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  • もっとスペクトラム理論

    2008年10月14日

    昨日のお約束通り、スペクトラム理論についてもっとお伝えします。

    横浜乳がんシンポジウムにおける、聖路加国際病院 放射線腫瘍科 部長 関口 建次先生の、御講演内容から抜粋してお伝えしています。

    「スペクトラム理論とは、
    1.ハルステッド理論と全身病理論(フィッシャー理論)の中間の考え方。
    2.腫瘍径が大きくなるにつれて転移する傾向を有するが、一部は腫瘍径に関係なく転移を有するものがみられる。
    3.腫瘍径が小さければ、たとえ腋窩リンパ節転移があっても、少数ならば遠隔転移をおこす指標にはならない。
    4.小さな腫瘍は大きな腫瘍に比して再発するまでに時間を要し、5年という短期間では再発をとらえることはできない。」

    この理論は、実は1994年にHellman S氏がJournal of Clinical Oncology 12;2229-34にて発表していたものです。



    最近放射線科領域の先生方は、この理論を見直しているようです。

    また、明日ももう少し放射線治療についてお伝えします。


    時々お話に出てきますが、緩和医療のことを今日も考えています。

    誤解を解くために何度もお伝えしますが、がんの診断と同時に緩和医療が始まるのが現在のがん治療のスタンダードです。

    緩和医療は決して末期がんの治療ではありません。

    がんと診断を受けて、落ち込んだ気持ち、不安な気持ち、そういった心の痛みも含めて和らげる治療が緩和医療なのです。

    私たちは自分の病気に関するつらいお話を聞くと、とても落ち込みます。

    落ち込んでもう立ち直れないかな、と思ってから人は自分の中で立ち直るための作戦を自然に立て始めます。

    そしてやがて、病気と立ち向かおうという気持ちへ変化していきます。

    もちろんなかなか立ち直れない方もいらっしゃいますが、それは決して異常なことではありません。

    強いショックを受けたのですから、当然の心の動きです。

    緩和ケアチームおよびチーム医療は、こういった患者様の心の痛みを緩和するために存在します。

    決して一人でがんばりすぎなくて大丈夫です。



    今日もつらい診断名をお聞きになった方がいらっしゃいます。

    今日はとっても元気がないと思います。

    つらいことは、どんどん周りの方や私たちに口に出して、つらさを訴えてください。

    言葉に発することによって解決する場合があります。


    もし誰かにご相談になりたい時には、いつでも私はお待ちしております。

    外来でも、こちらでも・・。

    可能な限りスピーディーに、たっぷりとお答えするようにしていますので。

    でもブログやホームページでは、2-3日お返事に時間をいただくこともございます。

    そんなとき「うそつきっ」て言わないでくださいね。

    精一杯わたしもがんばりますので  (^_^)v


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