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  • ザンクトガレン 2009 part10

    2009年7月22日

    ザンクトガレン 2009
    ついに10回目まできました。

    膨大な量なので、永遠に続くような気もします。

    最新情報の解読もなかなか大変ですね。


    -Stem cells(幹細胞)

    Further support for the stem-cell hypothesis in breast cancer arises in preclinical studies in which a subpopulation of cells identified by aldefluor are uniquely capable of transplanting tumours in animal models and appear to have the characteristics of self-renewing stem cells.

    乳がん領域における幹細胞仮説は、動物実験モデルでaldefluorによって識別される細胞亜集団は独自に腫瘍を移植することが可能であり、自己新生幹細胞の特徴を持つようである、という前臨床研究によってさらに支持される。

    Detection of such cells in clinical tissue microarrays identified patients with a relatively poor prognosis.

    組織のマイクロアレイにそのような細胞が存在することは相対的に予後が悪いことを示唆する。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    なかなかハイレベルなお話であります。

    私も勉強不足で分からない言葉だらけです。

    でも分からないことを避けて通っていると、知識が偏ってしまうので、一度は文章を読んでおかないといけません。

    後で振り返ってみて、内容が見えてくることがありますので。

    みんな、がんばろうね。


    今朝も暗いうちから手術室で闘っていました。

    いつ人を病気が襲うか分かりません。

    そんな時、いつでも緊急対応してくれる病院は絶対に必要ですよね。

    私たちは常に、どんな時でも救急患者様に対応できる病院を目指しています。

    でもその体制を維持するためには、病院内の全てのスタッフが熱くないといけません。

    さいわい、私たちのスタッフはとても熱く、いつも全力で私たち医師をサポートしてくださいます。感謝しています。

    ただ、誰かだけが熱くてもいけません。

    みんなが熱いハートを持って、誠心誠意患者様のために全力を尽くすことが大切です。

    これからもそんな病院でありたいと思っています。

    ↓やっぱりチーム医療は大切だね!!みんなで同じ方向を向いて突き進んでいくことは、とっても素晴らしいよね!!と、応援クリックをお願いできますか? クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part9

    2009年7月21日

    雨降っちゃったね。

    昨日に引き続き今日も、「雨にもまけず!!」だね (^_^)v


    -Whole-genome studies(全遺伝的研究)

    A cistrome is a concept incorporating the complete set of interacting related factors across the entire genome.

    シストロームとは、遺伝子全体におよぶ相互に関連し合う因子の完全な組み合わせを合体させる概念である。

    Advancing technology allowing us to take a more comprehensive overview of events , both genetic and epigenetic , which influence particular pathways , such as those involved in steroid receptors .

    技術の発展によって我々は、例えばステロイド受容体に関する経路など、特定の経路に影響を与えるような事象を、遺伝的にも後成的にもより包括的にとらえることができるようになった。

    Within the steroid receptor cistrome , these studies have identified FOXA1 as an important component.

    ステロイド受容体シストロームでは、これらの研究によって、FOXA1が重要な構成因子であることが分かった。

    In experimental models , tamoxifen effectiveness requires HER2 suppression which is in turn regulated by the balance between PAX2 and AIB-1.

    経験的モデルにおいて、タモキシフェンの効果は、PAX2とAIBOのバランスのバランスによって制御されているHER2の抑制を必要とすることが示されている。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    先ほど、21時30分に外来診療が終わりました。

    診療が終わってお外にでたら雨が襲ってきたので、「あらあら、梅雨明けはどちらへ??」って思いました。

    本当に梅雨明けって定義が難しいですね。

    気象予報士様も大変ですね。

    僕たちは天気予報をみて文句をいうばかりですから、気が楽です。

    何でも文句をいうばかりでは、ダメですよね。


    今日は少しおねむです。

    でも、もう一仕事です。

    皆様も今日一日お疲れ様でした。

    また、明日も楽しい一日にしていきましょうね!!

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    ザンクトガレン 2009 part8

    2009年7月20日

    連休の最終日です。

    見てる人はあまりいらっしゃらないかな・・?

    ご訪問下さっている皆様、どうもありがとうございます。

    今日も頑張りましょうね。


    -Selective estrogen receptor modulator (SERM) chemoprevention
    (SERMによる化学的予防)

    Five-year results of lasofoxifene involving >8000 postmenopausal women with osteoporosis were presented.

    骨粗鬆症を有する8000名の閉経後女性を対象としたラソフォキシフェンの乳がん発症予防研究5年の成績が発表された。

    Two doses of lasofoxifene were studied: the higher dose(0.5mg daily) proving more effective with a significantly reduced incidence of estrogen receptor-positive breast cancer(the primary study end point), overall breast cancer , vertebral fracture, nonvertebral fracture, stroke, and major coronary heart disease.

    この試験では、ラソフォキシフェン0.5mg, 0.25mg, およびプラセボ投与の3群比較が行われ、0.5mg投与により、ER陽性乳がん発症予防、全乳がんの発症予防、椎体骨折、椎体以外の骨折、脳卒中、虚血性心疾患の予防効果などが確認された。

    These latter features suggest an improved therapeutic ratio compared with tamoxifen prevention.

    これらの種々の予防効果は、タモキシフェンよりも優れているかもしれない。

    In particular , there was no increase in endometrial cancer, though there was an increased incidence of venous thromboembolism , similar to that seen with tamoxifen.

    特に子宮内膜がんの増加はなかった。しかしタモキシフェン同様、血栓塞栓症の頻度は増加した。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    好きな詩の一つに宮沢賢治の「雨にも負けず」があります。

    小学生の時に何度も何度も復唱して暗記したので、今でも所々ごにょごにょしながらも、何となく全部を言うことができます。


    雨にも負けず、風にも負けず
    雪にも夏の暑さにも負けぬ
    丈夫なからだをもち
    欲はなく
    決して怒らず
    いつも静かに笑っている
    一日に玄米四合と
    味噌と少しの野菜を食べ
    あらゆることを
    自分を勘定に入れずに
    よく見聞きし分かり
    そして忘れず
    野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて
    東に病気の子供あれば、行って看病してやり
    西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い
    南に死にそうな人あれば、行ってこわがらなくてもいいといい
    北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろといい
    日照りの時は涙を流し
    寒さの夏はおろおろ歩き
    みんなにでくのぼーと呼ばれ
    褒められもせず
    苦にもされず
    そういうものに
    わたしはなりたい


    物事全てが色々な思惑や私利私欲により行われている現代には特にみんなが忘れてはならない詩であると思います。

    ついついみんなが自分中心になりがちです。

    「あらゆることを自分を勘定に入れずに・・」

    というのは非常に難しいことですよね。

    でも、とっても大事なことだと思います。

    少なくとも、そういう気持ちを持っているか、いないかがとっても大きいと思います。

    私も、いつもそういう気持ちを持ちながら生きていきたいなと思っています。


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    ザンクトガレン 2009 part7

    2009年7月19日

    さて、今日も始まります。

    英語漬けの至福のひとときが・・。


    -Genetic predisposition (遺伝的素因)

    The well-established high-penetrance BRCA1 and BRCA2 genes continue to demonstrate multiple mutations (roughly 2000 each) which make testing technically difficult.

    十分に確立された浸透度の高い遺伝子BRCA1とBRCA2は、多数の変異(それぞれ2000前後)あるため技術的に検査が困難となっている。

    Founder mutations in BRCA in some geographical areas make the detection of mutations easier.

    ある特定の地域のBRCAの創始者変異は、変異の発見をより容易にしている。

    Genome-wide association studies define an increased number of genes which carry a smaller increase in risk for breast cancer , but are relatively common in the population.

    全ゲノムを対象とした関連研究により発見された遺伝子異常は、乳がん発症のリスク上昇はわずかだが比較的頻度は高い。

    These genes are of little value in counseling individuals, though they are of biological interest and can potentially identify women at slightly increased risk which might justify selective screening policies as public health resources are limited.

    これらの遺伝子異常は、生物学的には大変興味深く、わずかにリスクの高い女性を同定することはできるだろうが、カウンセリングの対象となることはほとんどない。

    BRCA1 mutations are associated with triple-negative phenotype, which require clinical evaluation of novel therapeutic approaches including poly (ADP-ribose) polymerase inhibitors and DNA-damaging agents.

    BRCA1遺伝子変異の表現型はトリプルネガティブ乳癌をとり、新しい治療開発としては、PARP阻害剤やDNA障害作用を有する薬剤などが必要である。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    今日は近くでお祭りがあるようで、人々がそわそわしています。

    こんな夜は、酔っぱらっちゃった人たちや盛り上がった人たちが、怪我したりけんかしたり事故を起こしたり、病院も大忙しになります。

    みんな楽しく時間を過ごしてくださいね。

    お願いです。


    今日は、術前化学療法(抗がん剤治療)の意義について、原点に帰って勉強して、ディベートの会に備えたいと思います。

    でも勉強を始めるとすぐにまぶたが重くなってしまうのが、私の悪いところです。

    そして、眠くなると無性に何かを口に入れたくなるのも私の悪いところです。


    例えば運転中に眠くなった時、皆様は何を口に入れますか。

    私の秘密兵器はスルメ!!です。

    結構頑張れますよ。


    でもスルメをお口にいっぱい頬張りながら運転したり勉強するところ。

    ちょっと怖くて想像したくないでしょ?

    想像しないでください。

    お願いです。

    ↓ついにスルメの秘密を言ってしまったね!!でもスルメって噛めば噛むほど味が出ておいしいよね!!あー、スルメが食べたくなっちゃった!!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part6

    2009年7月18日

    みんなで一緒に英語ぺらぺら計画進行中です。

    おつきあいの程、よろしくお願いいたします。


    Table 1. Recent research findings presented at the 11th International Conference on Primary Therapy of Early Breast Cancer and their implications for patient care

    表1. 乳がんの初期治療に関する第11回ザンクトガレン国際会議で発表された最近の研究成果とそれらの患者治療における意義

    -Epidemiology and changes in breast cancer incidence(疫学と乳がん罹患率の変化)

    Decrease in breast cancer incidence in some countries is a result of recent changes in the use of hormone replacement therapy in postmenopausal women.

    米国、英国などいくつかの国でみられる乳がん罹患率の低下は、閉経後女性におけるホルモン補充療法使用の減少の結果である。

    Thus, the increased incidence that might be attributed to the use of estrogen and progestin preparations (induced carcinogenesis? Induced progression of subclinical breast cancer?) is to be considered at least partly reversible.

    この事実は、エストロゲン、プロゲステロン製剤使用が原因と考えられる乳がん罹患率の上昇(発がん誘発?臨床下レベルの乳がんの発育促進?)は、少なくとも部分的には可逆的であると考えられることを物語っている。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    神奈川乳がん市民フォーラムが本日開催されました。

    第一部では2本立てで、

    神奈川県立がんセンター 放射線治療科 部長 中山 優子先生による「乳がんにおける放射線治療の役割」

    そして

    女性医療ジャーナリストであり体験者でもある増田 美加さんによる「納得のいく治療を受けるため医師とどう向き合う~患者として医療ジャーナリストとして」

    の内容での教育講演がございました。

    中山先生は、これから放射線治療を受けられる方、そしてすでに放射線治療を受けられた方に対して、わかりやすく放射線治療の意義について教えてくださいました。私たち放射線科以外の医師にもとっても理解しやすい内容でした。これで、また患者様にも十分な放射線のご説明をすることができます。

    また増田さんは、混雑した乳腺外来におけるスムースな主治医との交流の深め方、および疑問点の解決の方法に関するヒントを教えてくださいました。例えば、できるだけ主治医への質問は5つ以内の箇条書きにして、外来の時にその質問内容を主治医に見せながら、友人や家族と一緒に質問してみる、ということが大事であるとおっしゃっていました。まさにその通りであると思いました。患者様たちは、あれも聞かなきゃ、これも聞かなきゃと思っているうちに、何を聞けば良いのか分からなくなってしまうことが、多々あります。ですから、これは良い方法だと思います。それ以外にも、医師とのコミュニケーションに関する大事なお話がたくさんありました。とっても、増田さんのお話も勉強になりました。

    第二部のパネルディスカッションについては、またの機会にいたしましょう。

    今日、もし行かれた方がいらっしゃったら、ご意見をお待ちしています。

    来年ももっともっと、良い会になりますように、皆様のご意見がとっても貴重です。

    今日は、御参加の皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。

    ↓さあ、次のイベントは何かな!!確か、乳がんに関する討論会に参加するんじゃなかったっけ!!もっともっと勉強しなくちゃ!!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part5

    2009年7月17日

    人間は、自己暗示が大事です。

    私にはできる。

    Yes, we can !

    そう、私もあなたもそう思った瞬間に英語がすらすら読めるのです!!


    -St.Gallen 2009 : news and progress(ザンクトガレン2009 ニュースとプログレス)

    New information was presented in the areas of genetics, tumour biology, experimental therapeutics, surgery, radiation oncology, and adjuvant systemic therapy.

    遺伝学、腫瘍生物学、実験的治療、外科学、放射線腫瘍学および全身的薬物療法の領域の新しい情報が発表された。

    Some of this new information is summarised in Table 1.

    これらの新情報のいくつかは表1にまとめてある。

    In the light of this information, a panel of 43 experts from around the world (see Panel members listed in the appendix) again considered specific questions to arrive at recommended principles for the selection of therapies in early breast cancer.

    この情報を踏まえて、世界各国から選び抜かれた43名の乳がん診療の専門家パネル(付録を参照)は、早期乳がんの治療選択において推奨すべき原則を構築するため、特定の問題を改めて検討した。


    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    明日からは気になる表1についてご紹介していきます。


    最近1週間があっという間に過ぎ去っていきます。

    同じ24時間のはずなのに・・。

    何か毎週毎週、いや毎日毎日締め切りに追われているような感じがあります。

    でも、自分に課した課題を毎日毎日繰り返しおこなっていくのは、快感でもあります。

    日常診療が終了し、23時頃パソコンに向かい、皆様へのメッセージを作成しながら、うとうとし・・・・・、ひやっとして目が覚めると24時直前というのも、背中がぞぞっとして笑ってしまいます。

    今日は珍しくかなり早めに情報をお届けします。

    これで、今日は冷や汗をかかずにすみそうです。

    ↓私たちも24時が近づいて更新がされないと緊張するのよ!!「今日は間に合わないかも」って思っちゃうの!!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part4

    2009年7月16日

    さあ、がんばれがんばれ。

    難しいけれど、何回も何回も英語の文章を見直しているうちに楽に読めるようになりますよ。


    It was recognized that clinical trials are very useful for identifying effective treatments , but fall short of defining the optimal treatment of individual patients.

    臨床試験は有効な治療を確認するためには大変有用であるが個々の患者にとっての最適な治療を特定するには不十分である。

    For example, local control is crucial to improve survival on average and especially in patients at low risk, but is overwhelmed by the risk of distant metastases in patients at high risk.

    例えば局所療法は平均すれば生存率を改善させるためには非常に重要であり、特に低リスク患者において大きいが、高リスクの患者では遠隔転移のリスクを考慮し対象となることの方がはるかに重要である。

    Similarly, while cytotoxic chemotherapy improves outcome on average among patients with endocrine-responsive disease receiving endocrine therapy, subgroups can be defined by conventional pathology and by multigene analysis in which little or no additional benefit accrues from chemotherapy.

    同様に細胞毒性化学療法は内分泌反応性乳がんに対して内分泌療法をおこなう患者に対しては、平均すれば効果は見られるものの、従来の病理学的検討や新しい多遺伝子発現解析を用いることによって、化学療法の追加効果が全くあるいはほとんど認められない患者群も同定することができる。

    Judgement must be made in the care of individual patients of whether to use or withhold each treatment modality.

    It is the intention of this report to assist in the rational application of evolving knowledge in reaching these judgements.

    このレポートの目的は、一人一人の患者の治療について、それぞれの治療を適応するかしないかを判断することができるように、発展し続ける知識を合理的に適応することを支援することである。



    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    これからの乳がん診療は、より一層個別化され、一人一人にふさわしい治療方法を患者様、医師、御家族で協力して決めていくことになります。

    最近、毎日英語に触れることができるので、とてもわくわくします。

    昔、中学生にあがる直前に、英語を習い始めた時のあのときめきがよみがえります。

    そのうちブログの内容をすべて英語で書き始める日もそう遠くないことでしょう!?

    私の夢は、海外の方向けの英語の情報を載せて、英語でもご質問にお答えすることです。

    今はまだ、その準備段階です。

    もちろん、日本の方向けのバージョンと、英語の方向けのバージョンを作成しなければいけませんよね。

    そんなお時間が一体どこにあるのでしょうか。

    でも、色々な夢をもつことは悪いことではないと思っていますので、この夢は持ち続けていたいと思います。

    時間は自分で作るものですからね。

    ↓自分で時間を作るっていったって、1日は24時間しかないんだから睡眠時間を削るのかしら?でもちゃんと寝ないと良い医療は提供できないし・・、難しいですね!!って応援クリックをお願いできますか。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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    ザンクトガレン 2009 part3

    2009年7月15日

    この2日間、一生懸命英語と乳がんのことの両方を勉強してくださっているようですね。

    ご苦労様です。


    ―introduction―

    The 11th St Gallen conference held in March 2009, which was attended by > 4800 participants from 101 countries, incorporated incremental information but proposed a radically different treatment selection algorithm for the management of early breast cancer.

    第11回ザンクトガレン(スイス)専門家合意会議は2009年3月、101ヶ国から4800人以上が参加して開催された。

    今回のコンセンサスには、早期乳がんの初期治療に関して、2007年の第10回以降に得られた新しい知見を加えたが、抜本的に異なったアルゴリズムを提唱している。

    The more we know about the tumour types underlying the heterogeneity of the disease, the greater the opportunity to refine treatment choice.

    乳がんの多様性の背景となる腫瘍病型について理解が深まれば深まるほど、治療選択を精密化する機会は多くなる。


    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    なかなか一気に読み進めることは難しいですね。

    英語が楽勝の方には物足りないですね。

    少しでもまたお時間を見つけて一行でも多く、皆さんと進めて行きたいと思います。

    今週末は、神奈川乳がん市民フォーラムです。

    是非お近くにいらっしゃる皆様は、御集合くださいませ。

    またこちらも、皆様の乳がんに関する知識を増やし、不安を解消する良い機会だと思います。

    私もスタッフとしてうろうろしています。

    皆様とお会いできるのが嬉しいです。

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    ザンクトガレン 2009 part2

    2009年7月14日

    本日も英語の勉強をしながら乳腺のお勉強もできるという奇跡のような時間がはじまります。

    一語一語噛みしめながら読んでみると、何となく雰囲気が伝わって来るような気がします。

    ただし渡辺亨先生の和訳がそばにあるのが大前提ですが・・。

    本日も渡辺亨先生に感謝申し上げます。


    Indications for cytotoxic adjuvant therapy were refined , acknowledging the role of risk factors with the caveat that risk per se is not a target.

    リスク因子の役割として「リスクそれ自体は標的ではない」ことを認識することによって術後療法における細胞毒性の抗がん剤の適応はかなり洗練された。

    Proliferation markers, including those identified in multigene array analyses, were recognized as important in this regard.

    多遺伝子発現分析を含めた増殖指標は、この点においても重要であることが認識された。

    The threshold for indication of each systemic treatment modality thus depends on different criteria which have been separately listed to clarify the therapeutic decision-making algorithm.

    このように、個々の全身的治療手段を適応する際のしきい値は、意思決定アルゴリズムを明確にするために、それぞれに異なった基準に従って決定される。

    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
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    よりそれぞれ引用


    ふむふむ。

    なるほど。

    再発の危険性の認識方法が変わり、今までよりも抗がん剤を行う患者様の割合が減ってくる可能性がありそうです。

    この点については徐々に詳しく読み進めていきましょう。

    さあ、もうすぐ今日が終わります。

    このまま24時を超えてお勉強を続けましょうか?

    いいえ、無理すると長続きしません。

    私はできる限り、一瞬の思いつきで無理はしないようにします。

    どうせ無理するならずーっと無理し続けるのを覚悟で無理します。

    明日の診療のために、今日はそろそろおしまいにします。

    また明日皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

    明日もこちらに是非おいでくださいませ。

    きっと後悔させませんよ。

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    ザンクトガレン 2009

    2009年7月13日

    今日からは少し新たな試みをさせていただきます。

    渡辺亨先生の英語力をお借りして、ザンクトガレン2009の英文と和文を読み解いていきたいと思います。

    ザンクトガレンはご存じの方も多いと思いますが、スイスの都市名です。

    2年に1回世界中の乳腺外科医たちが集まって、今後2年間の乳癌診療における大きな方針を会議で決定していきます。

    私のような若輩者は、世界の先生たちを相手に英語で激論を交わすことができず、渡辺亨先生の和訳を読ませていただいて、勉強するのであります。

    渡辺亨先生、いつもありがとうございます。


    The 11th St.Gallen (Switzerland) expert consensus meeting on the primary treatment of early breast cancer in March 2009 maintained an emphasis on targeting adjuvant systemic therapies according to subgroups defined by predictive markers.

    2009年3月に開催された早期乳がんの初期治療に関する第11回ザンクトガレン(スイス)専門家合意会議では、効果予測因子に基づいて特定しうる患者群に合わせた標的治療を術後療法に使用するという、2007年に提唱された考え方が引き続き重視された。

    Any positive level of estrogen receptor(ER) expression is considered sufficient to justify the use of endocrine adjuvant therapy in almost all patients.

    エストロゲン受容体(ER)がわずかでも陽性ならば、内分泌療法の使用を正当化する十分な根拠となる。

    Overexpression or amplification of HER2 by standard criteria is an indication for anti-HER2 therapy for all but the very lowest risk invasive tumors.

    標準的な基準によるHER2の過剰発現または増幅は、極めて低リスクの浸潤がんを除いて抗HER2治療の適応となる。

    The corollary is that ER and HER2 must be reliably and accurately measured.

    当然の結果として、ER、HER2測定は確実かつ正確に行われなければいけない。


    “Thresholds for therapies: highlights of the St Gallen International Expert Consensus on the Primary Therapy of Early Breast Cancer 2009”
    A. Goldhirsch , J.N. Ingle , R.D. Gelber , A.S. Coates , B. Thurlimann , H.-J. Senn and Panel members
    Annals of Oncology Advance Access published June 17,2009

    “治療閾(しきい)値:早期乳がんの初期治療に関するザンクトガレン国際専門家合意会議 2009”
    日本語訳担当:NPO法人がん情報局翻訳部 渡辺亨、田原梨絵、渡辺露敏

    よりそれぞれ引用


    英語の論文と日本語の訳を並べながら、最新の情報を御一緒にめくっていきましょうね。

    すぐに慣れますよ。

    皆様も御一緒に、英語で乳がんに関する討論をできるようになりましょうね。


    また明日からもブログの準備がわずかに大変になりますが、皆様と一緒に勉強していくスタンスはこれからも色々な形にエスカレートしていきますので、お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

    それでは、そろそろお夕飯の時間です。

    今日は救急車の音もあまり聞こえませんね。

    どうか、世の中の皆様が静かに過ごせる夜でありますように。

    ↓今日は難しい英語を読ませていただけたので自然にまぶたが重くなって静かに眠れそうです!!でも頑張って勉強します!!って応援クリックをお願いいたします。 クリックで一人でも多くの方を乳がんのお悩みから救ってまいりましょう。みなさまの応援を、心より感謝申し上げます。


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