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  • 蜂窩織炎

    2009年4月2日

    今日は、リンパ浮腫が感染するとおきる蜂窩織炎についてお話します。

    “ほうかしきえん“と読みます。

    「リンパ循環が悪く、かつ浮腫液貯留のためリンパ浮腫では細菌感染(A型β溶連菌他)を高頻度で合併する。

    患肢に赤い斑点または紅斑を呈し、時に発熱する。

    これを急性炎症性変化、すなわち蜂窩織炎と呼ぶ

    予防のため、皮膚の保護、外傷、過労などに注意する。

    白血球、CRPなどの異常を認めないことも多い。

    治療は、安静、抗生物質(ペニシリン系、セフェム系が第一選択)、発赤部の冷却と浮腫液の軽減である。

    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」



    今日は、市の検診マンモグラフィーの読影の日です。

    最近読影の日には、ほぼ100人分の写真チェックをおこなっています。

    もう1人の先生と真っ暗なお部屋で、放射線技師さん、スタッフの皆様の力をお借りしながら一生懸命がんばっています。

    1人でも多くの方が幸せになれますように・・・

    そうお祈りしながら写真をめくっています。


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    リンパ浮腫の治療 その2

    2009年4月1日

    リンパ浮腫の治療のその2に入ります。

    「リンパ浮腫の治療として、

    1.用手的リンパドレナージュ(MLD)
    2.MLD後の圧迫(弾性包帯、弾性スリーブによる患肢周径の維持)
    3.圧迫した上での患肢の運動(弾性包帯、弾性スリーブによるリンパ管へのマッサージ効果)

    としてまとめ、
    さらに急速な浮腫の増悪をきたす蜂窩織炎の予防としての

    4.患肢の清潔

    を含めた4つを柱とした保存的治療法を

    複合的理学療法  complex decongestive physiotherapy (CDP)

    と呼び、

    リンパ浮腫治療のスタンダードとなっている。

    リンパ浮腫の治療はマッサージや弾性スリーブ単独ではなく、上記の考えに基づいて組み合わせて行うことが大切である。

    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」



    今度は、

    ラッシュライフ


    読み始めています。

    色々な特殊な人生が非常に近い距離で展開し、その距離が徐々に近づいていきます。

    そのいくつかの人生がクロスしたとき、何かが起きる・・。

    まだ半分ほどしか読んでいませんが、そんな予感がいたします。

    非常にワクワクする本です。

    どうぞ御一緒に。

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    リンパ浮腫の治療

    2009年3月31日

    リンパ浮腫の治療についてです。

    「リンパ浮腫の治療は腕という袋の中の液を体幹部へ抜く作業である。

    浮腫液は静脈同様水のように動くので、腕を上げ、動かすことで腕から体幹部へ移動する。

    擦って体幹部へ移動してもよい(リンパドレナージュ)。

    一方で、日常起立位になると浮腫液は腕に戻ってくる。

    これを阻止するものが弾性スリーブまたは弾性包帯であり、同時にその弾性でマッサージ効果も期待できる。

    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    リンパ浮腫の治療に関するDVD付きの本を右でもご紹介しています。

    明日もリンパ浮腫の治療についてですよ。


    昨日はお泊まり業務で、緊急手術がありました。

    救急医療の世界も早期発見、早期治療でたくさんの方が救命できます。

    「患者様を襲う病気をすべて解決できなければ医者になった意味がない。」と思います。

    だけどそれを実現することは並大抵のことではありません。

    あらゆる分野の探求が必要です。

    でも医者である以上は、それを目指さなければいけません。

    病気の時には、この人に主治医になってもらいたい。

    自分で自分をそう思えるような医者でありたいと思います。


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    リンパ浮腫

    2009年3月30日

    乳がんの術後に腕が腫れてしまって悩んでいるかたがいらっしゃいます。

    これをリンパ浮腫と呼びます。

    リンパ浮腫についてお勉強しましょう。

    「乳がん手術によるリンパ節郭清、術創、術後瘢痕、または放射線照射などによるリンパ流の阻害と減少のために肩や腋を含んだ患側上肢にリンパ浮腫を発症することがある。

    発症頻度は以外と高く約25%ともされており、時期は術直後から数年を経るまで様々である。

    診断は手術の既往と患肢の色調の変化のない無痛性腫脹から多くの場合容易である。

    運動障害、疼痛、しびれなどを訴える場合があるが、神経障害、術後瘢痕などによる可能性が高く、浮腫による影響は少ないことが多い。

    “乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」


    もし思い当たる症状がありましたら、お早めにお問い合わせください。

    治療についても、また勉強してまいりましょうね。


    私の好きなもののひとつにおうどんがあります。

    大好物は讃岐うどんです。

    小さいときに良く讃岐うどんを食べる機会があり、いまだにおうどんが大好きです。

    おそば屋さんに行ってもついつい「できればおうどんを・・」と、おそば屋さんのプライドを傷つけるような発言をしてしまいます。

    「プライドを持ってそばを打っている方に失礼だよ」

    と昔、先輩のドクターに注意されました。

    でも・・・

    おうどんが大好きなんです。

    特に・・・

    天玉うどんが大好きです。


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    乳がんの個別化治療

    2008年10月5日


    「乳癌に対する化学療法はアンスロサイクリン系に加え、タキサン、トラスツズマブが導入され、ホルモン療法はタモキシフェンにさらにアロマターゼ阻害薬が導入された。

    それらに続く有効な分子標的薬剤も目白押しである。

    薬物療法は一定の毒性を伴う。

    従来の抗癌剤の毒性への曝露を最小限にするために、遺伝子研究を利用した個別化治療が進んでいる。

    従来の血液毒性、消化器症状、心毒性を中心とした抗癌剤の管理のみならず、アレルギー、血栓症、高血圧への十分な対策と注意深い治療の実施が必要である。

    これには内科的知識、経験が必要であり、積極的な内科医の参加が望まれる。」
    癌研有明病院化学療法科乳癌担当部長 伊藤良則先生
    日本医師会雑誌 第137巻 第4号 2008年7月 より引用



    このように、乳がんに対する治療は患者様おひとりおひとりにふさわしい治療方法を選択しておこなう、すなわち個別化治療の方向に向かっています。

    一方、乳がんやその他の癌に対する薬物療法は、外科医のみならず病院スタッフ全員がかかわる、いわゆるチーム医療が必要となってきています。

    しかし、やはり中心で指揮をとっていくのは外科医ならびに腫瘍内科医であり、できれば外科医も腫瘍内科医に引けをとらないように常に勉強し、がん治療認定医や薬物療法専門医を取得するべきであると考えています。

    一人でも多くの外科医が、がん治療認定医や薬物療法専門医をめざしてさらに勉強に励むことを期待します。

    今日はちょっと上から目線ですね。

    すいません。

    思い上がっているわけではありません。

    わたしたち医師が勉強して努力すると、一人でも多くの患者様が救われことを、このブログを見てくださっているかもしれない若い先生方にお伝えしたいのです。

    わたしは、今後ももっともっと勉強を続けていきます。

    でも心も忘れないように磨いていきますね。

    心くばりが足りないなど、何かお気づきの点は皆様ご指摘下さい。


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    リンパ浮腫の治療最前線

    2008年7月3日

    今日は日本緩和医療学会の教育セミナーを受講してきました。

    朝の10時から夕方の6時まで、癌の緩和医療に関するお話をしっかりと聞いてまいりました。800人の会場の一番前に座らせていただいて、一瞬も目を閉じることなくびっくり知識を吸収してきました。

    様々な分野の第一人者の先生方の、明日の診療につながる内容の講義でした。

    今日は、その中で学校法人後藤学園附属リンパ浮腫研究所 所長でいらっしゃる、佐藤 佳代子先生のご講義について少しお伝えします。

    内容は以下のとおりです。

    「乳癌の術後の患者様が悩まされていることとして、リンパ浮腫がありますが、これを早期に発見し予防することがとても大事です。

    リンパ浮腫は、複合的理学療法といって
    “医師との連携(医師の理解)”
    “治療”
    “セルフケアの指導”
    “自己管理の継続的なサポート”
    の4点が大切です。

    治療には
    ・スキンケア
    ・医療徒手リンパドレナージ療法
    ・圧迫療法
    ・圧迫下での運動療法
    の4つの基本があります。

    リンパ浮腫は、早期に適切に対応することによって重症化を防ぐことができ、またある程度まで改善させることができるので、あきらめないでください。」
    と心強いお話が聞けました。

    佐藤先生は本当に女性のことを親身になって考えてくれる優しい先生だな、という印象を受けました。

    私たちも乳がん術後の患者様にリンパ浮腫予防のマッサージをリハビリとして行っておりますが、マッサージをご自宅に戻られてからも続けることの重要性を改めて感じました。

    今日は最前列でお話を聞いていたわけですが、昼休みにふと振り返ると、なつかしいお顔にお会いしました。

    大学時代の看護師さんでした。

    みんな、緩和ケアの重要性に注目して一生懸命勉強しているのだな、と感激しました。

    「がんと立ち向かおう、患者さんたちを支えていこう」という気持ちを持って皆さんを守っていく決意をしているメンバーが増えてきています。

    これからも、がん治療と緩和ケアの輪も広げていきたいなと思っています。

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    腋窩リンパ節郭清後の注意 ―その2-

    2008年6月29日

     注意事項の続きです。

    「リンパ節は細菌やウィルスの侵入を防いでいるところです。

    これを郭清すると感染を防ぐ力が弱まります。

    従って、日常生活の注意事項としては、
    ①家事や庭仕事の時は綿の手袋や防水手袋をつける。
    ②やけどに気をつける。
    ③除毛時は電気シェーバーを使用する。
    ④深爪をしない。
    ⑤ペットによるひっかき傷をつくらない。
    ⑥手術した側の手での採血、注射、血圧測定を避ける。
    ⑦手術した側の手や肩に鍼や灸をしない。
    などがあります。」
      “乳がん・・私の場合”  インターメルク社 より

    今日は、運転免許の書き換えに行ってきました。

    講習を受けてきたのですが、そこで見せていただいたビデオは、飲酒運転によるひき逃げ事故により家族を失った方々のドキュメンタリーでした。

    どんなに救急をがんばっていても守りきれない命があること。

    病院に到達するまでの間に失ってしまう命があること。

    深く考えるきっかけをいただきました。

    また、明日の医療につなげていきたいと思います。

    今日は今まで、神奈川乳癌治療研究会のご質問コーナーの難問に取り組んでおりました。

    皆様は本当に良く勉強されていますね。

    皆様に十分にお答えできるように、ますます最先端の情報を入手してまいりますね。

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    腋窩リンパ節郭清後の注意

    2008年6月28日

    以前、腋窩リンパ節郭清後の注意事項として、リンパ浮腫をお伝えしました。少し復習いたします。

    「リンパ浮腫は、リンパ節郭清、放射線照射、がんの転移などによってリンパ管が塞がったり、押さえつけられたりして、リンパの流れが滞ってむくみが生じた状態です。

    リンパ節郭清をしてもリンパの流れが完全に止まってしまうわけではないので、リンパの流れを促す肩の上下運動やボールを握りしめる運動、マッサージ、弾性スリーブ着用によってリンパ浮腫の症状は軽減させることができます。

    またヨガやラジオ体操などの全身運動によっても、リンパの流れる側副路を発達させることができます。

    リンパ節は細菌やウィルスの侵入を防いでいるところです。これを郭清すると感染を防ぐ力が弱まります。」
      “乳がん・・私の場合”  インターメルク社 より

    ”クライマーズハイ”  かなり世界に引き込まれながら読んでいます。日航機墜落の壮絶な現場の描写と、その現場を取材する新聞記者たちの心の動きを描いた話です。横山秀夫さんが記者時代に遭遇した実際の日航機事故をもとに書かれたようです。

    おそらく、想像を絶する悲しい世界を横山秀夫さんはその目に、その記憶に焼き付けてきたのだと思います。この作品は、その記憶を、その情景を冷静に自分の中でかみしめながら時間をかけて完成させたものであろうと感じます。

    今日は、電車を降りて階段を下りながらも、“クライマーズ・ハイ “を読み続けてしまいました。あぶない、あぶない・・。自分が救急車で運ばれてしまいますね。・・以後気をつけます。

    最近、わたしは反省してばかりです。

    この調子で、日々反省反省でがんばっていきますね。

    それでは、今日も皆様お疲れ様でした。また明日。
    おやすみなさい。
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    乳癌術後の定期検査

    2008年5月24日

    乳癌術後の定期検査についてお話します。

    乳癌術後の経過観察は、3年までは3ヶ月ごと、5年までは半年ごと、10年までは1年ごとの検診を一般的には行います。

    経過観察中の検査では、1年ごとのマンモグラフィーは推奨されています。

    しかし、再発早期発見のためのCTや骨シンチや腫瘍マーカー測定などは、欧米のガイドラインや日本の乳がん診療ガイドラインでは推奨はされていません。

    欧米では、医療費高騰を防ぐためにこのように術後の定期検査を控える方向にありますが、日本まで“右へならえ”をする必要はないとは、思います。

    わたしたちの川崎幸クリニックでは、このようなガイドラインの状況をご説明した上で、やはり再発をご心配される方に対しては、定期的な腫瘍マーカーチェックやCT検査を行っております。

    みなさまが、安心して暮らしていけるお手伝いをするのが、私たち医師の役目であると考えていますので、当然のことだと思います。

    エビデンスにしばられすぎて、心を忘れないようにしていきたいと思っています。


    今日は1日中どこかに監禁されて、すごく頭を使ってがんばったような感じがします。明日もまた、いっぱい頭を使ってがんばるような気がします。

    いっぱい頭を使った結果が非常に喜ばしいものであったら、皆様にお知らせします。悪い結果だったら、「えっ、なんのこと?」って言いますからね。

    でもきっとだれも、その結果について気にする人はいないとおもいますけど・・悲しい

    と、まあ今日はちょっと自虐的な感じでまとめてみましたが、いかがでしたか。

    あしたは、きっと明るいお話ができるでしょうおてんき

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    リンパ浮腫

    2008年3月29日

      今日は、悩まされている方が多いリンパ浮腫についてお伝えします。

     リンパ浮腫は、乳癌の手術で脇の下のリンパ節郭清や放射線の照射および癌の転移が原因でおきます。こうした原因により、リンパ管がふさがったり圧迫されたりしてリンパの流れが滞ってむくみが生じるのです。

     特に、腕から肩の方に流れるリンパ液が流れにくくなると、腕にリンパ液がたまって腫れ上がります。

     リンパ浮腫は、乳癌術後2~3年で起きることが多く、10年経過してもおきる方もいらっしゃいます。

     なかなか完全に治すのは難しく、症状の軽減のために、リンパの流れを促す肩の上下運動やボールを握りしめる運動、そしてマッサージや弾性スリーブの着用などをお勧めしています。

     せっかくしっかり乳癌の手術を受けたのに、こうした一つの後遺症に悩まされる方が多く、手術自体を後悔されてしまうかたも少なくありません。

     今は、できるだけリンパ節を郭清しない方向で、私たち乳腺外科医は考えておりますが、リンパ浮腫を心配するあまり、癌細胞の詰まったリンパ節を取り残すわけにもいかないのです。

     センチネルリンパ節生検という方法も、施設によっては行っております。詳しくはお近くの乳腺外科を受診してお話を聞かれてみてはいかがですか。
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