乳房温存療法が可能な乳がんに対しても、生検で生物学的悪性度が高いものは術前化学療法が入っても良いという考え方を持っています。

    ですから治療をどうするかの判断材料として、ホルモンレセプターであったり、Her2であったり、そういうものが欲しいので組織診で決めているのです。」



    川崎幸(さいわい)病院幸(さいわい)クリニックでもマンモグラフィーや超音波検査で乳腺に腫瘍が認められた場合には患者様とご相談の上、太針生検をおこない、正確な診断を心がけております。

    もちろん太針生検は、十分な痛み止めをしてからおこないますのでご心配なく・・ニコニコ

    今日もがんばって針生検を受けた方が、私のところでもそして全国にいらっしゃいます。


    皆様ご苦労様でした。


    良い結果であることを祈っております。


    もし残念な結果だとしても、私たちは全力で病気に立ち向かい、皆様をサポートしてまいりますから大丈夫ですよ。


    不安なことや分からないことは、お聞き下さいね。


    神奈川乳癌治療研究会のメンバーも皆様の味方ですからね  

        (*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^* )
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    乳房温存療法とMRI

    2008年8月21日

    本日は、再び日本医師会雑誌 7月号より引用させてくださいね。

    順天堂医院乳腺センター  霞 富士雄先生 
    金沢大学乳腺科  野口 昌邦先生
    杏林大学外科 井本 滋先生
    和歌山県立医科大学第一外科   尾浦 正二先生

    による対談からです。

    話題は、乳房温存療法と乳腺MRI検査についてです。

    「野口: MRIには、乳がんの早期診断と進展範囲を知るという2つの面がありますが、アメリカでは日本ほど進展範囲の診断が行われていない気がします。

    というのは、乳がんと診断された乳房内をMRIで良く調べると多発性病変が見つかります。

    そうすると、乳房温存術ではなく乳房切除術の適応になってしまいます。

    しかし、そのような病変は実は放射線治療で十分に治療できるとMonica Morrow教授などがおっしゃっています。

    尾浦:おっしゃるように放射線療法がありますから、怖がって必要以上に大きく切り取るのはナンセンスだとは思います。

    ただ、やはりそのへんは上手に見極めて決めたいと思うのです。

    霞:放射線療法で十分という話になってしまうと、癌は手術しないで放射線照射だけで放っておいて良いのかという議論になり、乳房温存療法の立脚点がぐらつくことにもなります。

    野口:乳房温存療法が入ってくるとき、「乳房切除術で切除した乳腺組織について連続組織切片を作成して組織学的に検討すると、微小な多発癌が結構みつかる。」とHollandが報告しています。

    そのため1980年代、アメリカでも乳房温存療法に反対する人がたくさんいたわけです。

    しかし、乳房を残しても放射線療法を行えば生存率は変わらず、ある程度の局所制御が得られるとのことで、乳房温存療法(乳房部分切除術+放射線療法)が始まったわけです。

    それがMRIによって微小な多発癌が多く発見され、再び以前のように乳房切除術が多く行われることが、女性にとってどうなのかということです。

    井本:でもMRIで見えれば、見えるものをまさか取り残すようなことは普通はいたしません。」


    当院では、乳房の温存療法が可能と判断したかたに乳腺MRI検査を行い、最終的に温存療法が可能かどうかを判断いたします。

    また、乳房切除術が必要と判断した方でも乳腺MRIを併用し、病気の広がりをしっかりと診断しております。

    やはり、患者様にとって乳腺MRI検査は有意義であり、今最も乳がんの診断において最先端の検査の一つであると考えております。



    最近あまり東野 圭吾さんのお話が出てきませんね。


    でもお話が出てこないだけで、相変わらず私は東野さんを読み続けています。


    今は、“ 探偵倶楽部 (角川文庫) “という短編集を読んでいます。


    しばらく長編に挑んでいたので、実はちょっと休憩しているのです。


    たまに、横山 秀夫さんの作品も読んでいます。


    相変わらず充実した通勤時間を過ごしています。


    今はガソリンのお値段が高い影響で朝の通勤ラッシュが激しくて激しくて泣きたくなってしまうので、本の世界に没頭することにしています。


    朝は緊張しているので、世界に入りすぎて駅を乗り過ごすことはありませんけど・・


    帰り道は「おっと、あぶない。」とあわてて電車を降りたりすることもあります。


    本っておもしろいですよね。


    びっくりしてあわてて電車を降りていく人をみるのは、

    もっとおもしろいかもしれませんけど (^ー^* )

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    乳がんの診断法 その2 

    2008年8月19日

    対談シリーズが続いています。

    難しいお話をわかりやすくお伝えしていけたら良いなと思っています。

    「―乳がんの診断方法 MRIの有効性―

    井本:乳管内の進展を検討するためのMRI検査で、反対側の乳腺にしばしば非浸潤癌(早期癌)を疑う所見がみつかる印象を受けます。

    それをエコー検査で調べると、やはり異常があって、針生検をしたら癌だったということも少なくありません。

    ということは、今までMRIを行わないで乳がんの手術をして、数年後にまた見つかって、異時性癌(日本の定義では最初の癌から1年以上経過してから発生する癌)と言われていた乳がんが、MRIでは同時にみつかることになる。

    そしてそれは非浸潤癌で、治療に向けては良いことと考えます。

    ただし、MRIは特異度の問題があり、何でも乳がんと診断してしまう恐れはあります。」


    このように乳腺MRIは非常にすぐれた性質を持っていますが、病気を見つけすぎることにより、患者様を不安にさせてしまう場合があります。

    私たちは上手に乳腺MRI検査を行っていかなくてはいけないな、と思っています。



    昨日は緊急手術が夜中までありましたので、今日はちょっとだけ睡眠不足でした (´~`)


    今は夕方の診療を終えてパソコンに向かっています。



    でも、時々激しい睡魔におそわれて、椅子から転げ落ちそうになります (=^_^;=)



    そして、この内容も支離滅裂になりつつあります。




    今日はこの辺で切り上げましょうか。




    でも、このブログを見てくださる方のために一つだけお伝えしておきたいことがあります。



    今日、日本がん治療認定医機構より御手紙が届きました。



    最終審査を通過し、正式に “がん治療認定医” に認定されました!!

     
              \(  ⌒   ▽   ⌒  )/



    がん治療認定医試験合格の後、学会発表の実績や抗癌剤治療の実績や経験年数などの書類を一生懸命提出して、最終結果を待っていました。



    まだ他の外科メンバーにはこの結果は伝えておりません。



    外科部長にだけは、嬉しくて言ってしまいましたけど・・楽しい



    他のメンバーには、結果を聞かれたら答えようと思います。



    当然ですよ、という顔をして・・。




    本当は合格かどうか、心配で心配でたまらなかったのですけど。




    ちょっと、かっこつけさせてくださいね。




    どきどきだったことは、みなさんとの秘密ですからね!!

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    乳がんの診断法

    2008年8月18日

    対談の続きです。

    「―乳がんの診断方法 エコー・MRI・CT―

    霞:乳がんに対するマンモグラフィーの有効性は世界的に支持されていますが、超音波検査(エコー)は有効性がなかなか実証されてきません。

    厚生労働省の班研究では40歳代の女性を対象にマンモグラフィーとエコー、それからマンモグラフィー単独の2群に分けて、どちらが有効かのランダムスタディーを始めましたが、エコーの貢献を実証する良いデータが集まるのではないかと楽しみです。

    野口:検診ではマンモグラフィーが用いられていますが、マンモグラフィーで写らない乳がんは結構あって、それがエコーで良くみつかるのです。

    今まで日本は乳がんと診断された人にMRIを行って、それで乳がんの進展範囲を判断していましたが、最近アメリカやヨーロッパでは、乳がんのリスクの高い人にMRIを使うことが薦められています。

    日本でも場合によっては、特に閉経前の人に関してMRIによる精査が必要になるかと思っています。

    霞:MRIはCTと違って放射線に曝射されませんし、短時間でできます。

    野口:超音波検査で発見された病変は比較的簡単に超音波ガイド下の生検ができます。

    現在の所MRIに関しては、日本ではきわめて少数の施設でしかそれによる生検ができない状況にあります。

    ですからMRIで見つかったところをもう一度エコー検査を行って、何かあれば針生検をおこなうということになるのだと思います。」

    川崎幸クリニックでは、乳がんの精密検査で必要な時にはMRIを組み合わせて、より一層精度の高い検診を皆様に提供しています。


    “ The World of GOLDEN EGGS ”


    このギャグアニメから生まれた英語の勉強本


    “ The World of GOLDEN EGGS の NORI NORI ENGLISH ”


    ついつい購入してしまいました。


    決してきれいな英語は学べないと思いますが、ノリで楽しい英語がしゃべれるようになればいいな、と思っています (^_^)v
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    乳腺超音波検査について

    2008年5月20日

    乳腺超音波検査についてのお話です。

    「超音波検査により視触診やマンモグラフィーでは検出できない乳癌が検出可能であることが確認されています。

    また、腫瘤を触れても、マンモグラフィーおよび超音波検査で癌の存在が否定される場合の正診率は99%以上に及ぶと報告されています。

    欧米においても、非触知乳癌(しこりとして触れない乳癌)における超音波検査の有用性が報告されるようになってきています。

    “日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)”などが主となって、2004年7月に乳房超音波診断ガイドラインが発行されました。

    その中では、超音波検査が腫瘤性病変における良悪の鑑別に有効であることが示され、推奨されています。」  
        乳癌診療ガイドラインより


    しこりを胸に感じて乳腺外科を受診されますと、このような様々なガイドラインに従って検査が進められます。

    私どものクリニックを受診される方には、以上の状況をお伝えし、「マンモグラフィーと超音波検査の両方をお受けになったほうがより診断が正確になりますよ」、とお話しています。

    昨日は温泉のお話をしました。
    今日は、クリニックのみんなにそのお話をしたところ、「私は手術のあとがあるけど、治療を受けた誇りをもっているので、みんなに堂々と見せています。」という看護師さんと、「小さいあとだけど、やっぱり人には気づかれたくない。」という看護師さんがいました。

    やはり、人それぞれに考え方が違うんだね、と改めて感じました。

    個人個人いろいろな考え方を持ちながら、日々がんばっているのですね。

    それがひとですよね。

    みんなで同じ方向を向くのではなく、それぞれの感性を大事にして生きて行くことが重要なのですね。

    私は、そのひとりひとりの感性を大事にしながら、一緒に病気と闘っていくお手伝いができれば・・、と考えています。

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    マンモグラフィーの有効性 その2

    2008年5月19日

    今日は40歳以上のマンモグラフィーの有効性に関する情報です。

    「50歳以上の乳癌検診において、マンモグラフィーは、視触診の併用の有無にかかわらず、死亡率減少に寄与することが、いくつものランダム化比較試験で証明されている。

    50歳以上と比較して、残存乳腺が多いためマンモグラフィー上、癌が隠されやすいと言われる40歳代について、マンモグラフィーを用いた乳癌検診の死亡率減少効果を検証した。

    8つのランダム化比較試験の40-49歳に関するメタアナライシス(複数の検査結果から有意義な点を検討する方法)は2編あり、一つは40-49歳のマンモグラフィー検診群においても有意な死亡率減少効果が認められたと報告している。

    もう一つは、40-49歳のマンモグラフィー検診群においても24%の死亡率減少効果が認められたと報告している。

    マンモグラフィーの画質の向上や精度管理の改善が今後さらに、40歳以上のマンモグラフィー検診による死亡率減少効果が期待される。」  
        乳癌診療ガイドラインより

    ちなみに40歳未満の場合には、マンモグラフィーと乳腺エコーを組み合わせて、乳癌検診を行った方がより正確な診断が可能であると考えます。

    現在、マンモグラフィー読影認定医は私も含めて川崎幸クリニックに4人おります。また、マンモグラフィー検診撮影認定診療放射線技師は女性技師2人が所属しております。

    もし胸に不安がございます場合には、安心して乳癌検診を受けられる環境を準備してございますので、ちょっとお話をしにいらっしゃるだけでも大丈夫ですから、ご連絡をください。

    私の外来については、にっこり乳癌検診に掲載しておりますので、ごらんいただけますでしょうか。


    今日は、雨が突然滝のように降り出したり、やんだりして台風の影響でしょうね。

    外来分離システムといって、わたしたちは入院患者さんを川崎幸病院で診療して、外来は少し離れた川崎幸クリニックで行っていますのでこういう日にはびしょびしょになることもあります。今日も、すっかりびしょびしょになって今、寒いなーと思っているところです。

    まだ、急に寒くなるときがあり、「温泉に行きたい」、と昨日は考えたりしました。

    わたしは以前、北茨城市に住んでおりましたので、北茨城市の温泉に入りたい放題でした。時々、のんびり露天風呂に入ったりもしていました。

    特に雪のふる露天風呂がとっても大好きで、このすばらしさを初めて味わったのが仙台秋保温泉の“左勘“でした。冬になると自然と秋保温泉に行きたくなってしまいます。

    みなさんは、どこの温泉が好きですか。

    もっとこんな素敵な温泉があるよ、というのを教えてくださいね。

    そして、乳房術後の方が安心して入れる温泉の情報が集まると、もっとうれしいです。

    ちなみに“左勘“には掛け流しの、好きなBGMを流しながら入れるきれいな貸し切り風呂があり、乳房術後の方で、まだみんなとは入りづらいというかたでも楽しめる温泉があります。

    乳癌の手術をして、傷跡を気にされて温泉に入れないでいるかたがたくさんいらっしゃいます。また、乳癌以外の癌の術後のかたでも、傷を気にされているかたがたくさんいらっしゃいます。人工肛門で人目を気にされているかたもいらっしゃいます。

    どうしたら、癌の術後の方たちが明るい気持ちで過ごしていけるのか、私たちにもっともっとできることがないか。

    これからも色々と自分にできることを考えて実行していきたいと思います。

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    マンモグラフィーの有効性

    2008年5月18日

    今日はマンモグラフィーの有効性についてです。
    マンモグラフィーに関する有効性には議論がつきないのですが、乳癌診療ガイドラインに掲載されている内容をお伝えします。

    「1960年代のアメリカをはじめとしたいくつかの国々でランダムか比較試験が行われてきた。その結果、50歳以上では検診開始10年以内の観察において乳癌死亡率が17~30%減少することが示された。

    平成12年度の“新たながん検診手法の有効性評価”報告書では、視触診とマンモグラフィーの併用(50歳以上)による乳癌検診には死亡減少効果があるとする十分な根拠があるとされた。」

    従って、
    「50歳以上に対して、マンモグラフィーによる乳癌検診は死亡率を減少させる。」ということになります。

    40歳以上に関する報告は、また明日です。

    東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」を今読んでいます。今日は用があって、神奈川県二宮町というところに電車で行ってきましたが、その行きも帰りもずっと、この本を読んでいました。往復で2時間ぐらいでしたので、だいぶ世界に浸ることができました。

    まだ半分まで読んだところですが、この謎の家の中の様子が詳細に描写されていて、映画をみているかのような画像が目に浮かんできます。

    この題名がいったいどういう意味なのか、考えながら読み進めています。きっとあんな結末なのかなとか、いつも考えながら東野圭吾さんの本を読んでいますが、いつも結末は想像を上回る激しさがあるので、今回もどきどきしています。

    でも、そんな私は本当は今週は秘密の試験があるので、試験勉強をしなければいけないのです。

    今から、もう少し勉強します。

    それではお休みなさい。 ・・あれイヒヒ
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    視触診について

    2008年5月17日

    今日はまた、基本に戻って乳癌検診についてお話します。

    乳がん検診にみなさまがいらしたときに、まず私たちがおこなうことは症状(現病歴)、今までのご病気(既往歴)、御家族のご病気(家族歴)、女性ホルモンに関することなどを聞かせていただくことです。

    そして次に行うことは、胸を視て異常をチェックする視診と、触ってしこりを探し出す触診です。

    ただし乳癌診療ガイドラインでは、
    「視触診単独による乳癌検診の死亡率減少効果を示す根拠は不十分であるが、無症状の受診者においては死亡率を減少させる可能性がある。

    米国の臨床的ガイドラインであるU.S.Preventive Services Task Force(USPSTF)の指針では、視触診単独検診は、有効性を評価し得る研究がないため、その利益、損失を決定できないとし、40歳以上の乳癌検診として視触診の有無に関わらずマンモグラフィー検診を推奨している。

    2001年に公表された、厚生労働省がん検診の適正化に関する調査研究「新たながん検診手法の有効性評価」(主任研究者:久道 茂)報告書では、視触診単独による乳癌検診には死亡率減少効果がないとする相応の根拠があるとされた。」
    と記載されています。

    従って、乳癌検診は視触診だけではなく、必ずマンモグラフィーを併用することが推奨されていますので、私たちも川崎幸クリニックにおいてマンモグラフィー併用の乳癌検診を行っております。

    またさらに乳腺エコーを併用することによりさらに乳癌検診の精度が高まりますので、必要があれば乳腺エコーも行います。

    このように万全の体制で皆様をお待ちしております。

    何よりも、女性スタッフによる乳腺の検査を行っておりますので、色々とご不安なお気持ちの方でも安心です。

    乳癌が気になる方はどうぞお越しくださいませ。

    私は来週、消化器内視鏡学会の発表や、ある秘密の試験がありますので、また体にむち打ってがんばります。

    ちなみに今日は当直あけで、ふらふらしながら道を歩いておりますので、もしあやしいふらふらした人を見かけたら、それはたぶん僕ですからいたわってあげてください。

    それでは楽しい
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    石灰化について

    2008年4月17日

    マンモグラフィーで、見落としてはならないのが石灰化です。石灰化は、レントゲンで小さな砂粒のようにきらっとして白くみえるものです。これは、何を表しているのでしょうか。

    1mmから数cmほどの、比較的大きな石灰化は良性であると判断できます。その一方、直径1mm以下の石灰化は微細石灰化といい、良性と悪性の判断が必要となります。

    良性の石灰化には、線維腺腫にともなう石灰化や血管の石灰化や皮膚の石灰化があります。

    明らかな良性の場合は、精密検査は通常不要ですが、判断が難しい場合には、マンモトームという検査で、組織を実際に採取して判断します。


    今、日本癌治療学会に発表する原稿を作成中です。学会発表自体は9月ですが、発表内容の登録は始まっています。

    今回は、大腸癌の抗癌剤治療についてのお話を予定しています。できるだけ多くの方に自分の発表をごらんいただき、正しい治療を行っていることを、皆さんに御評価いただくつもりです。

    このようにして年間約10回以上あるいろいろな学会発表で、自分たちの行っている治療を全国の先生方にご紹介して、討論をおこない、そしてまた患者さんたちにより良い医療を提供することを常に心がけています。
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