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  • 適応障害とは その2   -診断―

    2008年7月11日

    今日は適応障害の診断についてのお話です。

    「かつての精神医学では、癌告知のような大きなストレス(心因)があった直後に、その刺激に打ちのめされたような状態がみられた場合には、それは「心因反応」と呼ばれていた。

    しかし、この図式を人間を中心に改めて考えると、まずは人間が大きなストレス状況に遭遇して、その後その状況にうまく適応していくというモデルが想定できる。

    その意味では、大きなストレスに打ちのめされているのではなく、適応していく段階で失敗していると考えることができ、それが「適応障害」という病名に変わっていったのである。

    あくまで人間を中心に考えた結果、生まれた病名なのである。

    適応障害は、簡単にいえば、ストレスから3カ月以内に発症し、通常予測される以上の症状であるか、その症状のために日常生活が障害されている場合に診断される。」
                               コンセンサス癌治療 2008 vol.7 No.1

    適応障害は、日常のいろいろな場面でおこりうる状態であると考えます。

    新しい学校生活、就職、転職、ご近所づきあい、などの新しい環境になかなか適応できず、つらい思いをしてしまうのも適応障害です。

    こういう状態があるんだ、ということを知識として知っておくだけでも、気持ちが楽になると思います。

    昨晩の救急当直のあと、今日は午後まで外来の診察がありました。

    夕方からは、帝京大学溝の口病院にうかがい、緩和ケアに関する勉強会に出席してまいりました。

    さまざまな分野に次々と適応できるように、私もふんばっています。

    私がもし適応障害になってしまったら、皆様の温かい言葉で立ち直らせてくださいね。

    なんて、皆様を元気にしないといけない人間が弱音ですか?

    いいえ、わたしも皆様と同じ、一人の人間ですよと言いたかっただけですよ楽しい



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