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  • topoⅡα遺伝子の異常 その4

    2009年1月17日

    せっかくの土曜日。

    いかがお過ごしでしょうか。

    こちらは暖かく晴れ渡っているのでどこかへお出かけしたい気分です。

    でもちょっと自習タイムです。

    昨日からの続きですよ。

    「アンスラサイクリン奏効の分子予測因子には、

    1.TopoⅡ遺伝子異常(遺伝子増幅や欠失)
    2.TopoⅡ蛋白過剰発現
    3.DNA修復障害
    がある。

    3.DNA修復障害

    遺伝子突然変異(遺伝性基底細胞様乳がん[basal-like breast carcinoma, BLBC])または遺伝子サイレンシング(散発性BLBC)によるBRCA1遺伝子障害は、トリプルネガティブ/基底細胞様サブタイプに最も多くみられる。

    BRCA1蛋白およびBRCA2蛋白は、正常細胞および腫瘍細胞のDNA修復機序において重要な役割を果たす。

    具体的には、BRCA1およびBRCA2が大きな蛋白複合体(BRCA結合ゲノムサーベイランス複合体[BRCA-associated genome surveillance complex]ともいわれる)をDNAの近くに輸送する。

    最終的には、この複合体がDNA修復過程を遂行する。

    BRCA1蛋白およびBRCA2蛋白はDNA修復過程で作用する各種エフェクターのための「骨格(scaffold)」になるとされ、その主な役割はDNA損傷部位まで多蛋白複合体を輸送することである。

    基底細胞様表現型を有するトリプルネガティブ腫瘍は増殖率が高く、BRCA1遺伝子障害を伴うことが多いため、この乳癌サブタイプではアンスラサイクリン系薬剤が非常に活性な可能性がある。

    American Society of Clinical Oncology 2008 Educational Book , Breast Cancerより抜粋引用」


    かなりレベルの高い勉強ですね。

    一文一文がとても価値のある内容です。

    似たような言葉が並んでしまうと非常に混乱いたしますが、また一つ一つの言葉について今後お伝えしてまいります。

    来週、私がチームリーダーをさせていただいている緩和ケアチームのカンファランスがあります。

    今回は、乳癌学会関東地方会で先日発表した乳がんの骨転移の対策についてみんなと勉強したいと思っています。

    最近の私たちのカンファランスには、精神科の和田秀樹先生も参加してくださっています。

    がん患者様の精神的サポートについて、貴重なご意見をいただけるので、とっても有意義なカンファランスになっています。

    また和田先生からの貴重なお話をみなさまにお伝えできる機会を作りたいと思います。

    それでは良い週末を!!

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