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  • 高齢者の手術 その2

    2008年11月10日

    御高齢の方の乳がんを手術するのか、しないのか、のお話の第二弾です。

    基本的には私たちは、御高齢の方でも乳がんの病気の部分から出血したり、化膿したりということを考えて手術をお勧めしているのですが、ガイドラインではどうなのでしょうか。

    「70歳以上の手術可能な乳がんに対して、乳房切除術+タモキシフェンとタモキシフェンのみとを比較したランダム化試験EORTC10851では、観察期間10年間で両群間の生存率に有意差を認めなかった。

    しかし、局所進行までの期間はタモキシフェン群で有意に不良であり、タモキシフェン単独の治療に対して、否定的な見解を示した。

    手術群に温存手術も含めて比較したランダム化試験であるGRETAトライアルでも、観察期間中央値80ヶ月において、タモキシフェン群と手術群で全生存期間および乳がん死亡に有意差は認めなかったが、局所制御率は手術群で有意に良好であった。

    その他のランダム化試験でも、同様の結果であり、手術を省略する試みは局所制御率で劣り、最終的に20-60%に局所の進行がみられ、20-50%で手術が必要になった。

    近年では、手術を含めた治療の方が、乳がん死亡および全死亡が低下したとする報告もみられる。

    乳がん診療ガイドライン2008 外科療法 から引用」


    おばあちゃまも、きちんと乳がんの手術をした方が良いようですね。

    でも手術にともなう合併症が心配ですよね。

    あしたは、合併症について考えましょうね。


    今日も、わたしのブログをご覧になってクリニックを受診してくださった方がいらっしゃいました。

    とても落ち込んでいらっしゃったので、その理由をお聞きしました。

    10月にお受けになった検診のマンモグラフィーで、“カテゴリー3の石灰化”と言われて、しかも結果通知の御手紙に、「悪性腫瘍の疑いがあります。」と書いてあったそうです。

    これは落ち込んで当然ですよね。

    医療機関は、こういう細かいひとことひとことにも十分に気を配らないといけませんね。

    私たちも気をつけます。

    カテゴリー3であれば、「念のために精密検査を」という意味合いが強く、実際に乳がんである可能性は約10%程度なのですよ。

    でも10%だとしても、やはり女性にとってはこわいですよね。

    私たちは、できるだけその不安が解消されますように、お手伝いさせていただきます。

    今日もご不安が解消されるように、しっかりと精密検査をしていくことをお約束いたしました。

    神奈川乳がん治療研究会の先生方とご相談しながら、適切な検査・治療をおこなってまいりますからね。


    もうすっかり冬ですね。

    マフラーやコートを着ている方もいらっしゃいますね。

    ちなみに私は、薄着で有名です。

    今日もシャツ一枚で登場でした。

    こんなとこでも自分を鍛えているんですよ。

    でもすぐ風邪ひいちゃうんですけどね・・ (^_^)v

    今日は、また寒い中を歩いて本屋さんに寄ってから帰ります。

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