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  • 非浸潤性乳管癌に対する腋窩リンパ節郭清

    2008年6月2日

    本日は、非浸潤性乳管癌にたいして腋窩リンパ節郭清をおこなうべきかどうかのお話です。

    「DCIS(非浸潤性乳管癌)におけるリンパ節転移頻度は0-7%とされている。さらに、マンモグラフィー上での石灰化病変で発見されるDCISの場合は、その頻度はさらに低いとされている。

    このように頻度の低い転移に対しては、センチネルリンパ節生検(SLNB)の適応があると考えられるが、現時点では大規模な報告はない。

    腋窩リンパ節転移は、乳管内に癌がとどまっている限り理論上は起こりえないが、DCISにおいてもリンパ節転移が報告されているのは、浸潤が見落とされているからだと思われる。

    また腫瘍径は2.5cmを超えると、29%にmicroinvasion(微小浸潤)が認められたとの報告がある。

    そしてDCISに対して手術を行った場合の予後については、約98%の長期生存率が得られているが、DCISで腋窩リンパ節郭清を省略した場合の長期予後に関する系統的な報告はなく、病理学的なリンパ節転移陽性の頻度との比較からの推論となっている。」
               乳癌診療ガイドラインより

    このように、一般的には非浸潤性乳管癌(DCIS)にたいする治療は、センチネルリンパ節生検を併用した乳房温存手術あるいは乳房切除術が選ばれます。最終的には患者様と御家族とご相談して決定してまいります。


    本日は、日焼けした真っ赤なお猿さんの顔で、手術して外来をしてまいりました。ひりひりして、とてもつらいです。日焼けを気にせずに、昨日は炎天下にいたということで、これも一種の医者の不養生ですね。今になって、日焼けを後悔しています。

    今晩はマンモグラフィーを約20人分読影してまいりました。最近、乳腺の病気に関しても他院からのご紹介患者様が増えて参りました。私たちを信頼してくださっているクリニックや病院の先生方には、今後とも引き続き御指導をいただきたいと存じます。ありがとうございます。

    患者様方も、私のホームページやブログを訪れてくださるかたが、増えていらっしゃいます。私が、普段考えていることや、学んだ知識、生き様などを多くの方に感じていただき、もしご信頼いただけましたら、困っていることや体のことをご相談ください。いつでも待っています。

    これからも私どもは、常に皆様へ“安心”というプレゼントができるように心がけてまいります。

    今後ともよろしくお願い申し上げます。

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