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  • こんなの付けて帰れません!

    2009年12月2日

    日々の診療の中で患者様がびっくりされることって、結構あります。



    <ご質問>
    手術による入院の流れを教えてください。

    <お答え>
    入院期間やスケジュールは病院や手術方法によって異なりますが、入院期間はだいたい7日前後です。

    手術の1~2日前に入院して、乳房温存手術の場合は手術後3~7日程度、乳房切除術の場合は手術後7~10日程度入院します。

    手術の当日は安静が必要ですが、翌日からは食事や歩行など、普通に生活することができます。

    “患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編
    金原出版株式会社 より抜粋引用


    乳がん手術後は、胸にドレーンというチューブを入れて手術室から戻ってくる場合があります。

    乳房切除をした場合や、

    腋窩リンパ節郭清(えきかりんぱせつかくせい:わきのしたのリンパ節をきれいに切除すること)

    をおこなった場合に、創部にしみ出してくるお水を吸い出すチューブです。

    どうしても1~2日で退院されたい場合には、チューブにたまったお水を御自分で処置する作業を勉強していただいたのちにお帰りいただくことが可能です。

    「こんなの付けて帰れません。」

    早めの退院を御希望された方に、ドレーンの練習のお話をすると、びっくりされる方がほとんどです。

    そうこうしているうちに退院の日は意外とあっさりと訪れるものですけれど・・・ (*^_^*)


    さあ。

    今日は神奈川県内の先生方が集合していますので、

    胸をはって抗がん剤治療について講演をさせていただいてきます。


    定期的に多くの先生方に私たちの病院でおこなっている治療を御報告することが、

    私たちの治療のレベルを高く維持できる秘訣だと思っています。


    そして、多くの先生方の評価をうけることを意識しながら、

    最先端の医療を患者様に提供することが、

    患者様のお役に立てる秘訣だと思っています。


    その調子で、次々と試練を設定して乗り越えなさいね!
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    乳房温存手術 その10

    2009年5月7日

    ついにきました。

    その10まで。

    乳房温存手術って奥が深いんですよ。

    「乳房温存手術後の放射線治療

    乳房温存療法ガイドラインでは乳房温存手術後は原則として放射線治療をおこなうことを推奨している。

    施設によっては病理が断端陰性(腫瘍より5mm以上の距離をおいて)を保証するという前提で放射線治療を省略しているが、これを拡大解釈して術後放射線治療を省略することは危険である。

    放射線治療の省略にあたっては、診断した病理医と連絡をとり、乳管内進展と断端までの距離、多発性病変の有無を確認し、病理医の同意を得た後、患者および家族に局所再発のリスクを十分説明して同意を得ることが必要である。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    最近は、患者様みなさまが一生懸命勉強をされていらっしゃって、またこちらのブログを一生懸命スクロールしてチェックしてくださって、本当に嬉しいです。

    やはり、主治医まかせ、他人まかせではなく、自分のことは自分で考えて、一番良いと思う方法を選ぶ。

    この姿勢がとても大切です。

    そして医師も患者様お一人お一人の御希望にできるだけ添う形で、治療をしてさしあげるべきだと考えます。

    ただし、幅広い知識を医師も持っていないと余裕がなくなってしまって、決まりきった治療にこりかたまって悪い意味で頑固になってしまいます。

    ですから私はできるかぎり多くの知識をつめこんで、患者様お一人お一人の御希望をかなえられるようにがんばってまいります。

    ちなみに私は自分ではそんなでもないと思っているのですが、人からみると非常に頑固みたいです(^_^)v

    ただそれはみなさまの幸せのためには自分の信念を曲げない、という頑固さです。

    どうぞ安心してご相談くださいね。

    良い意味で頑固なんですからね。

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    乳房温存手術 その9

    2009年5月6日

    もうちょっとがんばって知識をふやそうね。

    乳房温存手術のこと。

    「乳房温存手術の選択 その2

    画像診断・細胞診から充実腺管がんや粘液がんで乳管内進展軽度であると診断されれば、腫瘤が3cm以上と大きくても腫瘤から1cm程度離すBp(乳房円状部分切除術)でも十分に乳房を温存することが可能なこともある。

    逆に乳頭腺管がんで乳管内進展高度と診断すれば、腫瘤径が1cm以下の小さな腫瘤でも乳房温存不可能な場合もある。

    要は術者の好みにより扇状部分切除や円状部分切除を選択するのではなく、乳がんの組織型やその広がりにより切除術式が自然に決定されるべきである。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」



    ゴールデンウィーク最終日をいかがお過ごしでしょうか。

    こちらを訪れて勉強してくださっているかたは、明日からもいい感じで日常の生活に入っていけると思います。

    毎日自分で決めたことをきちんと繰り返しおこなっていくこと。

    とっても大事ですからね。

    継続は力なり。

    皆様、これからも一緒にがんばっていきましょうね。

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    乳房温存手術 その8

    2009年5月5日

    少し難しい内容が続いていますか。

    でも乳房温存について少しお分かりになってきたのなら嬉しいです。

    今日は少し力を抜いていきましょう。

    「乳房温存手術の選択

    乳房温存は乳がんを適当に切除する術式ではない。

    術前の画像診断により、乳がんの広がりを正確に把握し、乳がんの占有領域を必要十分の乳腺組織と共に切除する術式である。

    そのためには、乳房撮影、超音波検査、MRI(あるいは高解像度CT)による乳がんの乳管内進展の評価のみならず、画像診断および細胞診・組織診断による乳がんの組織型から推察される乳管内進展の予測が不可欠である。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」



    「もうすぐゴールデンウィークが終わっちゃうよー。」

    そう言って泣いてるあなた。

    少しずつ気持ちも生活リズムも元に戻していきましょうね。

    いきなり元通りの生活に一気に戻そうとすると、適応障害になってお仕事や学校に行けなくなってしまいますよ。

    何でもいきなりはいけません。

    いきなり全力疾走するとアキレス腱切れちゃうし、

    いきなり車を急加速するとタイヤすりへっちゃうし危ないし、

    いきなり勉強して一夜漬けしてもすぐにわすれちゃうしテストに寝坊しちゃうし・・・。


    今、なんとなく大学生のころの苦い思い出がよみがえってきました。

    これはちょっと恥ずかしすぎて・・・言えないかも。

    またの機会にね (^^)/

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    乳房温存手術 その7

    2009年5月4日

    ゴールデンウィークに関係なく働いている方、ご苦労様です。

    お休みになっているかたも、いつもとリズムが変わってかえってお疲れでしょう。

    お疲れの体にむちうって、お勉強しましょ。

    「乳房腫瘤摘出術(Tm)

    術中の視触診上、腫瘍縁に沿って、肉眼所見上腫瘤を遺残させないように腫瘤を全切除することである。

    Tumorectomy, local excisionに相当する。

    美容的に最も優れるが、顕微鏡的にはほとんど断端陽性となり、放射線治療非施行では43%、放射線治療併用でも12%の局所再発が報告されている。

    周囲組織への浸潤性増殖の強い硬がんや乳管内進展を伴いやすい乳頭腺管がんの治療としては不適当である。

    例外としては、のう胞外浸潤のないのう胞内がんやpure typeの粘液がんなど、本術式で断端陰性が期待される場合がある。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    救急外来にも乳腺の症状を訴えて受診される患者様もいらっしゃいます。

    多くの方は、乳腺炎という胸が赤く痛く腫れ上がってしまう御病気です。

    最初は抗生剤で治療をおこなうのですが、改善が無い場合にはやむを得ず切開したりチューブを挿入して膿を吸い出したりします。

    全て早め早めの対応が大切です。

    我慢しすぎないようにしてくださいね。

    胸に違和感のある方は、お気軽に乳腺外来へどうぞ。


    先日の乳がんに対するチーム医療の院内勉強会は大成功、大盛況でした。

    当院の医療スタッフの乳がんに対する熱い思いがまたもや伝わってきました。

    院外の先生方や他院の医療スタッフも御一緒に討論に加わっていただき、大変勉強になりました。

    私たちの病院で行っている治療のレベルを維持するためには、常に大学病院や院外の先生方にカンファランスに加わっていただくことがとても大事だと考えています。

    これからも、乳がんで悩まされている患者様を1人でも多く救うことができますよう努力を続けていこうと、また心に誓いました (^^)/

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    乳房温存手術 その6

    2009年5月3日

    ついにゴールデンウィークに突入。

    今日はだれもご覧になっていないかもしれません。

    でものぞいてくださったあなただけにとっておきの情報を!!

    「乳房円状部分切除術(Bp)について その2

    乳管腺葉系に乳管内進展が認められる場合には、本術式では断端陽性の可能性が高くなる。

    本術式の適応としては乳管内進展が軽度な充実腺管がん、粘液がん、髄様がんなどが適している。

    乳管内進展をあまり伴わない硬がんに対しては、腫瘤周囲への浸潤を考慮して、腫瘤と切除断端の距離を2cm以上確保したい。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    Y150 ちょっとのぞいてきました。

    横浜開港150年を記念しておこなわれているイベントです。

    横浜の夜空に浮かんだ地球に鮮やかな色彩の映像が流れ、地球環境保持の大切さが心にしみました。

    日中はものすごい混雑みたいですね。

    少し涼しくなった夜が狙い目かもしれません。



    今週は神奈川乳がん治療研究会のお答担当です。

    あちらもこちらもがんばります。

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    乳房温存手術 その5

    2009年5月2日

    本日はさわやかに晴れましたね。

    はりきってまいりましょう。

    「乳房円状部分切除術(Bp)について

    術中の触診上、腫瘍縁より一定の距離をおいて肉眼上正常と思われる乳腺組織に切除線をおく乳腺部分切除で、wide excisionに相当する。

    欧米の論文でしばしば用いられるlumpectomyよりは切除範囲の広いものと考えられる。

    切離縁は腫瘍縁より1~2cm離すのが一般的であり、規約では乳腺の部分切除を示す略号Bpとともに、最短距離を記載することになっており、2cm離した場合はBp(2cm)と記載する。

    切除は厳密に円状である必要はなく、乳頭側への乳管内進展が疑われる場合に乳頭側を3cmとし、卵形に切除した場合もこれに含まれる。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    昨日もたくさんの救急車が私のところに集まってくれました。

    「重症な方が多いですね。」

    って、スタッフの一人がつぶやきました。

    そうなんです。

    なんとなく、私の当番のときはそんな感じにいつもなってしまいます。

    そういう運命を持っているみたいですね。

    でも各科の応援が充実しているので、重症患者さまの対応もしっかりとおこなうことができます。

    睡眠不足の体には少々今日の日差しが痛いですが、太陽のエネルギーでまた私は元気になってきました。

    女性の皆様は紫外線にご注意くださいね。

    それでは良いゴールデンウィークをお過ごしくださいね。

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    乳房温存手術 その4

    2009年5月1日

    もう少し乳房温存手術におつきあいくださいませ。

    「すべての乳がんは多少なりとも乳管内病変をともなうが、乳管内進展の広がりは乳がんの組織型により大きく異なる。

    最も乳管内進展を伴いやすい組織型は乳頭腺管がんであり、超音波検査や細胞診で乳頭腺管がんと考えられた場合は、超音波検査およびガドリニウム造影MRIで乳管内進展の程度を評価することが重要である。

    ときにはquadrant(四分の一)を超えて高度の乳管内進展が広がることがあり、この場合は腫瘍が小さく乳頭から十分離れていても乳房温存術の適応ではない。

    乳管腺葉系に沿った軽度から中等度の乳管内進展が認められる乳頭腺管がんが乳房扇状部分切除術(Bq)のよい適応であろう。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    乳房は温存すれば良いというものではないことが分かってきますでしょ。

    病気を取り残してはいけないし、一生懸命病気を取りすぎて乳房が高度の変形を起こしてもいけないし。

    とにかく、主治医の先生とじっくり、どのような手術になるのか、どれぐらいの変形が予想されるのか。

    しつこく、納得できるまでご相談くださいませ。

    そうしないと、納得できない治療を受けてずーっと後悔することになってしまいます。


    今、じわじわと救急車たちが遠くから私を目指して集まって来ました。

    今日もたくさんの泣いている患者様を笑顔にできるといいなと思います。

    みなさまは体調に気をつけて、くれぐれも夜遊びなどでお怪我などされないようにしてくださいね。

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    乳房温存手術 その3

    2009年4月30日

    今日はいよいよ乳房温存手術に関する細かい手術方法についてです。

    少しでもお役に立てますように (*^_^*)

    「乳房扇状部分切除術(Bq)

    乳がんは終末乳管に発生し、乳管基底膜を破壊し、周囲組織に浸潤性に発育して腫瘤を形成する。

    しかし同時に乳管の広がりに沿って正常乳管上皮を置換するように乳管内を広がる性質をもっている。

    この乳管内進展を的確に切除するために、解剖学的に乳頭直下を頂点とし、扇状に広がる乳管腺葉系を切除する術式が乳房扇状部分切除術である。

    乳房温存手術が導入された当初は、厳格に乳腺を1/4切除(90°切除、quadrantectomy)していたが、腫瘤の大きさと占拠部位および乳管内進展の程度によっては、90°以下の切除でも十分断端陰性を確保できるため、乳がん取り扱い規約では切除角度と腫瘍縁より切離線までの最短距離を乳腺の扇状部分切除を示すBqとともに記載する。

    たとえば切除角60°、腫瘍縁からの距離2cmでは、Bq(60°,2cm)と記載する。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    今から手術があり、その後は夕方から乳腺勉強会があります。

    夜中まであつい議論になるといけませんので、早々に更新しておきますね。

    今日はあっさりした記事になってしまいましたね。

    せっかくご訪問くださっているのにがっかりしちゃいますか。

    それでは明日は盛りだくさんにしたいと思います。

    でも明日は明日で、救急車がたくさん来たりして、大変なことになったりします。

    医療の世界は本当に先が読めないのです。

    でもめげずに、毎日毎日コツコツ前進していきましょうね。

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    乳房温存手術 その2

    2009年4月29日

    ある日、どなたかが乳がんの診断を受けて、自分たちで手術方法を選択しなければならないときに少しでも参考になりますように、今日も情報提供をさせていただいています。

    「不思議なことだが、乳房温存には明確な定義が存在しない。

    もともと乳房温存という医学用語そのものが不可思議である。

    医学用語の常識からすると、胃の一部を切除して胃の形態および機能を温存する手術は胃部分切除術であり胃温存術ではない。

    同様に、乳房温存手術は乳腺部分切除術、あるいは腫瘍直上の皮膚を含む乳房部分切除術が正式な医学用語であろう。

    欧米の「breast conserving operation」を直訳すると「乳房保存術」となるが、これでは切除した乳房をガラス容器の中のホルマリン液内に保存するように感じられるため、乳房を温かく残すという意味をこめて乳房温存術という名称が採択された。

    従って、乳房温存術とは乳がん組織をきちんと切除しつつも、乳頭・乳輪を含む皮膚、皮下脂肪、乳腺からなる乳房を形良く、しかもバランス良く残す手術とする。

    著しく形態を損なう乳房広範部分切除は乳房温存と呼称しない。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    明日は乳がんの院内勉強会があります。

    院外の先生方もお呼びして、症例検討会や講演会などを予定しています。

    講演会は私が担当させていただくことになっています。

    今回も、全病院スタッフに声をおかけしています。

    毎回、職種を問わず、みんなで一緒に乳がんについて学ぶ会にしています。

    自分たちのおこなっている検査の所見、手術所見、病理所見について熱いディスカッションをおこなうことによって、全ての患者様の治療がまたさらにより良い方向に向かうことを目指しているのです。

    明日の講演会の準備をまた今から続けなければいけません。

    みんなに理解しやすく、それでもって心を打つようなお話ができるといいな、と思っています。

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