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  • 乳房温存手術

    2009年4月28日

    今日は一日中走り続けていたような感じがします。

    まだ心拍数が120ぐらいありそうです。

    心臓がどきどきしながら、本日24時前の最後のおつとめの時間です。

    「日本において乳房温存療法が開始されてから約20年が経過し、乳房温存手術は早期乳がんの標準的治療として確立した。

    2003年には原発性乳がん手術の48%と乳房切除術を抜いて最多術式となった。

    さらに最近はセンチネルリンパ節生検をおこない、腋窩リンパ節転移陰性と判断すれば、腋窩リンパ節郭清を省略することも行われるようになった。

    乳房温存療法はさらなる進化を遂げつつある。

    本項では、腋窩郭清の有無を問わず、乳房をどのように温存するかに関して分類することにした。

    <温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    温存療法について今週は考えていきましょうね。


    本日も外来でたくさんの患者様と、たくさんお話をさせていただきました。

    今日もつらい検査結果をお聞きになった方がいらっしゃいます。

    もしかしたら今ごろ、眠れないで夜を過ごされているかもしれません。

    私はいつでも皆様のそばにいます。

    つらいこともみんなでだったら乗り越えていけますからね。

    あなたはひとりぼっちじゃありませんからね!!

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    腋窩リンパ節郭清 その6

    2009年4月27日

    今日も一日が無事に終了しそうです。

    「センチネルリンパ節生検でリンパ節転移陽性あるいは、術前検査で臨床的にリンパ節転移を認める症例においては、標準的な腋窩リンパ節郭清(Ⅰa+Ⅰb±Ⅱ)をおこなう。

    大胸筋、小胸筋、胸背神経、長胸神経は温存し、肋間上腕神経もできるだけ温存する。

    「郭清」という意味にとらわれて不必要に郭清範囲を広げるべきでない。

    進行がんで、リンパ節転移も広範囲に及び、脈管、被膜に沿って微小転移が腋窩の奥まで広がるものはもはや全身病の範疇に入るので、腋窩の動静脈の被膜を剥離して切除することなどはすべきでない。

    腋窩郭清に治療的な意味はあるが、その程度は過大ではないこと、合併症も少なからずあることを十分認識し、また最近の化学内分泌療法の予後改善効果、さらに放射線療法も考慮に入れ、患者さんにもこのことを説明して、総合的判断により腋窩手術の方針を立てることが望まれる。

    <腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    入院患者様にせん妄という状態がおきることがあります。

    これは、手術や入院などをきっかけに患者様が意識の中で現実逃避をしてしまい、今自分がどこにいるのか、だれとしゃべっているのか、全くわからなくなってしまう状態です。

    患者様の御家族はほぼ間違いなくパニックになります。

    「入院したらぼけちゃった。」

    「手術したらおかしくなっちゃった。」

    そういって、とっても悲しい気持ちになってしまいます。

    多くの場合このせん妄は、食事が始まったり、元気にお散歩できるようになると、嘘のように治ってしまうことが多いので不思議です。

    一体、人の脳では何がおきているのでしょうか。

    そんなに人の心はもろいものなのでしょうか。

    そうなんです。

    とっても人の心はもろいんです。

    だからこそお互いを大切にしなくちゃね。

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    腋窩リンパ節郭清 その5

    2009年4月26日

    日曜日を皆様いかがお過ごしでしょうか。

    今日は神奈川は晴れ渡っております。

    でも風が強いかな?

    「術前検査で臨床的にリンパ節転移を認めない症例において、腋窩(えきか)リンパ節の扱いをどうするべきか。

    腋窩転移のないものに予防的腋窩郭清は無意味である。

    そこで、臨床的にリンパ節転移陰性の症例のなかからn 0(顕微鏡でもリンパ節転移なし;yasuu注釈)例を選別するために登場したのが、センチネルリンパ節生検である。

    これはすでに手技的にはほぼ確立されており、日常診療にも利用され始めている。

    センチネルリンパ節生検で陰性の場合はそれ以上の腋窩操作は行わない。

    後日精査でセンチネルリンパ節が陽性と判明すればその時点で再手術を考慮する。

    <腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    またまた楽しい本を見つけました。

    あの日にドライブ  荻原 浩 著です。

    荻原さんの御本はやや現実離れしているような夢の世界に引き込んでくれます。

    それでいて専門職の裏の話を詳細に盛り込んでくれていて、いつもわくわくしてしまいます。

    今回はタクシー運転手さんのお話です。

    銀行をリストラされてタクシー運転手になった主人公マッキーが、過去の思い出の土地を訪れながら、自分の人生を振り返りこっちの人生だったら、あっちの人生だったらと、様々な妄想の世界を旅します。

    そして今までの自分の選んだ道についてひとつひとつ検討した結果、彼の選んだ道は・・・。

    皆さんもいろいろな出来事があり、様々な選択を今までされてきていると思います。

    とっても楽しい本ですので皆様も「あそこでこうしていたら」、と様々な妄想にふけってみてはいかがですか。

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    腋窩リンパ節郭清 その4

    2009年4月25日

    今日の神奈川は大雨です。

    ズボンも、お靴もびしょ濡れですががんばりましょう。

    「腋窩転移4個以上の症例を治療開始の年代別に分けて、生存率曲線を比較すると、最近の症例ほど生存率が上昇している。

    年代別に手術法に大きな違いはないから、この生存率改善は最近の化学療法、ホルモン療法のめざましい進歩に起因すると考えられる。

    術後の補助化学内分泌療法、再発後の化学内分泌療法など全身療法が予後の改善に大きく貢献していることは疑いない。

    腋窩リンパ節は予後の判定に強力な因子である。

    しかし、郭清が予後の改善に役立つか否かに関してはなお議論が多い。

    転移病巣を切除することにより少なくともわずかの予後改善があるのは確かであり、10個以上の転移があった症例に対し、現代的な化学内分泌療法を施行していなかった時代でも30%近い生存が得られており、郭清は一部とは言え予後の改善をもたらす。

    <腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    昨日は、緩和ケアに関する勉強会のあと、いつもお世話になっている大学病院の教授お二人を含む先生方と、また都内の御高名な精神科の先生とお食事を御一緒にさせていただきました。

    そこで話題になったことは、精神科領域のこと、すなわち患者様の心の内面にまで気を配る外科医はまだまだ少ないこと、まして精神科の先生の御講演に出席する先生はまだまだ少ないということでした。

    医師は病気だけをみていてはいけないのにね。

    患者様の全てを癒してあげられたらもっといいのにね。

    そう思いながら夜遅くまでたくさんお話を伺ってきました。

    また今日からの診療におおいにプラスになる勉強会でした。

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    腋窩リンパ節郭清 その3

    2009年4月24日


    リンパ節郭清について大阪府立成人病センター 小山博記先生の記載より引用させていただいております。

    昨日、一昨日はお名前を誤って記載してしまいまして、大変申し訳ございませんでした。

    ただちに訂正させていただきました。

    ご指摘をどうもありがとうございます。

    今後もより一層注意深く記事を作成してまいります。


    「リンパ節郭清が予後の改善に結びつくか否かの問題は重要であるがその検証は大変難しい。

    NSABP B-04の研究はこの点に正面から取り組んだ比較試験である。

    1971年に研究が開始されたが、2002年に25年の経過観察結果が報告された。

    この研究により、腋窩郭清群、腋窩照射群、腋窩郭清非施行群で生存率に有意差がないことを明示した。

    この結果を素直に解釈すれば、乳がん手術に腋窩郭清は不要ということになるが、簡単にそうともいい切れない。

    この研究では、遠隔再発でも局所領域再発でも、わずかではあるが非郭清群は郭清群より再発率が高い。

    一方、規模は小さいながら、郭清群の方が生存率が優れるとする研究もある。

    たとえばOrrらは、6つのランダム試験をあわせてメタアナリシスをおこなったところ、郭清群は4~16%の生存率の改善(平均5.4%)が得られた。

    すなわち、7~46%のリスクの減少が見られたことを報告している。

    <腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    今日はこれから精神科の先生方に緩和医療に必要な精神科の知識を教わりに行ってきます。

    精神科というとみなさんはこわいイメージがあると思いますが、もっとどんどん気軽にドアをノックしていいんですからね。

    現代社会はストレスだらけです。

    その中でも特に病気と闘っている人は、さびしさや心細さを感じてこれがとてつもないストレスになってしまうことがあります。

    気軽に相談に乗ってもらえる場と考えて、精神科や心療内科を受診することは正しい判断です。

    もちろん手術やその後の治療を担当する主治医がその役割を果たせるのが最も良いと思いますので、私たち外科医は色々なところへ精神科の先生の御講演を聴きに伺っています。

    それでは行ってまいります。

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    腋窩リンパ節郭清 その2

    2009年4月23日

    リンパ節郭清を経験されている方はたくさんいらっしゃると思います。

    今日は、「こんなことに気をつけてね」、の巻です。

    「腋窩リンパ節郭清にはいろいろの合併症が起こりうる。

    術後長期の合併症は患側(手術した側;yasuu注釈)上腕の浮腫であり、約10%に発生する。

    これは上肢と中枢を連絡するリンパ管が途絶するためにおこるので、本来の「郭清」の操作上避けられないことではある。

    高齢者や肥満傾向の患者ほど起こりやすい。

    また、これは術後長期間経ってから、たとえば20年後でも突然発生することもある。

    これは腕、指の小さな傷、昆虫刺創、爪の処置不良などを契機とする場合が多い。

    原因の処理をすれば徐々にではあるが改善する。

    <腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    「乳房手術後には怪我に注意して下さい」、とよく言われるのですが、こういう理由なんですよ。

    リンパ浮腫は、リンパ節郭清をおこなっている方のみならず、センチネルリンパ節生検のみでも起こることがあるのですから、やはり女性は男性たちに重い物を持たせちゃったり、危ない仕事も男性たちに任せちゃってくださいね。

    そのかわり、女性にしかできない繊細な心配りで愛する人やまわりの方や家族にやすらぎをあげてくださいね。

    お互い様なんですから。

    全部自分でやらなきゃと思わず、上手に甘えるところを甘えて、甘えさせるところは甘えさせてあげて・・・。

    お友達どうしでもそうですから。

    つらいときはつらさを分かち合い、楽しいときは楽しさを共有して・・。


    人生の過ごし方も。

    つらい時を過ごしたら、今度は楽しいことを見つけて楽しく過ごす。

    そのバランスがとっても大事ですよね。


    これは説教でも何でもなく、いつも思っていることです。


    つらい時は必ずあります。

    そして、そのあとは必ず楽しい時間が訪れます。必ずです。

    だからその楽しいときのために、つらいときはひたすらがんばるんです。


    って、いうことを皆さんにお話しながら自分に言い聞かせてるのって、やっぱり分かっちゃいますか (^_^)v

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    腋窩リンパ節郭清

    2009年4月22日

    わきの下のリンパ節を残らず摘出することを腋窩リンパ節郭清といいます。

    今日は腋窩リンパ節郭清に伴って起こりうることについてお伝えします。

    「腋窩リンパ節郭清にはいろいろの合併症が起こりうる。

    以前は、「命を救うためにはある程度の障害を辛抱するべきである。」との強硬論がまかり通っていた。

    しかし、人に優しいがん医療を目指す現代では、最小の侵襲で最大の成果をあげる努力が必要である。

    最も多いのは上肢の挙上制限、運動制限、しびれ感、脱力感などであり、約15-30%に発生する。

    郭清の目的のためには、大胸筋、小胸筋の切除は不要であり、体位と牽引法を工夫することによって視野を確保することは十分可能である。

    <腋窩郭清をどうするか 小山博記先生 (大阪府立成人病センター)>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    少しでも患者様の苦痛を軽減できるように、私たちは手術の際には十分な注意を払っております。

    今日こそは、更新が0時に間に合いそうもありませんね。

    追い込まれております。

    早く充実した内容の記事を作成しなければいけません。

    でも一体誰が毎日更新しなさいって決めたのでしょうか。

    そうです。

    私が決めたのです。

    自分で決めたことは必ずやりとげる。

    そうやって今まで生きてきました。

    人に、ああしなさい、こうしなさい、っていうのは長くは続けられません。

    自分で決めたことなら、ずーっとずーっとやり続けることができます。

    まして、それが誰かの為に少しでもお役に立てるのならば、なおさらです。

    さて、今日も何とか0時に間に合いそうですね。

    それでは、皆様おやすみなさい。

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    全乳房切除術 その3

    2009年4月8日

    脇の下のリンパ節、すなわち腋窩リンパ節郭清を伴わない乳房切除を全乳房切除といいます。

    「全乳房切除の姑息的適応としては、80歳以上の高齢者の場合や重篤な合併症にて手術侵襲を軽減させる必要がある場合などがあり、腋窩郭清は省略するか試験切除程度にとどめる。

    また、進行乳がんにおいてすでに全身への転移を疑っている場合や遠隔転移が見つかっている場合は、局所コントロールのために全乳房切除をおこなうことはあるが、腋窩リンパ節郭清は不要である。

    このような進行例では、治癒切除例のようにリンパ節転移の有無によって術後の補助療法の適応を決める必要がないからである。

    その他の適応として急速増大や局所再発を繰り返す葉状腫瘍の場合は、悪性の可能性もあるため試験切除程度の腋窩郭清を伴う全乳房切除を行うことがあっても腋窩郭清はおこなわない。

    <全乳房切除+腋窩郭清  窪田智行先生・三浦重人先生(総合上飯田第一病院外科)分担執筆>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    良性のしこりだと考えていても、わずかでも悪性の可能性を疑えば、私たちは手術をおすすめすることもあります。

    その場合にもできる限り美容的にご満足いただけるように、乳腺外科医は様々なテクニックを持っています。

    もしどうしてもしこりの手術をしなければいけないときには、できるだけ目立ちにくい方法で手術をしていただけるように、主治医の先生にご相談してみてくださいね。


    最も患者様にとって大事なことは、いくつかの選択肢を十分に吟味すること、たとえばセカンドオピニオンなどで色々な治療方法を探ることだと思います。

    そして、その結果御自分が最も信頼できる先生を見つけ、納得して治療をお受けになることが何より大切です。

    心と心で会話できる先生を是非見つけてくださいね。

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    全乳房切除術 その2

    2009年4月7日

    もう少し乳房切除術に関するお話です。

    「特にDCIS(非浸潤性乳管がん)のなかでも、5cmを超える広範囲な分布を示すような症例では、どこかにがんの浸潤部分があることが懸念され、腋窩リンパ節の試験切除もしくは腋窩下部の郭清の適応となる。

    もちろん、非浸潤がんで十分な病理学的検討がなされている場合は全乳房切除のみでよいが、生検診断例でもがん全体の浸潤の有無をすべての組織で確認しているわけではないため診断は慎重におこなう。

    <全乳房切除+腋窩郭清  窪田智行先生・三浦重人先生(総合上飯田第一病院外科)分担執筆>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    DCISすなわち非浸潤性乳管がんは、腫瘍のひろがり全体を観察して、すべての範囲においてがん細胞が乳管内にとどまっていることが顕微鏡検査で証明されると、非浸潤がん確定となります。

    非浸潤がんであれば理論上は転移も起きませんので、非常に早期でみつかって良かった、という結論になります。


    本日は夕方の診療が終了後、救急車の対応が待っています。

    みんなが今日も元気で過ごせますようにお祈りしています。

    静かに夜をお過ごしくださいませ。

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    全乳房切除術

    2009年4月6日

    今日は、乳房切除に関するお話です。

    最近は温存手術について皆様も勉強されていらっしゃいます。

    また温存率といって、各病院がどれくらい乳房温存手術をおこなっているかの比率が新聞で発表されたりしています。

    しかし大切なことは、乳腺内に存在するがん細胞は全て取り除かなければ、がんばって受けた手術の意味がなくなってしまうことです。

    「全乳房切除は、従来単純乳房切除術と呼ばれていたものと同義語で、本来的には、「腋窩リンパ節郭清をおこなわない乳房のみの全切除」が原則である。

    しかし、様々な理由で腋窩郭清を伴う(腋窩リンパ節の試験摘出程度もしくは腋窩下部の郭清)全乳房切除を行う場合があり、ここでは主にその適応について述べる。

    絶対的適応としては、非浸潤性乳管がん(DCIS)および非浸潤性小葉がん(LCIS)がある。

    しかしLCISの場合は摘出標本の組織像で偶発的に見つかることがほとんどで、術前に診断されることは少ない。

    また、DCISの場合も画像診断にて疑うことはあっても、術前に非浸潤がんの確定診断をつけることは難しい。

    このため、乳房温存手術の適応とならないような広範なDCISと画像診断した場合には、部分的な浸潤の可能性も考え、全乳房切除と試験切除範囲にとどめた腋窩郭清をおこなう。

    <全乳房切除+腋窩郭清  窪田智行先生・三浦重人先生(総合上飯田第一病院外科)分担執筆>
    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」



    乳房切除に関する記載を読むのは、女性にとって非常につらいことかもしれません。

    でも、この治療法を選ぶことによって、病気の完治が望めることも多いです。

    まずは、御自分にとって何がもっとも不安なのかを良くお考えになってみてくださいね。

    そして、その不安を解決するにはどの手段を選んだら良いのか。

    御一緒に考えていきましょう。

    主治医の先生に何かご質問する場合にも、「何が一番の不安のもとか」をお伝えいただければ必ず解決していけると思います。

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