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  • ザンクトガレン 2009 part 40

    2009年8月21日

    ついにpart 40。

    継続は力なり!

    だよ。


    -chemotherapy(化学療法) part 5

    Emerging data presented but not published indicate that the overall scores from multigene assays may identify patients in these high-risk categories who do not gain benefit from the addition of chemotherapy to endocrine therapy.

    まだ論文になっていないが発表されているデータによれば、多遺伝子発現解析の総合得点により、従来の病理学的検討では高リスクに分類されるが、内分泌療法に化学療法を加えてもベネフィット(利益 ;yasuu注釈)がないということが示唆されている。

    This represents an important area of research that will likely be clarified over the next several years.

    これは今後数年間に明らかにされるべき重要な研究領域である。

    Patients with high expression of ERs and PgRs(e.g.>50%), grade 1 tumours, low proliferation , negative axillary lymph nodes, no peritumoral vascular invasion , and tumour size ≦2cm may be considered for endocrine therapy alone.

    ER,PgR発現割合が高く(具体的には50%以上)、グレード1、低い増殖能、腋窩リンパ節転移陰性、腫瘍周囲の脈管侵襲がない、そして腫瘍径2cm以下の場合には、内分泌療法だけでもよいかもしれない。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    何だかおなかがぺこぺこです。

    目欲(めよく)ってすごいですよね。

    おなか空いている時は、あれもこれも食べたくなっちゃうんです。

    そして、甘いの食べて、しょっぱいの食べて、甘いの食べて、しょっぱいの食べて・・。

    これを魔の悪循環と呼んでおります。

    最も太ってしまうパターンなので、皆様はお気をつけてくださいね。

    私はこれから、ポテトチップスを食べて、お団子を食べて、ピザを食べて、ケーキを食べて・・。

    なんて、やっぱりお腹が空きすぎて、目欲というか想像力が豊かになっています。


    色々な想像をして、ぜーんぶ食べた気になって、気持ちさえ満足してしまえば、ダイエットなんて楽ちんですよね。

    たばこやめるのも、ダイエットするのも、想像力が必要です。

    そして病気を乗り越えるのにも、元気になった自分の姿を想像することが最も大事なんですよ。

    →そう来ましたか?!まさかそんなまとめ方だなんて、想像できませんでした!!とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part 39

    2009年8月20日

    だいぶ興味深いお話になってきましたので、がんばって読み進めましょうね。


    -chemotherapy(化学療法) part 4

    Features indicating increased risk of recurrence and thus indirectly supporting the value of adding chemotherapy to endocrine therapy in such patients include lower expression of steroid hormone receptors, grade 3 tumours, high proliferation as measured by conventional or multigene assays , and the risk factors of four or more axillary lymph nodes involved, extensive peritumoral vascular invasion, and tumour size >5cm.

    再発リスクが高く、従って化学療法を内分泌療法に追加することが間接的に支持されるような特長としては、ホルモン受容体発現が低い、グレード3、従来の病理学的検討方法または多遺伝子発現解析で評価される高増殖能、腋窩リンパ節転移4個以上、腫瘍周囲の脈管浸潤、腫瘍径5cmを超える、などが含まれる。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    救急外来では、たくさんの怪我の患者さんを診察します。

    しばしばみられるのが、ペットに関連した怪我です。

    特に、散歩中に突然見知らぬワンちゃんに噛まれてしまう方がいらっしゃいます。

    今はたくさんの方がワンちゃんを連れて、あるいはワンちゃんに連れられて?、お散歩をしています。

    突然飛び出して来た方にびっくりして、ご主人様を守るためにワンちゃんがその方に噛みついてしまうかもしれません。

    皆様のかわいい、大事なワンちゃんです。

    加害者になってしまっては悲しいですよね。

    是非、周りの方に十分注意を払って、楽しくお散歩してくださいね。


    →救急の現場のお話は生々しいけど、勉強になるね!!私もあなたもいつも周りに注意しましょうね!!とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part 38

    2009年8月19日

    ビアガーデンが繁盛しているみたいですね。

    ビール飲みながらもちょっとお勉強ですよ。


    -chemotherapy(化学療法) part 3

    Patients with small primary tumours (pT1apN0 and ER negative) might be spared adjuvant systemic therapy.

    原発病巣の腫瘍径が小さな患者(pT1a pN0 ER-nagative)は、術後の全身的治療をしなくてもいいかもしれない。

    The threshold for recommending chemotherapy for patients with ER-positive , HER2-negative disease is particularly difficult to define.

    エストロゲン受容体陽性、HER2陰性患者に化学療法を使用するかどうかを決めるしきい値を設定するのは、とりわけ難しい問題である。

    These patients include a spectrum from those at low risk for whom there is little evidence supporting the addition of chemotherapy to endocrine therapy and to those with high risk disease and limited ER expression where chemotherapy appears clearly justified.

    このタイプの患者には、内分泌療法に化学療法を追加することのエビデンスがほとんどないような患者から、再発リスクが高くERの発現が限定的で、化学療法の使用が正当化されるような患者までもが連続的に分布する。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    かなり、抗がん剤治療の本題に入ってきましたね。

    今、まさにその選択に悩まされているかたが、たくさんいらっしゃいます。

    自分は、ホルモン治療だけでよいのか。

    それとも、抗がん剤が必要なのか。

    誰かに答えを見つけて欲しいですよね。

    でも今は、やっぱり最終的には自分で答えを見つけないといけないのです。

    そんなときにこちらの情報や、神奈川乳がん治療研究会の質問コーナーがお役に立てるといいな、って思います。

    ただし、私のお答えの中で言葉が足りなかったり、優しさが足りないとお感じになられた方は、ごめんなさいね。

    だけど、

    「皆様の心の支えになりたい。」

    「皆様がとっても大切。」

    その気持ちはいつも変わりませんからね。

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    ザンクトガレン 2009 part 37

    2009年8月18日

    こんばんは。

    おっと、またまたこんなお時間 (^_^;)


    -chemotherapy(化学療法) part 2

    Chemotherapy is the mainstay of adjuvant treatment of patients with triple-negative disease who are at sufficient risk of relapse to justify its utilization.

    化学療法は、再発のリスクが高いトリプルネガティブ乳癌患者では、使用してしかるべき主たる術後治療方法である。

    Some rare histological types of breast cancer that fall into the category of triple negative and are diagnosed neither with axillary node involvement nor with other signs of increased metastatic potential do not require adjuvant treatment(e.g. medullary,apocrine, and adenoid cystic breast cancers).

    乳がんのまれな組織型でトリプルネガティブに分類されるが、腋窩リンパ節転移が陰性で他の高転移性を表す因子を伴っていないものは、術後化学療法は必要としない。
    (例:髄様がん、アポクリンがん、および腺様のう胞がん)

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

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    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    うわー、今日こそは間に合いませんね。

    でも人間、できない事なんてないんです。

    一度決めたら何があってもやり通す!

    そう思えば、何でもできるんですよ。



    「何があっても、決めたことはやり通す。

    不可能な事なんてない!!」

    そう、毎日毎日自分に言い聞かせながら、あせらずに、一歩ずつ、着実に歩むようにしています。


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    ザンクトガレン 2009 part 36

    2009年8月17日

    また今日は化学療法に関する英語のお話からです。


    -chemotherapy(化学療法)

    The threshold for use of cytotoxic chemotherapy is the most difficult to define.

    細胞毒性化学療法を使用するかどうかを決めるしきい値を設定するのが、最も難しい問題である。

    Patients receiving anti-HER2 therapy conventionally also receive chemotherapy either preceding or concurrent with the anti-HER2 treatment .

    抗HER2療法を受ける患者は、これまでと同様化学療法もHER2療法と同時、あるいは順次に使用される。

    Although considered logical by some of the Panel members , the use of adjuvant anti-HER2 therapy without chemotherapy remains unsupported by evidence.

    パネルメンバーの中には、化学療法を使用しない術後HER2療法は道理にかなっていると認識している者もいるが、このような使い方を支持するエビデンスはない。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    昨日は一斉に皆様のご質問へのお答えを作成しました。

    ですから、新しいコメントのコーナーに入り切れていない方。

    ごめんなさい。

    うまく探せますか?

    それにしても、みなさまの深刻なご質問にすぐにお答えしないなんて、ダメですよね。

    不安になったらすぐにお返事が欲しいですよね。

    どうしたらいいのかな。

    また考えさせてくださいね。

    今はできる範囲で最大限のパワーでお答えすることしかできません。

    お返事が遅かった皆様。

    これに懲りずにまたご質問をどうぞ。

    私はいつでもお待ちしています。


    今日は患者様に「ブログの英語の勉強が早く終わると良いですね。ちょっと難しくて。」

    とご指摘を受けました。

    ちょっと反省 (*^_^*)

    でも、きっと有意義な情報ですからね。

    後で何回も読み返したりして、是非役立ててください。

    世界中の乳腺外科医たちが読んで勉強している論文ですからね。

    皆さんがその文章を読んでいるなんて、なんて素晴らしいことでしょう。

    私はそう思っています。

    というわけで、まだまだ英語シリーズは続くのであった・・。


    →えー、まだまだ続くの? んーー、でもそんなふうに言うのなら頑張ってみるね!!とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part 35

    2009年8月16日

    ハーセプチンに関するお話です。


    -anti-HER2 therapy(抗HER2療法)

    Anti-HER2 therapy is indicated in patients with HER2-positive disease as defined by the American Society of Clinical Oncology and the College of American Pathologists(ASCO/CAP) guidelines.

    抗HER2療法は、ASCO/CAPガイドラインの定義に従って、HER2陽性の患者に適応となる。

    The panel noted that the existing trials used a slightly less restrictive definition of HER2 positivity and acknowledged that patients satisfying the inclusion criteria used in the trials might also be considered for anti-HER2 treatment.

    パネルは、今まで行われた臨床試験で使用されたHER2陽性の定義は若干ゆるめであることを認識しており、そのような条件を満たす患者でも、抗HER2療法を考慮しても良いとした。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    今日は、神奈川乳がん治療研究会のご質問に対するお答えを作成しておりました。

    皆様の悩みはより一層深く、高度になってきています。

    私たちもますます勉強が必要ですね。


    今日はまた楽しい本を見つけました。

    原 宏一さんという作家の方の御本です。

    へんてこ隣人図鑑


    ショートショートといえば、星 新一さんが大好きなのですが、原 宏一さんのショートショートも、とっても楽しいです。

    色々なへんてこな人々が次々と登場します。

    街に出ると必ず人からきかれる人が最初に登場します。

    そう。

    「きかれる男」です。

    道をきかれ、コンビニの場所をきかれ、最終電車の時間を聞かれ・・。

    でも結局分からず「さあー」と答えるしかない男。

    ある日、大雨で電車の止まってしまったホームでのこと。

    みんながなぜかきいてくる。

    「振り替え輸送はやらないのか。」

    「さあー。」

    「いつ動くのか。」

    「さあー。」

    「押されて線路に落ちたらどうすんだ。」

    「さあー。」

    「きちんと答えろよ!!」

    みんなが殺気だって、いろんなことを男にきいてくる。

    男にもなぜみんなが自分にばかりきいてくるのか分からない。

    そして、ついに男は答えを見つけた・・・。


    不思議なお話です。

    でも、なんとなく今の世の中の得体の知れない不安を解決するヒントがこのお話に隠れているような気がします。

    是非、一度読んでみてくださいね。

    →色々な本を読むと、また新しい世界が広がるね!!今度読んでみるね!!で、御本はおいくらでしたっけ?(さあー by yasuu (^_^)v  )とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part 34

    2009年8月15日

    さて、今日は内分泌療法に関する新たな見解です。


    -Endocrine therapy

    The panel recommends the inclusion of adjuvant endocrine therapy in almost all patients whose tumours show evidence of endocrine responsiveness, now defined as the presence of any detectable estrogen receptor(ER).

    パネルは(パネリストたちの意見をまとめると;yasuu注釈)内分泌感受性陽性、これは今回からわずかでもER染色が認められた場合ということになるが、内分泌療法を実施することを推奨する。

    It questioned the validity of reports of positive progesterone receptor (PgR) in the absence of ER and suggested that such cases be submitted for further pathological review.

    ER陰性、PgR陽性という場合は問題となる。その場合には、さらに病理学的検討を依頼するのがよい。

    Whereas previous categories of highly endocrine responsive and incompletely endocrine responsive are not relevant to the decision to use or withhold endocrine therapy , such consideration remains important for the selection of patients with ER-positive disease to receive chemotherapy.

    高度内分泌反応性および不完全内分泌反応性という以前のカテゴリーは、内分泌療法を使用する、しないの判断に係るのではなく、むしろ化学療法を加えるか、加えないか、の判断に際して、依然として重要な考慮事項である。


    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用



    救急外来で私たちER担当医師が患者様から言われる言葉で最も多いものは何でしょうか。

    皆様お分かりになりますか。

    答えは・・・

    「ほんとに大丈夫ですか?」

    です。


    「その診断でほんとに大丈夫ですか。」

    「その治療でほんとに大丈夫ですか。」

    「このまま家に戻ってほんとに大丈夫ですか。」


    そんな患者様、御家族様のお言葉がグサグサと心に刺さってくることもございます。


    短時間で診断をつけて、治療をして、必要な方は入院したり手術したり。

    そして、外来での経過観察が可能と私たちが判断した方には、ご帰宅いただき次回必ずもう一度専門外来を受診していただく。

    これが救急外来の姿です。


    救急外来を受診される方は、その受診一回で「大丈夫」という太鼓判を押して欲しいと思っていらっしゃるかたが多いかもしれません。

    でも、人の体は一回見て「大丈夫!」と太鼓判を押せるほど簡単な構造にはなっていません。

    必ずもう一度外来を受診して、問題がないかどうかをチェックすることが大切です。


    「でも仕事があるから明日は来られません。」

    そういったお言葉をいただくことも多々あります。

    皆様の安全のために、救急外来受診後は何があっても、必ず外来をもう一度受診するようにしてくださいね。

    今日は、ER担当医 yasuuからのお願いでした。

    →へー!?救急外来はその場で全てを解決するのではなく、専門科あるいは専門外来への橋わたしなんだね!!みんな、もっと病院のこと知らないとね!!とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part 33

    2009年8月14日

    昨日の表のまとめはわかりずらかったですよね。

    今日は昨日の表2の追加項目です。



    <内分泌療法の適応がER(エストロゲンレセプター)染色が少しでも陽性なら適応とすることに関する補足項目>

    Most factors are continuous but a binary decision needs to be made at some level.

    大部分の因子は連続変数であるが、どこかで区切って「あり・なし」あるいは「はい・いいえ」を決定する必要がある。

    <化学療法に関する補足項目>

    Patients with tumours of <1cm in size without axillary nodal involvement and without other features indicating increased metastatic potential (e.g. vascular invasion) might not need adjuvant systemic therapy.

    腫瘍浸潤径1cm未満で腋窩リンパ節転移のない患者で、他の高転移性を表す因子(例:脈管侵襲)を伴わない場合には、必ずしも術後薬物療法は必要ないかもしれない。

    If the tumour is , however , endocrine responsive , endocrine therapy should be considered.

    しかし、内分泌療法反応性陽性ならば内分泌療法を考慮すべきである。

    <トリプルネガティブ乳がんに関する補足項目>

    Medullary carcinoma , apocrine carcinoma , and adenoid cystic carcinoma do not require chemotherapy due to low risk despite being triple negative (provided that , as is usually the case , they have no axillary node involvement and no other signs of increased metastatic risk).

    髄様がん、アポクリンがん、および腺様のう胞がんは本来低リスクのため、トリプルネガティブであっても術後化学療法は必要としない。(もちろん、すべての状況にあてはまることだが、腋窩リンパ節転移が陰性であること、他の高転移性を表す因子を伴っていないことが条件である)

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

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    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    今週も1週間が終わりそうですね。

    だんだんと一週間が短く感じるようになってきましたね。

    最近、加速度が付いているようです。

    私は良く年齢不詳と言われるのですが、この分ではどんどんおじいちゃんになっていってしまいますね。

    でも、いくつになってもカッコよくありたいですね。

    もちろん外観なんて変わりませんから、中身ですよ、中身!!

    一本スジの通った男気のあるおじいちゃんになりたいですね。

    きっと頑固で頑固でみんな困ると思いますけどね (^_^)v

    →そういえば最近近所の子供たちに恐れられる怖いじいちゃんっていないよね!!将来の子供たちを厳しくしつける格好いいじいちゃん目指してがんばれ!!とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part 32

    2009年8月13日

    今日はザンクトガレン2009年のかなめの部分です。

    乳がん治療に対する考え方が変化してきています。


    -table2(表2): Thresholds for treatment modalities(治療のしきい値)

    Treatment modality(治療手段) : Endocrine therapy (内分泌療法)
    Indication (適応) :Any ER staining (ER染色が少しでも陽性なら)
    Comments (コメント)    :ER negative and PgR positive are probably artefactual (ER陰性、PgR陽性はおそらく人為的結果である)


    Treatment modality(治療手段) : Anti-HER2 therapy(抗HER2療法)
    Indication (適応) : ASCO/CAP HER2 positive(ASCO/CAPガイドラインに準じる陽性)
    Comments (コメント) : May use clinical trial definitions (臨床試験で使用された陽性の定義を使用してもよい。)


    Treatment modality(治療手段) :Chemotherapy In HER2-positive disease with anti-HER2 therapy (化学療法  HER2陽性疾患、抗HER2療法を併用)
    Indication (適応) : Trial evidence for trastuzumab is limited to use with or following chemotherapy(臨床試験エビデンスは、トラスツズマブ使用は化学療法と同時または順次使用に限定)
    Comments (コメント) : Combined endocrine therapy+anti-HER2 therapy without chemotherapy in strongly ER-positive , HER2-positive is logical but unproven(ER強陽性、HER2陽性で化学療法非併用は、理屈はわかるが根拠はない。)

    Treatment modality(治療手段) :Chemotherapy In triple-negative disease (化学療法  トリプルネガティブ乳がん)
    Indication (適応) :Most patients(ほとんどの患者)
    Comments (コメント)    : No proven alternative ,most at elevated risk.(他に検証された選択肢なし、リスクの高い患者で特に必要)


    Treatment modality(治療手段) : Chemotherapy in ER-positive, HER2-negative disease(with endocrine therapy)(化学療法 ER陽性HER2陰性 内分泌療法併用)
    Indication (適応) :Variable according to risk(リスクに応じて様々)
    Comments (コメント) :See Table3(表3参照)

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

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    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    ごちゃごちゃしていてごめんなさい。

    表をうまく載せられず、悪戦苦闘してしまいました。

    今日は市のマンモグラフィー検診の読影があります。

    読影とはすなわち、合格か精密検査が必要かを判定することです。

    マンモグラフィーは、みなさんが一生懸命にお受けになった努力の結晶ですから、すみずみまで目を皿のようにしてチェックします。

    その読影に関しても資格試験がもちろんあります。

    そして定期的に試験を受けて、読影する資格のある人間かどうかを判定されるわけです。

    厳しいですが、皆様にはその方が安心ですからね。

    私たち医師は意外と色々な試験に追い立てられているんですよ。



    そうそう、また口内炎ができました。

    原因としては、不規則な食生活に伴うものと、食いしんぼなので慌てて食べているときにうっかり唇を噛んでしまったことの2つの可能性があります。

    いずれにしても、「医者ともあろうものが・・」と怒られてしまいますね (^_^;)

    でもきっと、抗がん剤の副作用で口内炎ができてしまう方の痛みを自分でも感じることができるという、そんな運命の持ち主なのでしょう、私は・・。

    →そうですよ、運命はがんばればきっと変えられるけど、どうしても変えられない部分もあるんだよね!!でも、患者様の痛みをみずから感じることができる運命なら幸せだよね!!とクリッククリックをお願いできますか。クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    2009.8.12 ザンクトガレン 2009 part 31

    2009年8月12日

    Part いくつまでいくのでしょうか。

    まだまだいくよ!


    -specific considerations for treatment choice
    (治療選択のための特に考慮すべき事項)

    In distilling patients and tumour features to reach patient treatment decisions , the Panel has adopted a fundamentally different approach from that used in previous consensus reports.

    患者と腫瘍の特性を明確にして患者の治療を選択するために、パネルは以前までのコンセンサスレポートで使用されたのとは全く異なった取り組み方法をとった。

    Clinical decisions in systemic adjuvant therapy of early breast cancer must address three distinct questions:

    早期乳がん患者に対する全身的薬物療法に関する臨床的判断は、三つの明確な問題に取り組まなくてはならない。

    i)what justifies the use of endocrine therapy,

    すなわち、
    1)内分泌療法の実施を正当化する根拠、

    ii)what justifies the use of anti-HER2 therapy, and

    2)抗HER2療法の実施を正当化する根拠

    iii)what justifies the use of chemotherapy.

    3)化学療法の実施を正当化する根拠である。

    Because these decisions are based on quite separate criteria , the previous attempt to produce a single-risk categorization and a separate therapy recommendation are no longer considered appropriate.

    これらは全く異なった基準に基づいて判断されるため、今までのように一律のカテゴリーへの分類や別個の推奨治療はもはや適切な方法とは考えられない、と判断した。

    The new algorithm is summarised in Table 2.

    あたらしいアルゴリズムを表2にまとめてある。(表2は後日記載します;yasuu)

    As before , the Panel recognised that adherence to therapeutic guidelines is affected by affordability of certain genetic and imaging tests and the costs of some systemic therapies in various geographic settings.

    これまでと同様、治療ガイドラインを遵守するには、地域的状況、遺伝子診断法の価格や、それらが利用可能かどうかなどの様々な要因に影響される。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    先日、出張で滞在したホテルでの対応でとても感動したことがありました。

    困ったことがあり、その問題を解決していただきたいとお願いしたときに、

    「もちろんでございます。」

    と笑顔で迅速に対応してくださったのです。

    何か困ったことや、解決しずらいことなどを、病院で相談しようとすると、多くの医師が嫌な顔をしたり、冷たい対応をしたりということが少なくないと思います。

    それにより、つらい思いをされている患者様、御家族様がたくさんいらっしゃると思います。

    まずは、代表して皆様に「ごめんなさい。」をさせていただくのと同時に、

    患者様、御家族様に何かをご相談されたときには、

    「もちろん責任を持って解決させていただきます。」

    という対応をこれからも行っていきたいと思います。


    もうこんな時間ですね。

    早く休まないと明日に差し支えますよ、皆様。

    遅くまでお付き合いくださいまして、いつもありがとうございます。


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