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  • 早期乳がんの治療 その4 ―センチネルリンパ節生検―

    2008年9月5日

    センチネルリンパ節生検は次のような考え方でおこなっています。

    「腋窩リンパ節郭清を完遂すると、一般的に10数個から20個程度のリンパ節が切除されることになる。

    リンパ節はリンパ管というリンパの流れの途中に存在するため、腋窩部は乳房からのリンパの流れと、腕から体に戻ってくるリンパ流の合流部として重要である。

    従って乳がん治療として腋窩リンパ節を郭清すると腕からのリンパ流が傷害され、術後に腕のむくみなどの合併症が発症することになる。

    そこですべての乳がん手術において腋窩リンパ節郭清を行うのではなく、たとえば手術前に腋窩のリンパ節への転移の可能性が低いと判断される場合に、数あるリンパ節の中でも一番転移しやすそうなリンパ節(センチネルリンパ節)だけを切除して、そこにリンパ節転移がなければそれ以上のリンパ節郭清を省略するという方法がとられている。」
    “早期乳がんの治療の変遷と治療最前線”   首藤 昭彦先生
    予防医学 第49号(2007.12)より引用


    東野圭吾さんの “容疑者Xの献身 (文春文庫)” を今読み終えたところです。映画をまず観ようか、それとも本を読んでしまうのか悩んでいましたが、結局我慢できず読んでしまいました~ (*^_^*)

    天才数学者石神のマンションの隣の部屋に住む美しい女性への熱い思い。

    この女性の犯してしまったあやまちに気づいた石神は、その愛情から彼女をかばおうと、とんでもない計画を難解な数式をつくりあげるがごとく実行していく・・。

    東野圭吾さんの、緻密な計算が随所にちりばめられた作品でただただため息がこぼれます。

    色々なところで紹介されておりますが、読んでみるとなるほどと人気の理由が納得できます。

    また次の作品にとりかかります。

    今日はちょっと読書で一息つきますね読書
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    早期乳がんの治療 その3 ―腋窩リンパ節郭清―

    2008年9月4日

    今日は、わきのしたのリンパ節についてお話します。せっかく手術でがん細胞を切除するのであれば、局所にはがん細胞を残したくないですよね。

    そこで登場する言葉が、腋窩リンパ節郭清です。これは、転移したがん細胞を残らず切除することを目的としておこなう手術です。

    以前は、ほぼすべての乳がんの患者様に行っていました。しかし、この手術により腕がむくんでしまう、いわゆる“リンパ浮腫”が後遺症としておこってしまうことがあるので、今は必要がないであろうと判断できる方に対してはできるだけこの手術を行わない方向で私たちは考えています。

    「乳がんの手術の目的として腋窩のリンパ節を郭清することが重要である。

    リンパ節郭清とは、乳房のリンパの流れの延長にある腋窩(わきのした)のリンパ節を切除することである。取り出したリンパ節内にがん細胞がないかどうかを組織細胞レベルで検索することになる。

    リンパ節にがん細胞が存在するということは、全身にがん細胞がすでに転移している可能性を示唆することと考えられている。」
    「早期乳がんの治療の変遷と治療最前線」   首藤 昭彦先生
    予防医学 第49号(2007.12)より引用


    リンパ節郭清が必要かどうかの判断に、センチネルリンパ節生検があります。以前もお話しておりますが、また今度お話いたします。

    乳がんは、全身病の考え方で治療することが大切です。従って、首藤先生がおっしゃるように全身にがん細胞が流れている可能性が高いかどうかを、慎重に判断して次の治療にとりかからないといけません。

    でも決してこわがる必要はありませんからね。一歩ずつ着実に治療をしていきましょう。
      
    今日は、先ほど川崎市医師会で検診のマンモグラフィーをチェックしてきました。いわゆる読影という作業です。

    健康診断としてマンモグラフィーを受けられた方の写真を、それぞれの病院の先生が最初にチェック(一次読影)をします。そして、その写真を回収し医師会に協力しているマンモグラフィー読影医がもう一度チェック(二次読影)するシステムになっているのです。

    本日は全部で77人の方のマンモグラフィーが届いておりました。今、読影が終わり病院に戻ってきました。

    もっともっと私たち読影医がひいひい言うくらい、マンモグラフィー検診を受けてくださるように周りの方たちにもお伝え下さいね。

    まだまだ余裕ですよグッド


    それでは緊急手術に行ってきまーすジョギング
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    早期乳がんの治療 その2

    2008年9月3日

    まだまだ暑い日々が続きますね。皆様、体調はいかがでしょうか。

    それでは、早期乳癌(しこりの大きさが2cm以下でリンパ節転移のないもの)の手術方法について、また学んでいきましょう。

    「現行では基本的に乳房温存術が早期乳癌の標準治療とも言える。しかしながら、すべての早期乳がんで乳房温存術が完遂されるというものではない。

    マンモグラフィーで乳房内に広範囲に微細な石灰化が認められたり、2つ以上のがんのしこりが同側乳房の離れた場所にある場合などは乳房温存術適応外となる。

    従って、上述のような適応を遵守するため、日本における乳がん治療を代表する施設においても温存術の平均施行率は60-80%程度で頭打ちとなっている。」
     「早期乳がんの治療の変遷と治療最前線」   首藤 昭彦先生
    予防医学 第49号(2007.12)より引用



    乳癌は2cm以下で転移が無ければ、10年生存率90%です。早期発見が大切です。少しでも気になることがございましたら、こわがらずにおいでください。

    私たちは、患者様おひとりおひとりの病状を見極めて、最適な治療を行っております。



    今月の終わりに大阪で日本乳癌学会が開催されます。またどんな情報が発表されるのでしょうか。有意義な内容がありましたら、すぐにおしらせいたしますね。



    今週は病院とパシフィコ横浜を行ったり来たりしています。パシフィコでは日本内視鏡外科学会と世界内視鏡外科学会が同時開催されております。

    外国の先生たちがたくさんいらっしゃっているので、”The World of GOLDEN EGGS の NORI NORI ENGLISH“で身につけた英語を試してみる良い機会です。

    金曜日に英語で討論があるので、貝の様に口を閉ざすか、NORI NORIで英語をしゃべるか、どうなるでしょうか。楽しみです o(^ー^)o


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    乳がんにおける外科医の役割

    2008年8月31日

    対談シリーズは今日で終了です。

    「野口先生:
    外科医は乳がんに対して手術だけしていれば良いという時代は過ぎたのだと思います。

    乳がんの治療は、手術あり、化学療法あり、放射線療法ありで集学的治療と言われています。また、病理のサポートも必要です。

    一般的に外科医の役目としては、そういう集学的治療のコーディネーターになれと言われています。

    たぶん、外科医は乳がんのことを良く知っていると思うのです。

    ですから、そういうチームのコーディネーターとしての役割は今後一層高まると思います。

    霞先生:
    外科医はあらゆることをますます勉強しなければなりませんね。」

    以上、霞富士雄先生、野口昌邦先生、井本滋先生、尾浦正二先生どうもありがとうございました。

    日本医師会雑誌 2008年7月号より引用させていただきました。


    そうですね。
    外科医はもっともっと勉強しないといけませんね。

    昨日、少し書きましたが、そんなわけで今日も昨日に引き続き、日本臨床腫瘍学会の教育セミナーを受けてきました。

    ちょっと前に受けた、がん治療認定医の勉強内容をさらにレベルアップした内容で非常に難しかったですが、脳みそのしわの一本一本に知識を詰め込んできました。

    この知識が頭の中から逃げて行かないように今日はそーっと静かに過ごすことにします。

    教育セミナーの会場はパシフィコ横浜でした。

    夕方、監禁状態から解放されて戻ってくるときに、たくさんの人々がにぎやかに歩いていたり、カフェで楽しそうにお茶していたり、普段のみなとみらい以上に混雑していました。

    また“チケットの売買禁止”などの、表示が大きく書かれていたり、みんながそわそわしているので、何があるのかと私もそわそわしてしまいました。

    今調べてみたら、パシフィコ横浜で“TOKIO”のライブがあったんですね。

    行きたかったなぁ。TOKIOのライブ。

    リーダーのリーゼントがかっこいいですよね。

    もっと髪を伸ばして、リーゼント目指してがんばろうチョキ
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    乳房温存術の利点と欠点

    2008年8月7日

    横浜市立大学乳がん学校で学んだことの中から、乳房温存術について引き続きお伝えいたします。

    <利点>
    美容面ですぐれており、身体的・精神的満足度が高い。
    20年生存率では胸筋温存乳房切除術とほぼ同等の成績である。

    <欠点>
    術後に5-6週間の放射線治療を必要とする。
    20年以内に5-15%の確率で残存乳房内に癌が再発することがあり、その場合には乳房の再切除が必要となる。





     乳房温存術後に、放射線治療をおこなうことが残存乳房内の再発率を低下させます。

     しかし、放射線治療により皮膚がやけどしてしまうので乳房の皮膚が硬くなる可能性があることは、乳房温存をご希望される患者様には必ずお伝えするようにしています。



     今、新病院の建設に向けて、外来化学療法室で必要なアメニティについて考えています。

     実際に、外来抗癌剤治療をお受けになっているかたの、生の声をお聞きしたいと思っています。


    「こんなサービスがあったらいいな。」

    「こんな環境だったらいいな。」

    「あそこにはこんなサービスがあるよ。」

    色々なご意見をいただけると幸いです。


     皆様がどのような外来化学療法室をご希望されるのかを教えていただき、素晴らしい環境を整えたいと思っています。

     よろしくお願いいたします。




     ところで、実は先日映画“花より男子”を観てきましたポッ

    「楽しいからどうしても観た方がいい」、という周りの人々のお薦めでこわごわと行ってきました。

     お客さんは案の定、女性ばっかりで非常に恥ずかしい思いをしましたが、かっこいい男たちの生き様を勉強させていただきました。

     これからの診療に役立てたい?と、思っています (^_^)v
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    乳房温存術の適応

    2008年8月6日

    横浜市立大学乳がん学校において勉強したことの続きです。

    復習になりますが大事なことは何度も繰り返しお伝えしていきますよ。

    ―乳房温存術の適応―

    ・腫瘍の大きさが3cm以下であること。
    ・画像診断で広範な乳管内進展を示す所見(すなわちマンモグラフィーで広範な微細石灰化を認めることなど)がないこと。
    ・多発病巣のないもの。
    ・放射線治療が可能なもの(放射線ができない他の病気があることや御本人の同意が得られない場合)。
    ・患者様が乳房温存手術を希望されること。

    このように、乳房温存手術を選択するためには様々な条件をクリアしないといけません。

    もしこの条件を満たしていない場合でも最近は、術前抗癌剤治療を行うことにより腫瘍が縮小し、乳房温存手術が可能になる方も多くいらっしゃるので、方針については主治医の先生にご相談ください。

    “クライマーズハイ”でその文章力に私は魅了されて、横山 秀夫さんの本も最近は読んでいます。今は影踏みを読み終わったところです。

    これは、住宅に夜中に忍び込んで盗みを働く“ノビ師”である真壁(通称“ノビカベ”)が、色々な事件をその家宅侵入の手口を使って、次々と解決の糸口を見つけていき、やがて火災で失った自分の弟に関する真実に出会うという物語です。

    はじめは設定が難しく感じてしまいますが、読み進めるうちにとても、暴力に屈しない“ノビカベ”の強さに魅力を感じてしまいます。

    また、新しい本を手にしたら皆様にお伝えしていきますね。





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    高齢者の乳がんの患者さんの治療法

    2008年6月30日

    今日は、高齢者のかたの乳がん治療についてお伝えします。

    「高齢者乳がんの治療も原則特別なものはない。

    乳がんの手術は他のがんの手術と比べ、短時間で終了することが多く、全身麻酔の影響も出にくい。

    しかし、全身麻酔へのリスクの高い合併症を持っている方では、局所麻酔での手術を選択したり、しばしば手術を選択しない。

    ホルモン治療のみのこともある。

    腋窩リンパ節への転移の有無を検索するセンチネルリンパ節生検も、高齢者では乳腺が萎縮してリンパ流が弱く、正しく同定できないことも多い。

    手術後の薬物治療も70歳以上の方を対象にした臨床試験のデータが乏しく、高齢者では抗がん剤を選択しないことも多い。

    乳房温存術後の放射線治療では70歳以上の方で、温存手術の断端が陰性であれば、放射線を省略することも可能である。」
                       がん治療認定医教育セミナー テキストより

    高齢者の方でも、なかなか胸のしこりを御家族に言えずに、病院へ来るのが遅れてしまうかたがいらっしゃいます。

    くれぐれも、お母様、お婆ちゃまの乳癌の発見が遅れませんように、たまには一緒に温泉に入ったりして、早期発見してあげてくださいね。お願いします。

    クライマーズ・ハイ ”  あと100ページ程で読み終わってしまいます。

    小説を読んでいて、「もう少しこの世界に浸っていたい」、と思うことがよくあります。残りのページ数が少なくなってくると、何だか読み終わるのがもったいなくて急速に読むスピードが落ちてきてしまう場合があります。

    今がその病です悲しい

    今はとにかく“クライマーズハイ”を読みたくないのです。
    すごく読みたいのに読みたくないのです。
    だって、100ページはおそらく帰りの電車の中で読み終えてしまえるから。

    ちょっと、ひねくれものですか?

    微妙なんですよ、男心もニコニコ
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    乳房再建手術

    2008年6月19日

    ホルモン療法についての続きの予定でしたが、今日は乳房再建で悩んでいらっしゃる患者様がいらしたので、乳房再建についてお話します。

    乳房再建には、一期的再建手術と二期的再建手術があります。

    乳癌の手術と同時に乳房再建を行うのが一期的再建手術。

    乳癌の手術が終了し一定期間が経過してから再建手術を行うのが二期的再建です。

    いずれにしても、まずは乳癌の治療をしっかり受けることが必要です。

    そして、

    乳癌の組織型、
    乳癌の広がり、
    切除した断端(皮膚や筋肉)に癌が残っていないか、
    手術後に放射線治療が必要でないか、
    手術後の抗癌剤治療が必要でないか、
    傷が感染したり、治りに時間がかからないか、

    という事に関して、一段落してから再建手術に臨んでも良いのではないでしょうか。

    がんサポートの中でも、聖マリアンナ医科大学 乳腺・内分泌外科教授 福田 護先生もこの点についてコメントをされております。


    まずは、乳癌の手術を確実に行い、自分の乳癌がどのような状態にあるかを把握し、今後の方針について主治医とともに一緒に考えましょう。

    そして、ご自分の再建への気持ちに変化がなければ次のステップに向かう、という方向性でも大丈夫だと考えます。

    単に、手術回数を減らしたい、とか、一度にすべてやってしまいたい、というお気持ちは、すごく良く分かりますが、慎重な対応が良いかもしれません。

    はじめの乳癌の手術の際に、まずは納得できる主治医を選ぶことが重要です。

    その主治医が乳房再建に関してどのように考えているのかを良く確認してください。

    乳房再建する、しないに関わらず、自分の病気を真剣に治そうと考えてくれる医師を見つけることが何より大切であると考えます。


    私は常に、病気と闘うみなさまの味方です。

    一緒に、今後のことを真剣に考えてまいりましょう。

    乳房再建については、先生によっても患者様個人個人によっても考え方が異なります。

    様々なご意見があると思います。

    患者様、御家族、先生方のご意見をいただけましたらさいわいです。


    みなさんのご意見が、日本の医療を良くしていきます。

    できるだけご要望にお応えできるように、私たちも努力してまいりますのでよろしくお願いします。
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    術前化学療法と乳房温存手術

    2008年6月14日

    今日は、乳房切除術を予定している乳癌の方が抗癌剤治療を受け、腫瘍が小さくなったら乳房温存手術に変更してもよいかどうか、というお話です。

    「乳房温存療法は腫瘍径3cm以下の方に対して安全性がほぼ確立している。

    そこで、従来適応外と判断された腫瘍径3cm以上の方にたいしても、術前化学療法を用いて腫瘍を縮小させた後、乳房温存療法を導入しようという試みが行われている。

    ただし薬剤により著明な腫瘍縮小効果を得た場合でも、腫瘍が樹枝状、モザイク状に遺残している場合もあり、MRI,CTなどにより術前の癌の広がりを十分に把握しておくことが重要である。

    術前化学療法による乳房温存率の向上は明らかであるが、局所再発率が高いという報告もあり、その長期成績に関してもいまだ十分とは言えない。

    この点に関しての、患者様へのご説明と同意が得られれば、術前化学療法で縮小した乳癌の患者様に対する乳房温存療法は容認しうる。」
                                   乳癌診療ガイドラインより

    当院においても乳房温存率の向上のために、術前化学療法が必要と判断した患者様に対しては、積極的に術前化学療法をお勧めしています。

    ただし最終的には患者様と御家族とよくご相談の上に最終決定いたします。

    「ラザニア国物語」って知ってますか?

    すいません、「ナルニア国物語」の間違いです。

    あまり内容を知らず、期待せずに軽い気持ちで映画館に行って見てみたら、すんごく楽しかったです。

    時間的には約2時間ちょっとの大作でしたが、すっかりその世界に入り込み、終わったときは「見てよかったー」という感じでした。

    どんなお話なの?と聞かれてもうまくご説明はできませんが、いろんな妖精みたいな動物みたいな仲間がいっぱいでてきて夢のようなお話です。

    でも男同士の熱い戦いや、権力者同士のねたみや権力争いなどもあり、現実世界の縮図がそこにはありました。

    かなり観客動員数もあるようなので、皆様もみてみてください。

    きっと、今の悩みやつらいことも一瞬忘れて、「またがんばろう!」という気持ちになると思いますよ楽しい

    もうすぐ0時です。

    今日もみなさまお疲れ様でした月

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    乳癌の低侵襲治療

    2008年6月13日

    乳癌の低侵襲治療の一つにラジオ波(RFA)があります。限られた乳腺外科で行われている治療方法です。

    英語ではnon-surgical ablationといいます。すなわち、手術ではない焼灼術という意味です。この対象になる乳癌は、T1症例すなわち2cm以下の腫瘍径のかたに限っています。

    これは小さな乳癌に対してメスを用いずに、電磁波の一種であるラジオ波を用いて癌を熱凝固してしまう乳房温存療法です。

    皮膚に大きな傷を残すことなくすむことや、乳房の変形も少ないため注目されている治療です。

    問題点は、皮膚がやけどしないように注意が必要なことです。

    現在、乳腺外科の領域は如何に女性の体に傷をつけないか、という方向で進んでいます。

    しかし同時に
    腫瘍が局所で再発しないこと
    手術と同じ長期生存成績が得られること、が重要です。

    私たち川崎幸病院・川崎幸クリニック乳腺外科でも、乳房温存療法を行っており、今後ラジオ波を取り入れていくかどうかを慎重に検討しております。

    私が参加させていただいている神奈川乳癌治療研究会の先生方とも一緒にご相談しながら、方針を決めていきたいと思っています。

    神奈川、横須賀、鎌倉、横浜、川崎、東京など、多くの地域から私たち川崎幸クリニック乳腺外科を受診される方が、増えていらっしゃいます。わざわざ遠い所からありがとうございます。

    川崎幸クリニック乳腺外科では、精度の高い乳癌検診を行っております。

    触診、乳腺エコー、マンモグラフィーによる検診に、さらに必要であれば乳腺MRIによる評価、ならびに針生検により確定診断率の高さを誇っています。

    はじめは不安な気持ちでいらっしゃったかたも、にっこり笑ってお帰りになられます。

    もちろん手術が必要になるかたも、なかにはいらっしゃいますが私たちはずっとあなたの味方ですので、ご心配なさらずにね。

    乳房に不安のあるかたは是非一度、川崎幸クリニック 乳腺外科を受診されてください。

    その前に、まずは症状の確認をにっこり乳癌検診で行ってみてくださいね。


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